◆地震断層観察館・岐阜本巣市
「地震断層観察館」は岐阜県本巣市にある地震に関する教育・普及施設です。
この施設は、地震や地下の構造に関する知識を学べる場として作られています。
明治24年に起きたマグニチュード8.0の濃尾地震の、
その震源地となった旧根尾村に出現した、国指定特別天然記念物の根尾谷断層を保存展示しています。
知識だけでなく地震体験もできますよ。
「地震断層観察館」の特徴や断層の様子、館内の資料などを紹介、実際に行った感想をクチコミします。
地震断層観察館の特徴
地震観察館ではこんなことがわかります、特徴をまとめてみると、
1. 実際の断層を観察できる: 施設内には、露出した断層を直接観察できるスポットがあります。これにより、地震の原因やプレート運動を実感しながら学ぶことができます。
2. 展示: 施設内には多くの展示物があり、地震のメカニズムや歴史的な大地震、地震による被害などの情報を学べます。
3. 体験学習: 体験型の学習プログラムやワークショップが提供されており、参加者は地震や断層に関する知識を深めることができます。
4. 研究・学習の場: 学校や研究機関と連携して、地震や地質に関する学習や研究の場としても利用されています。
5. 地域との連携: 地域住民や関連機関との連携を深めることで、地震対策や防災教育の普及活動も行っています。
と、堅苦しい説明に終始したくはありません。
ここで見ること感じることが、地震対策の知識の一助になるかもしれません。
地震断層観察館はどこにある?
◆地震断層観察館
所在地
地震断層観察館の住所:本巣市根尾水鳥512
営業時間・休館日
- 営業時間:4月 9:00~17:00・5月~3月 9:00~16:00
- 休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)季節により開館時間 変更あり
- 入館料:大人500円 小人(小学生から高校生)250円
- 地震体験館(別料金):200円(大人・小人)
- 団体割引あり
年末年始のお休みについてはパンフレットにも記載がありません。
お出かけの際はご確認ください。
- お問い合わせ:地震断層観察館 0581-38-3560
地震断層観察館の展示内容
◆地震断層観察館 資料館入り口
地震断層観察館は、資料館と地下観察館と体験館からなっています。
体験館に入るには別途200円が必要になります。
※入館してから地震体験をするかどうかは決めることができるのでまずは入館してから判断ができます。
史料館へのアプローチで轟音体験
地震が起きるとともに鳴り響く轟音が、資料室に入る時に体験できます、と言うかさせられます。
受付でその旨聞いたものの、うねるような地響きと土壁の湿った臭いが怖さを増幅させます。
本当にびっくりしたので気をつけて入ってくださいね。
地震資料館の展示
地震資料館では、地震がどうして起こるのかから始まり詳しく説明があります。
◆自身の定義や津波
◆地震がおこるのはなぜか
◆地震の波動や規模
明治24年におきた濃尾地震についての解説が詳しいです。
濃尾地震とは
◆濃尾地震の概要
濃尾地震は明治24年(1891年)10月28日午前6時37分、とする地震が起きました。
推定マグニチュード8.0、震度7、これは日本の内陸部で起きた最大級の直下型地震でした。
倒壊した家屋は全国で14万戸を超え、なくなった方は7000人以上も。
根尾谷断層とは
この地震は延長約80kmの根尾谷断層のうち、根尾水鳥地区では上下に最大6m、長さ1000mにもなる断層崖が出現しました。
この断層崖が、根尾谷断層です。
このような大規模な断層崖は世界的にも珍しく、近代地震研究のきっかけともなったそうです。
そのため世界中から地質学者が訪れ、調査が進められました。
昭和27年に国の特別天然記念物に指定されることになり現在も保存保護されています。
◆濃尾地震の余震や回数、各地の震度
◆濃尾地震の震害
断層についての展示にも見入ってしまいます。
◆断層について
地面の奥でどんな風に断層が起きるのか、仕組みやずれ方向の解説などが続きます。
◆根尾谷断層
ここ根尾谷が震源地となった断層の詳細です。
地球儀と映像モニターを使っての地震のメカニズムも。
◆プレートの沈み込む様子
映像と解説があるので、子供もわかりやすい解説です。
◆根尾谷断層の立体模型
◆地震計
一枚の記録紙に一日分の地震を印刷できる地震計。
◆明治24年の濃尾地震の体験談
幼い頃に濃尾地震を実際に体験した体験談が残されています。
家屋の倒壊、火災、人災など悲惨な体験が語られています。
他にも多くの資料が展示されています。
では次に地下観察館へ行ってみます。
地下観察館
◆地下観察館
根尾谷断層の姿が、地下へと大きく逆ピラミッド型のように出現します。
黒々として垂直に断ち切られた基盤岩石の6mのに及ぶ食い違いの姿が、圧倒的な勢いで迫ってきます。
一瞬にしてこのような大変動が起きたわけです。
自然の猛威が爪痕として刻まれ残されています。
◆北西断面図の解説
多方向から観察できるようになっています。
◆濃尾地震の根尾谷の様子
濃尾地震の根尾谷の様子が写真に残されていました。
地震を体験した方の生々しい証言も残されています。
◆名古屋城が崩れた様子
写真のひとつに名古屋城の壁や石垣、屋根などが崩れた様子もありました。
この後第二次大戦で、この姿のほとんどが焼失しているのですが、本物の名古屋城の姿が痛々しいです(名古屋人として気になったので)。
地震体験館
さて地震体験館は、自販機で入館料をはらって(200円)入館します。
3Dシアターによって縦揺れを実現した起震装置と明治24年にタイムスリップしたかのようなスクリーンに映し出される3次元映像。
震度6の地震を本物さながらの迫力で体験できます。
上映体験時間は約15分です。
◆地震・断層の監修をされた先生方
実際に残る断層
◆根尾谷断層
さて屋外には、明治24年の濃尾地震のときできた断層が確認できます。
観察館からすぐで、看板もあるのでいってみてください。
根尾谷断層は国指定の特別天然記念物に指定されています。
この解説プレートから前を見たところに、段差が見えますが、それが根尾谷断層です。
その断層を観察館の方にたどっていくと、地震断層観察館のピラミッド型の屋根の建物につきあたります。
◆地震断層観察館
ピラミッド型の屋根の下が、断層の地下観察館です。
左側に道にそって段差ができているのがわかりますか、それが根尾谷断層です。
地震断層観察館・駐車場とアクセス
◆根尾谷断層公園案内図(駐車場にあるマップ)
駐車場
無料駐車場が20台分ほどあります。
アクセス方法・行き方
<車で行く場合>
- 名神高速道路、岐阜羽島インターチェンジから、地震断層観察館まで約1時間10分
- 名神高速道路、大垣インターチェンジから、地震断層観察館まで約1時間10分
<鉄道で行く場合>
- JR大垣駅より、樽見鉄道の水鳥駅下車、徒歩5分
本巣市 地震断層観察館/特徴/営業期間/年末年始/体験/クチコミ/アクセス駐車場・まとめ
岐阜県本巣市にある地震断層観察館では、地震のおこる仕組みや災害の様子、2016年の熊本地震の状況なども多くの資料で解説されています。
熊本地震も地下直下型の地震のため、関連するものなどが研究されています。
地震は怖いですが、知識とできる対策で、怖がるだけでない心の準備もしておきたいですね。
機会があればぜひ訪れてみてください。
地震断層観察館の公式⇒「本巣市観光サイト」
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