静岡県の函南町にある「かんなみ仏の里美術館」に行ってきました。
山間にひっそりとたたずむ美術館で、方形屋根が特徴的。
桑原地区で守ってきた仏像が函南町に寄贈され、それら文化財を保護するために平成21年度から3年かけて建てられています。
解説室では歴史や仏像の特徴などを展示。
仏像の展示は一室のみで、平安時代の「薬師如来像」、鎌倉時代の「阿弥陀三尊像」など二十四体が展示されています。
美術館内は撮影禁止でした。
営業時間や駐車場、展示品についてお話しますね。
2022年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台の一部に。
「かんなみ仏の里美術館」営業時間・休館日
営業時間・お休み
- 営業時間:午前10時から午後4時30分まで
- 休館日:毎週火曜日、12月29日から1月3日まで
※火曜日が祝日・休日の場合は直後の平日
かんなみ仏の里美術館・観覧料
- 大人(高校生以上)300円
- 子ども(小中学生)100円
- 団体(10人以上)、65才以上は100円割引
駐車場とアクセス
駐車場は施設に隣接、無料、約12台分
車のアクセス
- 東名沼津ICまたは新東名長泉沼津ICより、伊豆縦貫道「大場・函南IC」経由約25分
- 下田・修善寺方面から伊豆縦貫道の下の側道より「大場・函南IC」交差点を右折
※伊豆縦貫道「大場・函南IC」は、上り線に降り口がないので注意を。
電車のアクセス
- JR東海道本線「函南駅」より車で約5分
- 伊豆箱根鉄道「大場駅」より車で約15分
※路線バスなし。タクシー利用か徒歩で約35分。
「かんなみ仏の里美術館」の仏像について
函南町桑原地区で守られてきた、24体の仏像群が展示されています。
薬師如来坐像
◆「かんなみ仏の里美術館」の薬師如来坐像(パンフレットより)
「薬師如来坐像」は平安時代中期のもの。
静岡県指定有形文化財になっている。
薬師如来像は、桑原・小筥根山新光寺という七堂伽藍をもつ大寺が建立された(弘仁8年・817年)この新光寺の本尊であったと伝えられています。
阿弥陀如来及び両脇侍像
◆「かんなみ仏の里美術館」の阿弥陀如来及両脇侍像(パンフレットより)
「阿弥陀如来」と侍像は鎌倉時代、「慶派」の実慶作。
国指定重要文化財になっている。
「阿弥陀三尊像」は、『吾妻鏡』に石橋山合戦で戦死した北条宗時(北条時政の嫡男)の墳墓堂が伊豆国桑原郷にあったことが記されていることなどから、
源頼朝の舅・時政が、戦死した息子の慰霊のために、慶派の仏師・実慶に造像させたと考えられています。
十二神将立像
◆「かんなみ仏の里美術館」の十二神将立像(パンフレットより)
当初は鎌倉時代初期に制作され、修復などで鎌倉初期から江戸初期まで制作年代の異なる像で構成。
静岡県指定有形文化財。
像高1m前後の大型。
本尊の薬師如来像に十二体すべて付随している貴重なもの。
建物の由来と桑原薬師堂
かんなみ仏の里建物の由来
◆「かんなみ仏の里美術館」の外観入り口付近
永らく函南町の人々の心の拠りどころだった仏様たちの建物として、また多くの人が集う建物「堂」が建てられていたそうです。
その「堂」に相応しい屋根形状を意識し、かつ、桑原地区、ひいては函南町の象徴となる形態として、方形屋根を計画しました。
文化財を保護するために平成21年度から3年かけて建てられています。
◆「かんなみ仏の里美術館」道路側から見た施設
観光の拠点にもなる施設なので、かんなみ地方の神社仏閣巡り、温泉巡りなどの情報を親切に教えてくださいます。
周辺の様子と桑原薬師堂
◆桑原薬師堂をのぞむ景観
「かんなみ仏の里美術館」が建てられる前に安置されていた仏像のあった「桑原薬師堂」を見ている風景です。
かんなみ仏の里美術館から数分くらいのところです。
昔からの暮らしが息づいているという感じです。
◆「かんなみ仏の里美術館」の仏像が以前あった桑原薬師堂への案内版
案内版もでています。
「かんなみ仏の里美術館」料金/時間/駐車場/口コミ!守り抜いた誇り2022大河/まとめ
◆地区の名所や散策コース案内図
美術館の入り口には桑原地区の地図があるので、
名所めぐりや散策をすると、より趣のある旅になるでしょうね。
仏像に向き合うと、やすらかで穏やかな気持ちになります。
大切な仏像が保護されてこうして拝見させていただけることに感謝。
河津桜の隠れた名所
畑毛温泉のすぐ西の柿沢川土手沿いに河津桜が410本植樹され、「かんなみ桜」として育てられているそうです。
河津桜の隠れた名所、見頃は例年2月下旬~3月中旬です。
そこから晴れた日には箱根連山、富士山の眺めも楽しめるそうですよ。
2022年大河ドラマの舞台に
2022年大河ドラマは、三谷幸喜作×小栗旬主演「鎌倉殿の13人」がはじまりました。
華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に権力の座を巡る男たち女たちの駆け引き・・・
その舞台の一部になる予定で脚光を浴びることになりそうですよ。
※2020年7月2日訪問記録・内容確認2022年2月7日
※直近で確認したところ、2022年1月31日時点で休館期間を2月20日(日)まで延長とHPにありました。
最新の情報は「かんなみ仏の里美術館HP」で確認してください。
◆頼朝・政子の腰かけ椅子のある伊豆山神社⇒「伊豆山神社・熱海駅から7分/駐車場/アクセス/ご利益恋愛良縁成就!」
◆函南町にあるオラッチェ牧場もステキな所、お子さん連れならぜひ⇒「酪農王国オラッチェ・美味しいソフトとウサギやヤギへ餌やり(伊豆静岡県函南町)」
かんなみ仏の里美術館 所在地:静岡県田方郡函南町桑原89−1 下の行のワンクリックでコピーできます。
静岡県田方郡函南町桑原89−1
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