あじさいは梅雨時に美しく咲く水に強い花。
東海地方なら、6月初めから6月いっぱいくらいまでが見ごろで、あじさいを愛でに出かける人も多いですね。
雨が似合う唯一の花かもしれません。
ひとことで「あじさい」といっても多様です。
そこで「色の違い」「花弁」「咲き方」などの鑑賞の知識をまとめました。
また長く楽しむ方法についても。
「あじさい」の原産は日本・品種3000
あじさいは日本が原産です。
万葉集にも謳われている、日本人にはとても馴染みの深い花です。
今や品種は3,000もあります!
ヨーロッパのあじさいと品種改良を重ねて、西洋あじさいとの特徴を併せ持った、華やかな品種が人気を集めています。
近年では母の日のプレゼントに、カーネーションよりもあじさいが選ばれているそうです。
あじさいの色は七変化
あじさいの大きな魅力は、花の色の豊富さでしょう。
- 青、赤、ピンク、紫、白などの一色のもの
- 周りにグラデーションのある色
- 日にちがたつと変化するもの
などもあり魅力的です。
同じ種類の同じ株のものでも、色が違うことがありますし。
あじさいの花の色の違いは土で変わる
あじさいの色を決めるのは、土の性質です。
土が酸性だと、アルミニウムとあじさいのアントシアニンという色素が加わると、青いあじさいが咲き 土がアルカリ性だとアルミニウムが溶け出さず、赤いあじさいが咲く |
改良を加えたあじさいの中には、それこそ七変化するものもあります。
- 紫、青、ピンクの三色に色が変化するもの
- 青から数週間後に色味が抜けていくもの(この現象をアンティークという)
- ピンクから緑色、その後真っ赤に変化するもの
などあります。
お花屋さんで買うときは、こうした色の変化を楽しめるものを選ぶのもいいですね。
そして花期が長いのも特徴です。
ドルチェという品種は梅雨から秋まで花を咲かせています。
あじさいは形・姿にも注目したい
あじさいはまるで宝石箱の中のように、輝くばかりの魅力ある花が多いです。
花のように見えているのは「花弁」です。
三種類の花弁について
- 古来からあるオーソドックスな丸い弁が「丸弁」
- 剣のようにとがった弁が「剣弁」
- ふわふわっとした「フリル弁」
に大別されます。
二種類の咲き方がある
咲き方によっての違いでは、
- 手まりのような丸い形の「手まり咲き」
- 額縁のような「額咲き」
とがあります。
また「ひとえ咲き」と「八重咲き」もあって、花の形が無限にありそれがまたステキです。
あじさいのネーミングが愛らしい
◆おはようという名のあじさい
あじさいの品種は改良を重ねて3,000種にもなりますが、その一つひとつに風流な名前がついています。
「八丈千鳥」「宵の星」「銀河の輝き」「清少納言」「コンペイトウ」など。
シーボルトが持ち帰ったあじさいには、「オタクサ」という名前がつけられていたといいます。
それは好きだった楠本滝さんという女性からとった名前なのだそうです。
◆ダンスパーティーという名のあじさい
あじさい園には、それぞれの名前が掲げてあるはずですから、そのネーミングも注目です。
きっと情緒あふれる名前を楽しめるはずです。
あじさいを長持ちさせる方法
あじさいは鉢で購入して庭に植えかえることで、大きく育っていきます。
ですが、庭のない家庭でも永くあじさいを楽しむことができますよ。
水中花にして長く楽しむ
それは水に強い性質を利用して、水中花にするというもの。
花瓶に生けて楽しむ以外に、花だけを筒状のガラスの花器にいれて水で満たします。
水中花にするとこの上なく涼やかです。
リースにして長く楽しむ
またリースにする方法も長く楽しめます。
あじさいの花を細いワイヤーで留めて束にしてから、リースに太目の針金で留めていきます。
途中にユーカリなどの木の実をまぜると、変化と深みがでます。
それを風通しのよい日陰につるすと、ドライフラワーになり、クリスマスの時期まで楽しめます。
1年経過するころには、色が抜けてきますが、それもまたよい雰囲気です。
そのほか簡単な楽しみ方
ガラスの浅い鉢に水をはって、あじさいのはなびらを浮かすだけでも、涼やかさ満点です。
雨の多い季節だからこそ、あじさいの花が美しく咲き誇る様を、ぜひ楽しみたいですね。
(※この項目はNHKの「美の壺」という番組を参考にさせていただきました。)
あじさいが母の日に人気のようですね
あじさいが母の日のプレゼントに人気が上昇中ですね。
数年前から一気に人気に火がついています。
カーネーション売り場の面積と同じくらいの面積を、あじさいの鉢が占めています。(あるホームセンターにて2016年5月初旬)
あじさいの花言葉は「家庭」「寛容」「元気」。
その意味が、お母さんを連想させるためうってつけともいえますね。
そして華やかさ、花の長さが特に魅力だそうで、カーネーションよりも母の日の花として定着してしまいそうな勢いです。
愛知県内のあじさいの名所にすべて行ってみましたが、やはり充実度でいえば蒲郡市の「形原温泉あじさいの里」です。
見渡す限りのあじさいの里は、のんびりと家族で友達で初夏の一日を楽しめるところです→「形原温泉あじさいの里・広大な敷地に品種の多さで魅了される」
愛知県内、名古屋市内のあじさいの名所をランキングで紹介しましたので、お出かけの参考にしてみてください⇒「愛知県内(名古屋市内)あじさいの名所ランキング2018(H30)すべて行ってきました」
岐阜県のあじさい名所にもすべていってきました!⇒「岐阜県あじさい(紫陽花)名所ランキング・見頃にすべて行ってきました!」
岐阜県の見頃は6月中旬から7月上旬です。
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