◆沼津御用邸記念公園の西付属邸とあじさい
静岡県沼津市にある「沼津御用邸記念公園」のあじさいを鑑賞させていただきました。
沼津御用邸は、明治26年当時皇太子だった大正天皇のご静養先として造営されたところ。
昭和45年から都市公園として一般公開されています。
素晴らしいお庭に咲くあじさいは、静穏で気品あふれる姿です。
あじさいの見頃、料金、駐車場情報について体験談をお伝えしますね。
沼津御用邸のあじさい
あじさいの見頃
見ごろは6月上旬から7月上旬
苑内外に2300株のあじさいが咲き誇ります。
咲き始めの5月下旬から盛りの6月下旬までがよいという告知情報もありました。
一番のおすすめは6月下旬。
この時期には、スカシユリ・ハマナデシコも同時に見らますよ。
沼津御用邸の素晴らしいあじさい
◆沼津御用邸記念公園の西付属邸の中庭にあるあじさい
ガクアジサイ、ヤマアジサイ、セイヨウアジサイなど、約2300株が群生しています。
公園の有料敷地内はもちろん、その入り口付近にも多数のあじさいが咲いていますよ。
訪問したのは7月3日でやや終わりかけの頃でしたが、曇り空の元でも爽やかな青が印象的です。
西付属邸の付近のあじさい
◆沼津御用邸記念公園の「西付属邸」
まずは沼津御用邸記念公園の「西付属邸」の付近のあじさいを鑑賞させていただきます。
西附属邸は明治38年、昭和天皇の御用邸として造営された建物。
数回の増築を経て現在の形となり、部屋数26の木造平屋建て。
宮廷建築として非常に貴重なものだそう。
邸を後ろに、あじさいが群生しています。
◆西付属邸を彩るあじさい
低い垣根沿いに大きな球状の花をつけた豊かな紫陽花は、青や薄紫。
◆西付属邸を彩るあじさい
赤みのある紫色のあじさいも。
中庭にもあじさいが植えられ、落ち着いた風情です。
◆「西付属邸」の中庭のあじさい
御用邸記念公園のあじさいは、園内のあちらこちらに群落をつくっているので、足を止めてゆったりと見ることができます。
西洋あじさい、日本原種のガクアジサイなど、種類は多くないですが梅雨の風物詩の景色は、どこもステキです。
素晴らしいお庭とともに、あじさいの花が生き生きとしています。
撮影スポットはそこかしこに見つけら、しばしば立ち止まって。
園内のあじさい・藤棚付近と沼津垣広場
御用邸記念公園のあじさいは、いずれもしっとりと風情のあるたたずまい。
1週間ほど前の6月下旬なら、どれほどきれいだったでしょう。
藤棚付近とあじさい
◆沼津御用邸記念公園の藤棚
藤棚は公園のほぼ中央にあり「歴史民俗資料館」の隣です。
片側にあじさいの大きな株がつらなっています。
◆藤棚と付近のあじさい
どれも大きな株で、私の背丈ほどあります。
ぽつぽつ雨が降り出し、ちょっと速足での散策に。
散策路は歩きやすく整備されています。
庭の奥の方で咲く群落もあるので、脇へそれて撮影もできます。
お庭は松林で、お庭の前は「島郷海岸」、水平線に夕日が沈む「だるま夕日」の撮影場所として冬多くの写真家が来るそうです。
◆島郷海岸
海岸を見るには、急勾配の土塀をあがり頑丈なフェンスごしということになります。
(上ってこの景色を見ましたが、降りるのは大変、気をつけてね。)
沼津垣広場付近とあじさい
◆沼津垣広場、七夕まつりの飾り
「西御用邸」近くにある「沼津垣広場」はイベントが開かれる場所。
この日は七夕まつりが近いので短冊が飾られていました。
◆沼津垣広場付近のあじさい
ここにはカシワバアジサイも散見できます。
花期が長いのか、真っ盛りのようです。
沼津垣に囲まれて、豊かな葉をたくわえて、静かにしっとりと咲いています。
◆沼津垣広場付近のあじさい
ここは土のまま固められた路、重厚な雰囲気があり言葉も少なくなります。
あじさい鑑賞の所要時間
沼津御用邸のあじさいの鑑賞にあたっては、あじさいだけ見るだけでも30分はかかります。
公園内にはほかにも鑑賞したいスポットがあるので、行ってみました。
御用邸記念公園のスポット
ここはというスポットを紹介します。
防空壕あと
◆沼津御用邸記念公園、防空壕あと
公園の西方向にある「防空壕あと」です。
こんもりとした平坦な小山の形状で、入り口は大きく木製の扉。
富士見ポイント
公園の西の端にある「富士見ポイント」から、松林越しに頭をのぞかせる富士山が見えます。
この日は雨が降り出す空だったので、全く見えませんでした。
やはり晴れた日を選んでいくのがよいですね。
皇太子殿下ご成婚記念梅園
「西付属邸」の西側には皇太子殿下ご成婚記念梅園があります。
今は青い葉が茂っていましたが、春浅い梅の花の季節も素晴らしいところです。
一年中花を見ることのできる、ステキな公園です。
ここの一部の景観が「旧沼津御用邸苑地」として国の名勝指定をうけています。
沼津御用邸記念公園・入園料時間
◆沼津御用邸記念公園 受付と売店
入園料・営業日・時間について
入園料
一般料金(入園・西付属邸観覧料込)
- 個人 大人410円
- 小中学生200円
お庭だけなら大人100円 小中学生50円
営業時間と休園日
- 営業時間:9時から16時30分
- 休園日:年中無休(2021年5月末現在)
駐車場とアクセス
駐車場
- 乗用車:無料
- バス・マイクロバス 2時間まで1,040円
駐車場はとても広いです。
アクセス方法
<車の場合>
- 東名沼津インターより約25分
- 新東名の長泉沼津インターより約35分
<電車・バスの場合>
- JR沼津駅より伊豆箱根バスで約15分「御用邸前」下車(沼津駅南口のバスターミナル7番乗り場)
飲食店・お土産
◆そば処と喫茶
そば処と喫茶があります。
そば処
営業時間:11時から15時
松林に囲まれた風情ある木造のそば処。
お庭を眺めながらの静かなひと時が過ごせます。
「沼津リバーサイドホテル」日本料理・かの川料理長特製のかけ汁やつけ汁でお蕎麦をいただけます。
※官舎が大正ロマンあふれる洋食店に生まれ変わるそうです、こうご期待!(2021年5月末現在)
喫茶主馬(しゅめ)
営業時間:10時から16時
旧本邸の馬屋を改装した店内で、喫茶と軽食がいただけます。
カレーライス、ハンバーグランチ、串だんご、わらびもち、お抹茶、等。
店内には園内の松を使用した重厚なテーブルが並び、テラスに設置した喫茶席は庭の景観が楽しめると人気。
お土産
◆お土産売店(受付となり)
お土産は、ここにしかない特別の品物が。
雅子さま(ハマナス)、紀子さま(檜扇アヤメ)のお印の花をアレンジした品物や、 御用邸にちなんだ一筆箋、コンクールで入選したお菓子など。
園内の様子を動画にしました。
おわりに
あじさいは公園内だけではありません。
◆公園入り口手前から東方向へのあじさい群生
公園入り口手前から東方向にあじさいの群生が見られます。
そう距離は長くないですが、ここも背の高い大きな株でいきいきと咲いています。
「東付属邸」も入場や閲覧ができますが、事前予約が必要です。
一番の見ごろは6月下旬、晴れた日はお庭から富士山も見える、風光明媚なところです。
明治大正昭和の3代、77年間にわたり、天皇皇后両陛下や皇族の方々が利用されてきた特別なところ。
敷地内の建物「西付属邸」では、貴重な家具や資料の数々を拝見できました⇒「沼津御用邸記念公園の西付属邸を見学・調度品に目がくらむ(静岡県沼津市)」
※感染防止のため、マスク着用、簡単な質問ありました。
※2020年7月3日訪問記録
※2021年5月26日料金など確認更新
公式ホームページ⇒「沼津御用邸記念公園」
◆静岡県のあじさいが素晴らしいところを紹介しています⇒「静岡県あじさい(紫陽花)の名所・ランキング!すべて見頃を紹介します!」
静岡県沼津市下香貫2802-1 沼津御用邸記念公園
静岡県沼津市下香貫2802-1 沼津御用邸記念公園
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