◆彼岸花 半田 矢勝川
新美南吉の生誕地、愛知県半田市は、矢勝川(やかちがわ)周辺に秋のお彼岸の頃、真っ赤な布をしきつめたような色鮮やかな花の世界がひろがります。
この地は童話「ごんぎつね」にちなみ「ごんぎつねの里」とばれ、子ぎつねのゴンが育ったとされる権現山が近くに見えています。
彼岸花は川沿いに300万本も植えられ、白い彼岸花もちらほらと。
2023年9月28日に行ってきたので、クチコミ報告します。
ごんぎつねの里の魅力、見頃の時期、秋まつりのイベント、駐車場とアクセスなど紹介していきますね。
新美南吉記念館にもぜひ立ち寄ってみてください。
ごんぎつねの里って?
◆ごんぎつねの里 矢勝川周辺の彼岸花
矢勝川周辺に広がる「ごんぎつねの里」は、新美南吉の小説「ごんぎつね」にちなんで命名されたエリアです。
この物語に登場するごん狐が実際にこの地で生きていたという伝説があり、地域の文化や観光の一部となっています。
ごんぎつねの里にはどんな魅力があるの?
◆ごんと見る権現山
矢勝川のせせらぎや、四季折々の自然が楽しめます。
特に春の桜や秋の彼岸花の季節は見逃せません。
地域にはごん狐にまつわる伝説や物語が多く残されており、それを追体験できるスポットやツアーもあるんですよ。
また広場にでているテントで、地域の特産品や料理を楽しむことができます。
特に、半田市ならではの郷土料理を味わうのはオススメです。
おすすめの訪問方法とボランティアガイド
◆矢勝川沿い 堤防の道をあるく
矢勝川沿いの散策路を利用して、徒歩か自転車で自然や伝説のスポットを訪れるのが良いです。
地元のボランティアガイドが、ごん狐の伝説や地域の歴史を詳しく説明してくれます。
私たちは、新美南吉の生家の所で、深い知識や未公開のエピソードを聞くことができました。
ボランティアガイドは、ほかに権現山、殿橋、ごんの飛び石、半田観光周遊バスの場所でお話がきけます。
ごんぎつねの里の彼岸花の見頃の時期
◆2023年9月28日撮影
2023年の彼岸花の開花はややまばらで、まだのところもありますし、少し早く咲いたところは、色があせ始めているところも。
矢勝川彼岸花の周辺マップ
◆矢勝川の彼岸花 周辺マップ(新美南吉記顕彰会より)
ごんぎつねの里の彼岸花が咲くのは、矢勝川の道のり約1.5キロの区間です。
ここは「新美南吉記念館」にほど近いところになります。
彼岸花の咲き誇る矢勝川堤は、常福院の裏手にある高田橋から西の方角の弘法橋まで2km(30分)程の散歩道です。
散策路が整備されていますし、休耕田を利用したお花畑で四季折々のお花をみることもできます。
田んぼアートもあります。
おすすめの散策コース
上のマップをご覧になり、赤い花のマークの彼岸花の散策路を歩いてみてください。
名鉄半田口駅→(170m・4分)→生家→(440m・5分)→ででむし広場→(900m・15分)→お休み処(開花時期のみ開設)→(520m・8分)→弘法橋→(720m・11分)→新美南吉記念館
実際歩いてみましたが、流れる川や田、とりまく赤々とした彼岸花にみとれて、半田口駅から新美南吉記念館まで約50分の道のりでした。
彼岸花の見頃の時期はいつからいつまで?
◆ごんぎつねの里 矢勝川周辺の彼岸花
例年、9月下旬には、彼岸花が咲きそろいます。
全長約1.5kmにわたるこの堤には、地元の人々の手によって育てられた300万本以上の彼岸花が植えられており、
一斉に花を開く時期には、一面が真っ赤な絨毯となる幻想的な光景が広がります。
見頃は例年9月下旬から10月初旬です(新美南吉顕彰会による)
※6~7分咲きとなるのが9月22日か23日頃で、10月2日か3日が見頃のピークとなるようです。
ごんの秋まつり 2023期間
◆ごんの秋まつり
毎年開かれるごんの秋まつりは、
- 2023年9月20日(水曜日)~10月4日(水曜日)
彼岸花の開花情報
例年9月中旬頃から、開花情報が公開されます。(公開元:新美南吉顕彰会)
ごんの秋まつり2023のイベント何がある?
◆ごんと見る権現山
2023年のごんの秋まつりは、
- 南吉童話街頭紙芝居屋さん
- 彼岸花の結婚式と花嫁行列
- ハナノヒカリプロジェクト(ライトアップ)
などが予定されています!
ごんの秋まつり・期間や場所
- 期間: 2023年9月20日(水)~10月4日(水)
- 場所: 矢勝川堤および新美南吉記念館周辺
- 主催: ごんの秋まつり実行委員会
- 問合せ先: 半田市観光協会TEL: 0569-32-3264
期間中、新美南吉記念館は無休です。
新美南吉記念館 所在地:半田市岩滑西町1-10-1
イベントの詳細はチラシでPDFで提供されていますので、お出かけ前にごらんください。
彼岸花の結婚式と花嫁行列
毎年の人気イベント、彼岸花の結婚式と花嫁行列。
半田商業高校生によるプロデュースです。
矢勝川の近くにある岩滑八幡神社で神前式を挙げ、彼岸花が咲き乱れる矢勝川沿い約1kmを花嫁行列します。
毎年一組だけという、とても素敵な結婚式です。
◆内容: 模擬結婚式と花嫁行列
日程: 9月23日(土)
スケジュール
- 挙式: 15時~
- 花嫁行列: 16時頃~
- 場所: 新美南吉記念館屋外ステージ & 矢勝川堤
ハナヒカリプロジェクト(彼岸花ライトアップ)
彼岸花がライトアップされる期間は、9月23日から24日。
開催場所は新美南吉記念館 周辺(矢勝川堤)。
23日の夜には、岩滑の山車2輌が南吉記念館駐車場に曳きこまれます。
両日とも日中からワークショップや出店が企画されていますよ。
屋台や出店
新美南吉記念館に近い川沿いに、「お休み処」が設けられていて、椅子テーブル、テントで休憩できます。
また地元産品の軽食のお店が6店ほどでいて、飲み物やビールも販売されていました。
コスプレ撮影
9月下旬の28日、平日にもかかわらず多くのコスプレファンの方が撮影にきていました。
彼岸花の真っ赤なじゅうたん、バックには小高い山や実った田んぼがあり、撮影にぴったりのスポットでしょう。
何組ものコスプレ撮影の若者がありました。
自由に撮影はできますが、着替えす場場所などはみあたりません。
ごんぎつねの里へのアクセス方法と駐車場
半田市観光周遊バス(無料)
半田市の観光周遊バスの利用が便利です。
ルート: アイプラザ半田(臨時無料駐車場) ⇨ 新美南吉記念館 ⇨ 半田赤レンガ建物(名鉄住吉町駅より徒歩5分) ⇨ アイプラザ半田
運行期間: 「ごんの秋まつり」期間中の土日祝日
乗車料金: 無料
運行時間:
- アイプラザ半田: 始発9時 〜 終発16時
- 新美南吉記念館: 始発10時26分 〜 終発17時30分
- ※15~20分間隔で運行
※始発・終発の時間は予定であり、変更の可能性があります。
※彼岸花の開花状況によって、運行スケジュールが変更となる場合があります。
矢勝川の彼岸花へのアクセス方法(電車利用)
名鉄半田口駅から徒歩約5分
1. 名鉄半田口駅の改札を出ます。
2. 右手方向へ進みます。
3. 最初の信号を渡ります。
4. 信号を渡った後、再び右へ曲がります。
5. 直進し、矢勝川の堤へ到着します。
※名古屋からのアクセスの際は「名鉄河和線」をご利用ください。
※半田口駅では、普通車のみ停車します。特急・急行は停車しません。
※名古屋鉄道と半田観光の特別な切符プランも提供されています。詳細は名鉄公式HPをご参照ください。
マリモファーム臨時有料駐車場情報
会場周辺には駐車場が少ないため、公共交通機関の利用がすすめられています。
なお臨時駐車場が開設されるので、その情報です。
- 期間: 2023年9月20日(水)~10月4日(水)
- 営業時間: 8時~17時
- 料金: 500円/1回(収容台数:130台)
- 場所: マリモファーム
- 住所: 知多郡阿久比町植大東矢勝7-1
- TEL: 0569-49-2117
マリモファームから彼岸花の矢勝川(弘法橋)まで: 約270m
また、弘法橋から新美南吉記念館までは、川沿いを歩いて約530m
周辺の私有地の有料駐車場
会場周辺の私有地でも駐車場が設けられていて、500円~1000円でした。
ごんの秋まつり期間中の駐車場利用規制について
ごんの秋まつりの期間、2023年9月20日(水)~10月4日(水)に駐車場の利用規制があります。
◆平日の利用規制
- 新美南吉記念館駐車場では、バスの常時駐車はできません。
- 一時的な乗降のためのバスの乗り入れのみ許可されます。
- ご来場予定の方は、事前に記念館までご一報をお願いします。
◆休日・祝日の利用規制
- 新美南吉記念館駐車場は、バスの乗降と、障がい者専用の駐車場として利用されます。
- 一般車両の駐車は禁止されています。
半田のおすすめ郷土料理
◆半田郷土料理 たこ飯
愛知県半田市には、様々な美味しい郷土料理があります。
愛知県の郷土料理には、あらめと落花生の煮付、ふろふき大根、十六ささげのごま味噌和え、れんこんの煮物、きしめん、ふきの煮付け、たこ飯、鬼まんじゅうなどがあります。
半田地域で中でもおすすめしたいのが、たこ飯とハゼの佃煮です。
◆はぜなどの佃煮
半田には佃煮街道なる道(佃煮の大きなお店)もあります。
店内にはつくだ煮がおよそ50種類並びます(つくだ煮街道所在地:美浜町古布枡池6-3)。
また、「尾州早すし」という半田市特有の郷土料理もあります。
「尾州早すし」は半田の歴史浪漫を握った料理であり、「ここでしか食べられない味」です。
彼岸花 半田/開花見頃/ごんぎつねの里/まつり/屋台出店/コスプレ/体験クチコミ・まとめ
◆矢勝川の北、権現山がある方は阿久比町
愛知県半田市の矢勝川周辺、ごんぎつねの里は、自然の美しさと地域の伝説が織り成す魅力的なスポットです。
歴史や文化に興味がある方、また自然を楽しむのが好きな方には、ぜひ訪れてほしい場所。
ごんの秋まつり期間中は、パンフレットが現地においてあり、より詳しい情報が得られますよ。
開花情報は⇒「ごんの秋まつり2023」(新美南吉顕彰会)
<関連ページ紹介>
◆新美南吉記念館・入場料・お土産グッズ・体験クチコミ・ランチは

◆半田赤レンガ建物・見どころ・ランチとカフェ・カブトビール歴史

◆ミツカンミュージアム・予約ありなし・料金見学時間・ランチ

<ごんぎつねのお話の概略>
「ごんぎつね」は、新美南吉による児童文学作品で、小学校の国語教科書の教材としても定番です。
1932年1月に雑誌「赤い鳥」に掲載され、作者の死から半年後の1943年9月に刊行された南吉の第3童話集「花のき村と盗人たち」(帝国教育会出版部)に収録されました。
物語は、山の中の森に住み、村にやって来てはいたずらばかりする、ひとりぼっちのごんぎつね(以下・ごん)がいました。
ある日ごんは出来心で、村人の兵十(ひょうじゅう)が捕まえた魚やうなぎを逃します。
しかし兵十の母の死をきっかけに、ごんはいたずらを後悔し、償いの気持ちから兵十の家に毎日食べ物を届けるのです。
ある日ごんが家の中に入っていくのを見掛けた兵十は、火縄銃でごんを撃ちます。
そして土間に置かれた栗を見て、食べ物を毎日届けてくれていたのがごんだと気付くのでした。
新美南吉は1913年(大正2年)、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれ、29歳で結核で短い生涯を終えました。
彼は4歳で母親を亡くしており、「ごんぎつね」は彼が幼少期に聞かされた口伝(口頭伝承)をもとに創作されました。
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