夏詣(なつもうで)という風習を知っていますか?
まだ新しいのですが、じわじわと夏詣の参拝者が関東中心に増えているそうです。
夏詣でのスタートは7月1日から。
一年の折り返し地点となり、半年間の無事を感謝して向こう半年の平穏を祈願します。
ここでは夏詣の意味や、いつから始まったか、地元の愛知と名古屋ではどこで夏詣できるのかを紹介しますね。
夏詣でとはどういう意味?
◆夏詣
夏詣(なつもうで)は、日本の新たな風習の一つで、夏季に寺や神社を訪れることを指します。
夏詣の主な目的は、宗教的な信仰や感謝の念を捧げることです。
またこの機会に、家族や親族が一堂に会する機会でもあり、
夏の風物詩として、自然や季節の移り変わりを感じることも重要な要素でしょう。
宗教に特定の信仰を持たない人々も自由に参加することができ、文化として楽しむ側面もあります。
夏詣はいつから?
◆夏詣 宮城県竹駒神社
夏詣はいつからいつまで?
夏詣は、7月1日以降に神社や仏閣を訪れ、過去の半年間に感謝の気持ちを捧げ、残りの半年の平穏を祈る風習です。
初詣が新年の始まりに神社や仏閣を訪れ、その年の平穏を祈るように、夏詣を通じて、7月に神社や仏閣を訪れることが重要な機会となります。
この風習は、過去の半年の感謝と今後の平穏を願うもののため、人々に喜ばれるものとなっています。
期間が具体的に決まっているわけではない
夏詣として1年の折り返しの7月から参拝されるようにはなりましたが、まだあまり知られていはいないようです。
夏季の休暇や盆休みに合わせて神社仏閣に参拝に訪れるのは、昔からあることですから、いつからいつまでと期間をもうけているわけではありません。
一般的には7月初旬から7月中旬にかけてが始まりとされることが多いです。
この時期になると、多くの神社や仏閣では夏詣の準備が進められます。
そしていわゆる「夏」が終わるまでの期間、8月末くらいまでとしている神社仏閣が多いです。
夏詣はどこが発祥?
◆浅草神社
夏詣は平成26年(2014年)に浅草神社から提唱されました。
その後、徐々に一般の方にも知られるようになり、参加を希望する神社が年々増えたことで、浅草神社だけでなく日本全国に新しい風習として広がっていきました。
現在、夏詣に参画している神社や仏閣の数は280を超えているそうです。
(文部科学省の調査によると神社仏閣は全国に15万8000カ所以上あるとされています)
夏季に寺や神社を訪れる習慣は、古くから存在していた可能性がありますが、特定の時期や地域での始まりについては諸説あります。
一つの説としては、江戸時代に始まったというものがあります。
江戸時代の夏は、特に神社の祭りや盆踊りなどが盛んに行われる季節であり、人々が寺社を訪れて神仏に参拝する機会も増えたと考えられています。
また、夏季の旅行や帰省の機会が増え、それに合わせて地元の寺社を訪れる習慣が広まったという説もあります。
夏詣は、比較的新しい風習とは言えますが、その起源や始まりについては明確に特定されているわけではありません。
夏詣だけの装飾風景と御朱印
◆夏詣 夜間参拝 屋台
夏詣の参拝客が多くなる時期に、神社や仏閣周辺では縁日やお祭りなどのイベントが行われることがあります。
そして境内には、風鈴や風車など、夏の風物詩を飾り、お祭りのような雰囲気を出すところもあります。
関東地方の神社には、特に人出が多い時期に境内の広い範囲に装飾がほどこされるところも。
そして夏詣の期間のみの限定御朱印が頒布されるところもあります。
愛知県と名古屋市の夏詣をしている神社
今年後半に向けての気落ちの切り替えに、また夏の旅行の先で、夏詣にお出かけになってはいかがでしょう。
地元愛知県内で「夏詣」を行っている神社を紹介します。
市原稲荷神社の夏詣(愛知県刈谷市)期間
◆刈谷市 市原稲荷神社
愛知県刈谷市にある市原稲荷神社(いちばらいなりじんじゃ)では夏詣( なつもうで)を行っています。
市原稲荷神社では、境内に風鈴が飾り付けられて、普段とは違った「夏詣」ならではの雰囲気を演出しています。
2023年の開催については以下のようになっています。2024年についてはまだ公開されていませんが参考にしてください(2024年5月27日現在)
- 夏詣での期間:7月1日から8月25日
- 開催場所:市原稲荷神社 境内
夏詣のスケジュール内容
◆境内は風鈴で飾られる
- 境内風鈴飾り付け:2023年7月7日(金)から8月25日(金)まで
- 限定御朱印・縁起物 稲荷の「たまつゆ」お授け:2023年7月1日(土)から8月25日(金)まで
- 終戦の日と刈谷神社慰霊祭の献燈:8月15日(火)と8月25日(金)の夕刻に、日本の安寧を祈るローソクや竹灯りを灯し、神社をライトアップします
- 奉納演奏:終戦の日と刈谷神社慰霊祭の夕刻に、献燈のローソクが灯る頃より、神楽殿で地元の音楽家による奉納演奏が行われます
今年は奉納演奏が新たに加わっています。
8月15日(火)と8月25日(金)の二日間は、境内はローソクや竹灯りでライトアップされ、普段とは異なる雰囲気を楽しむことができます。
昼間よりも涼しい夜にお参りすることをおすすめします。
- 駐車場:40台あり
- 参加費:無料 ※ 13:45までに社務所にお越しください
- 所在地:刈谷市司町8-52
- 問い合わせ先:0120-12-0173 / 0566-21-1755※ フリーダイヤルは全国対応、携帯・PHS不可
三輪神社の夏詣(名古屋市中区)期間
◆三輪神社 名古屋市中区
- 名古屋市中区にある三輪神社の夏詣の期間:2023年7月1日から31日
夏詣の特別御朱印
三輪神社は三倍のご利益がある鳥居で有名ですね。
夏詣の7月中は、直書きで全ての御朱印に「夏詣」の印がはいります。
◆夏詣 「あじさい」切り絵の御朱印、紫陽花とうさぎと三輪鳥居
(紫陽花に囲まれた神使のうさぎさんの切り絵)
- 切り絵御朱印の色:境内に咲いている紫陽花の薄紫、黄緑、薄桃の三色
- 数に限りがあるため無くなり次第終了となります
- 御朱印代:各1500円(枚数制限はありません)
- 時間:社務所開所のみ
三輪神社へのアクセス方法は市営地下鉄の「矢場町」または「上前津」から徒歩です。
駐車場はありませんのでコインパーキングなどを利用してください。
三輪神社の鳥居のくぐり方など詳しくはこちらをお読みください。
ほかにはイベントは公表されていませんでしたが、より詳しくはご確認ください⇒「三輪神社公式 夏詣」
※2024年の夏詣で期間については明記されていませんでした(2024年5月27現在)
夏詣(なつもうで)意味/いつからいつまで?2024/御朱印/愛知 名古屋はどこで?まとめ
浅草神社から始まった夏詣ですが、以前より夏はお盆の時期に郷里に帰るなどで、神社仏閣にお参りをすることはよくあります。
初詣から半年、6月30日は、「夏越の祓(なごしのはらえ)」または「水無月祓(みなづきばらえ)」という神事が全国の神社で行われます。
この日は、穢れを祓い清め、無病息災を祈願するために大きな茅の輪(ちのわ)をくぐる習慣があります。
その翌日7月1日から、これからの半年間の無病息災を祈るのは、ちょうどよい節目になりそうです。
夏祭りとも重なりそうですし、機会があればお参りにお出かけください。
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