◆高山祭 山車
高山祭(たかやままつり)は、岐阜県高山市で開催される伝統的な祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
毎年、春と秋に各2日間にわたり高山祭が繰り広げられます。
- 春の高山祭:4月14日と15日
- 秋の高山祭:10月9日と10日
春の「山王祭」と秋は「八幡祭」と称され、高山の人々によって大切に守り継がれてきました。
ともに、豪華な山車や人形の舞をはじめとする様々な伝統的なパフォーマンスが見られるのが特徴です。
2023年の秋の高山祭から紹介していきます。
秋の高山祭 八幡祭・日程2023
秋の高山市を色鮮やかに彩る「八幡祭」は、櫻山八幡宮の例祭として、旧高山城下町北半分の氏神を讃えます。
毎年10月9日・10日に、安川通りの北側では11台の華麗な屋台が登場します。
これらの屋台は町内を練り歩くだけでなく、布袋台のからくり奉納などの伝統行事が披露され、観客を魅了します。
※当日の天候により開催行事が中止となることがあり、その場合日程の順延はありません。
秋の高山祭の起源
この祭りの起源は、飛騨の大名・金森氏の治世(1585年から1692年)にさかのぼるとされており、屋台の始まりは1718年頃と言われています。
これらの屋台には、匠の技術がふんだんに用いられ、精巧な人形のからくりや特別な仕掛けが施された戻し車が特徴的です。
秋の高山祭のハイライト
◆高山祭 山車
秋の高山祭のハイライトは、動く陽明門とも称される「祭屋台」。
11台の屋台が一堂に会し、その美しさを競い合います。
また、闘鶏楽(とうけいらく)や裃姿(かみしもすがた)の警固をはじめとする伝統の衣装をまとった数百名以上の参列者が、雅楽や獅子舞、お囃子と共に祭りの地域を巡る姿は壮観です。
夜が来ると、各屋台は約100個の提灯で夜の空を明るく照らし出し、その美しさは格別です。
この祭りは、飛騨の人々の誇りと情熱を象徴するもので、高山市の重要な伝統として誇りに思われています。
高山祭行事の見どころ 御神幸(祭行列)
◆櫻山八幡宮
数百名を超える参列者が闘鶏楽(とうけいらく)や裃姿(かみしもすがた)の警固など、伝統的な衣装を身に纏い、お囃子や雅楽の旋律と共に町を練り歩きます。
9日の午後、彼らは櫻山八幡宮から行列を開始し、町内を巡礼します。
翌10日の午前中、再び櫻山八幡宮を出立し、お旅所を経由した後、櫻山八幡宮に戻る行程となります。
御神幸(祭行列)の日程・時間
◆9日(月・祝) 午後1時20分~午後3時30分頃
◆10日(火) 午前8時30分~午前12時頃、午後1時30分~午後4時頃
屋台曳き揃え
◆高山祭 山車
秋の清々しい空気に包まれた中、国の重要有形民俗文化財に指定されている八幡祭の11台の屋台が練り出されます。
9日と10日、八幡宮境内にはからくり奉納を行う布袋台が登場し、一方、表参道には他の10台の屋台が並びます。
屋台の精巧な彫刻、見送幕、そしてその構造のディテールを近くで観ることができるこの機会には、数多くの人々が集まり、その美しさに感動の声を上げています。
屋台曳き揃え・日程時間
◆9日(月・祝) 午前9時~午後5時頃 表参道にて公開
◆10日 (火) 午前9時~午後4時頃 表参道にて公開
※雨天時はそれぞれの屋台蔵、展示中の屋台は屋台会館で公開されます。
屋台曳き廻し
9日の午後に繰り広げられる屋台曳き廻しは、秋の高山祭特有の見どころとなっています。
町を巡る4台の屋台の中で、神楽台と鳳凰台は毎年の恒例として参加します。
その他の2台は、布袋台を除いた屋台群から年ごとに交替で選ばれ、行列に加わります。
屋台曳き廻し・日程時間
◆9日(月・祝) 午後1時30分~午後4時頃
※雨天時は中止となります。
布袋台によるからくり奉納
◆布袋台(ほていたい)飛騨高山観光公式より
9日と10日、櫻山八幡宮の境内で、布袋台によるからくり奉納が1日に2回行われます。
特に注目すべきは、2体の唐子が棒を伝って布袋様の方へ飛び移り、布袋様が軍配を振る瞬間の巧みなからくりです。
綱で操作されるとは思えないほどの滑らかな人形の動きに、観客は引き込まれます。
メインのからくり人形の奉納です、ぜひ見てみたいものです。
からくり奉納・日程時間
◆9日(月・祝) 午前12時~午後0時20分頃、午後2時~午後2時20分頃
◆10日(火) 午前11時~午前11時20分頃、午後1時~午後1時20分頃
※雨天時は中止となります。
宵祭り
9日の夕方から繰り広げられる宵祭は、高山祭の魅力の一つとして多くの人々に知られています。
各屋台が約100個の提灯に灯りをともし、町を練り歩く姿は圧巻。伝統の「高い山」という曳き別れ歌を歌い上げながら、屋台たちはそれぞれの屋台蔵へと戻っていきます。
夜の静寂に浮かび上がるゆらぐ灯りが、秋の夜長の感慨を深めてくれます。
宵祭りの日程時間
◆9日(月・祝) 午後6時15分~午後8時30分頃
※雨天時は中止となります。
高山市による高山祭の公式案内動画で高山祭の概要をみてみましょう。
(高山市公式YouTubeチャンネル)
出店(屋台や露店)はでる?時間は
◆櫻山八幡宮 巨大な鳥居 宮川
秋の高山祭では二日間とも多くの露店、出店があります。
風情ある町並の散策もして、おまつりをいっそう楽しみましょう。
最も多く屋台が出る場所は、櫻山八幡宮の大鳥居の周辺で、宮川の東側の道沿いの通り多く立ち並びます。
大鳥居から櫻山八幡宮へと表参道を進み、「屋台曳き揃え」が行われている手前まで露店が出店されます。
そのため「屋台曳き揃え」を見物にいけば必ず露店を見つける事ができます。
例年100店以上のお店には定番グルメから、飛騨特産の飛騨牛の串焼きや五平餅なども必ずあります。
屋台・露店の出店時間
お店により若干違いがありますが、およその出店時間は以下の通りです。
- 9日:10:00~21:00頃
- 10日:10:00~16:00頃
屋台会館へも行ってみよう
◆飛騨高山 古い街並み
秋まつりのときにすべての屋台が出ているわけではなく、待機中の屋台は屋台会館に展示されています。
<屋台会館営業時間>
- 3月から11月まで: 9:00~17:00
- 12月から2月まで: 9:00~16:30
- 休館日:なし
- 所在地:岐阜県高山市桜町178
<料金>
- 桜山日光館との共通で大人1000円、小中生500円
- 駐車料金:普通車300円
高山祭の歴史をかいつまんで
◆高山祭
高山祭は岐阜県の高山市で行われる、日本の代表的な伝統的な祭りのひとつ。
高山祭の起源は飛騨の領国大名である金森氏の時代(1585年から1692年)にさかのぼります。
この祭りは、旧高山城下町の氏神である櫻山八幡宮の例祭として始まったと言われています。
屋台の伝統は1718年頃からと言われています。
これらの屋台には、巧みに動くからくり人形が取り付けられており、匠の技が凝縮されています。
祭りは現在も4月と10月に行われ、数多くの観光客が訪れています。
町を巡る屋台の行列や、伝統的な衣装を身にまとった参加者たちの行列、からくり人形の演技などが主な見どころとなっています。
高山祭はその歴史的・文化的価値を認められ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
この祭りは、高山市の文化や歴史を感じることができるだけでなく、日本の伝統文化や祭りの魅力を理解する上でも非常に価値のあるものと思います。
秋の高山祭・アクセス方法と駐車場
アクセス方法・行き方
秋の高山祭の会場は、桜山八幡宮の西側エリア一帯です。
公共交通機関を利用する場合、最寄り駅はJR「高山」駅となります。
JR「高山」駅から会場までは徒歩で向かいます。
◆普通車の場合の行き方
常設駐車場や臨時駐車場(匠ヶ丘)を利用してください。
常設駐車場が満車の場合、 旧高山警察署跡および 旧法務局跡の臨時駐車場を開設します。
臨時駐車場(匠ヶ丘)と高山市民文化会館の間で無料シャトルバスを運行していますから、ご利用ください。
駐車場
◆秋 高山祭 2023 市営駐車場案内(公式より)
普通乗用車の駐車料金はお昼は30分までごと150円、夜は1時間までごと50円です。
臨時駐車場からはシャトルバスが運行します。
無料シャトルバス情報
<運行時間>
- 10月9日(月・祝):9時~21時
- 10月10日(火):9時~16時
- 運行間隔:約20~30分ごと(道路状況により変動)
- 所要時間:約20~30分(道路状況や乗車場所に依存)
<運行ルート>
匠ヶ丘臨時駐車場 → バス専用臨時駐車場(眞光) → 高山市民文化会館
※注意高山市民文化会館から祭区域まで徒歩約40分となります。
交通規制
付近の交通規制については、公式ページ「令和5年秋の高山祭公式」をご確認ください。
秋 高山祭2023/10月9・10/スケジュール/時間・駐車場とアクセス/出店・まとめ
日本三大美祭のひとつの高山祭は、春と秋の二回行われています。
春の高山祭(山王祭)は日枝神社の例祭で、毎年4月14日・15日に開催されています。
日本最高峰の屋台の雄姿は、昼間に豪華に輝き、夜には華麗な姿でお披露目されます。
秋の高山祭のパンフレットの入手先⇒「令和5年秋の高山祭公式」
<関連ページ紹介>
◆名古屋まつり2023はいつ?日程・英傑行列時間コース・屋台・イベント
◆大須大道町人祭2023・スケジュールと出演者・花魁道中コース・屋台や大道芸
※詳細未定 3月中旬 春は4月14日と15日。
スポンサーリンク
コメント