◆愛知 形原温泉のあじさい
あじさいは梅雨時に美しく咲く水に強い花。
東海地方なら、6月初めから6月いっぱいくらいまでが見ごろで、あじさいを愛でに出かける人も多いですね。
雨が最も似合う花といえるかもしれません。
ひとことで「あじさい」といっても多様です。
そこで「色の違い」「花弁」「咲き方」などの鑑賞の知識をまとめました。
また長く楽しむおすすめの方法を紹介しています。
アジサイの花言葉は母のよう?
◆アジサイ ハート型
あじさいの花言葉は「家庭」「寛容」「元気」。
その意味が、お母さんを連想させるためもあって、母の日に贈る人も増えているとか。
そして華やかさ、花の長さは特に魅力です。
あじさいの原産は日本・品種2000以上
あじさいは日本が原産です。
万葉集にも謳われている、日本人にはとても馴染みの深い花です。
あじさいの品種は改良されて増え続けている
今や品種は2,000種類以上といわれています!
あじさいは世界中で人気の高い植物のようで、園芸家や研究者によって継続的に品種改良が行われています。
新しい品種の開発は、花の色や形、咲き方、耐寒性や病気への抵抗力など、さまざまな特性を改良しているので、品種はまだ増え続けているようです。
日本で人気のあじさいは、ヨーロッパのあじさいと品種改良を重ねて、西洋あじさいとの特徴を併せ持った、華やかな品種です。
近年では母の日のプレゼントに、カーネーションよりもあじさいが選ばれているそうですよ。
4月下旬ともなると、りんりんと咲く鉢のあじさいが販売されていますね。
あじさいの色は七変化
あじさいの大きな魅力は、花の色の豊富さでしょう。
- 青、赤、ピンク、紫、白などの一色のもの
- 周りにグラデーションのある色
- 日にちがたつと変化するもの
などもあり魅力的です。
同じ種類の同じ株のものでも、色が違うことがありますしね。
あじさいの花の色の違いは土で変わる
あじさいの色を決めるのは、土の性質です。
- 土が酸性:アルミニウムとあじさいのアントシアニンという色素が加わると、青いあじさいが咲く
- 土がアルカリ性:アルミニウムが溶け出さず、赤いあじさいが咲く
改良を加えたあじさいの中には、それこそ七変化するものもあります。
- 紫、青、ピンクの三色に色が変化するもの
- 青から数週間後に色味が抜けていくもの(この現象をアンティークという)
- ピンクから緑色、その後真っ赤に変化するもの
などあります。
お花屋さんで買うときは、こうした色の変化を楽しめるものを選ぶのもいいですね。
そして花期が長いのも特徴です。
ドルチェという品種は梅雨から秋まで花を咲かせています。
あじさいは形・姿にも注目したい
あじさいはまるで宝石箱の中のように、輝くばかりの魅力ある花が多いです。
色づいて花のように見えているのは「ガク」と呼ばれる葉っぱが変形したものです。
ガクアジサイの役割は、昆虫などの受粉媒介者を引き寄せることにあり、
美しい色や形で目立つことで、昆虫が花序に寄ってきて、内側にある小さな花に受粉を促します。
つまり、我々がよく目にするあじさいの美しい部分は、実際にはガクであり、その内側にある小さな花こそが本当の花です。
あじさいの種類
あじさいの種類は、その特徴や形状によっていくつかのタイプに大別できます。
以下に、代表的な3つのタイプを紹介します。
ホンアジサイ(てまり咲き)
◆ホンアジサイ
ホンアジサイは、日本原産のアジサイで、Hydrangea macrophyllaという学名を持っています。
このタイプのあじさいは、球状に咲く花が特徴的で、花弁が密集していることから「てまり咲き」とも呼ばれます。
ホンアジサイは、青、ピンク、紫などさまざまな色が楽しめます。
日本の公園や施設で植栽されているアジサイの多くはホンアジサイで、ホンアジサイは、
日本原産であることから、日本の風土や気候に適応しており、美しい花が楽しめることから広く愛されています。
適度な日陰を好みます。直射日光が強すぎると、葉が焼けてしまうことがあります。
そのため、室内で窓辺に飾る際は、直射日光の当たらない場所や、午前中の柔らかな日光が当たる場所に置くことが望ましいです。
ガクアジサイ(額咲き)
◆ガクアジサイ
ガクアジサイも、Hydrangea macrophyllaの一種で、ホンアジサイと同じく日本原産です。
ガクアジサイは、花序の周囲に目立つ色付きのガクがあり、これが花のように見えるためこの名前がついています。
ガクアジサイの小さな花は、中心部に集まって咲きます。
ガクアジサイは雄しべと雌しべを持つ両性花で、花の中心に蕾のような花が集合しており、
その外側にはガク(葉っぱが変化した花を守る部分)が大きな花びらのようについています。
その姿が額縁のように見えることから「ガクアジサイ」と呼ばれるようになりました。
このガクアジサイだけでも70種類以上あるといわれています。
西洋アジサイ(品種改良)
◆西洋アジサイ ハイドランジア
西洋アジサイは、ヨーロッパやアメリカで品種改良が行われたあじさいのことを指します。
これらの改良品種は、さまざまな形状、色、大きさの花が楽しめるようになっています。
西洋アジサイは、主にHydrangea macrophyllaの品種改良によって作られており、世界中で栽培されています。
通称「ハイドランジア」とも呼ばれています。
これらのタイプ以外にも、あじさいには多くの種類がありますが、上記の3つのタイプが代表的です。
あじさいはその美しさから世界中で親しまれていて、園芸や庭園で様々な種類が栽培されています。
花びらの見た目で分けるひとえ咲きと八重咲き
◆八重咲き アジサイ
また「ひとえ咲き」と「八重咲き」の分け方もできます。
ひとえというのは、一枚のガクで、八重というのはガクが何重にも重なっているものです。
八重咲きは豪華な印象で、こちらの方がこのまれているようです。
あじさいのネーミングが愛らしい
◆おはようという名のあじさい
あじさいの品種は改良を重ねて2,000種にもなりますが、その一つひとつに愛らしいまたは風流な名前がついています。
「八丈千鳥」「宵の星」「銀河の輝き」「清少納言」「コンペイトウ」など。
シーボルトが持ち帰ったあじさいには、「オタクサ」という名前がつけられていたといいます。
それは好きだった楠本滝さんという女性からとった名前なのだそうです。
◆ダンスパーティーという名のあじさい
あじさい園には、それぞれの名前が掲げてあるはずですから、そのネーミングも注目です。
きっと情緒あふれる名前を楽しめるはずです。
あじさいを長持ちさせる方法
さて、気に入ったあじさいを買ったら、長くもたせたいのはもちろんですね。
できれば鉢で購入してから、庭に植えかえると大きく育っていきます。
ですが、庭のない家庭でも永くあじさいを楽しむことができますよ。
水中花にして長く楽しむ方法
◆アジサイ 水中花
それは水に強い性質を利用して、水中花にするというもの。
花瓶に生けて楽しむ以外に、花だけをガラスの花器にいれてうけべたり、瓶にいれて水で満たします。
水中花にするとこの上なく涼やかです。
リースにして長く楽しむ
◆アジサイアナベルとバラのリース
またリースにする方法も長く楽しめます。
あじさいの花を細いワイヤーで留めて束にしてから、リースに太目の針金で留めていきます。
途中にユーカリなどの木の実をまぜると、変化と深みがでます。
それを風通しのよい日陰につるすと、ドライフラワーになり、クリスマスの時期まで楽しめます。
1年経過するころには、色が抜けてきますが、それもまたよい雰囲気です。
浮かべるだけで長く楽しむ
◆アジサイ 水に浮かべて
ガラスの浅い鉢に水をはって、あじさいのはなびらを浮かすだけでも、涼やかさ満点です。
雨の多い季節だからこそ、あじさいの花が美しく咲き誇る様を、長く楽しみたいですね。
アジサイの種類と見分け方/花言葉は 色の違いはなぜ?長く楽しむ方法まとめ
日本の土地になじむアジサイは、各地で観賞できますね。
鉢で眺めても、地植えの力強さも、水中花のきれいさも、どれもステキ。
アジサイを見に毎年でかけますが、日本一ともいわれている伊豆の下田公園の万華鏡のような景観は特に素晴らしかったです。
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