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高山陣屋(岐阜県高山市)玄関

◆高山陣屋玄関

徳川幕府が直轄領とした飛騨におかれた政府のお役所の「高山陣屋」を見学してきました。

ここは全国でただ一つ現存する郡代・代官所ということで、門・建築物・御蔵などが江戸時代そのまま残されているのを見られます(復元した建物もあり)。

料金や開館時間、陣屋内の様子などを報告しますね。

まずは陣屋とは何かから。

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陣屋とは

江戸時代に郡代・代官が治政を行った場所で、お役所や郡代(代官)役宅、御蔵などを総称して陣屋と呼ぶ。

「飛騨代官」は安永六年(1777)に「飛騨郡代」に昇格し、他の郡代役所(関東・西国・美濃)と並んで幕府の重要な直轄領となる。

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高山陣屋のはじまり

元禄5年(1692年)に、それまで飛騨を支配していた金森氏が、江戸幕府の命令で出羽国(現在の山形県と秋田県の一部)の上山に国替え(配置転換)となる。

江戸幕府は、飛騨を幕府が直接支配する「幕府直轄領」(幕府領・幕領)とし、幕府支配の出張所(出先機関)として役所が置かれた。

それがのちに陣屋と呼ばれるようになる。

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国史跡・高山陣屋の料金・時間

<入館料>

  • 大人440円 
  • 高校生以下無料

<開館時間>

  • 4月1日から10月31日は8時45分から17時
  • 11月1日から3月31日は8時45分から16時30分

<休館日>

  • 12月29日、31日、1月1日

高山陣屋の様子

高山陣屋(岐阜県高山市)門番所

◆門番所

一番最初の建物は江戸時代のまま残る「門番所」。

門番の詰め所で、捕物を立てかける道具が中心に据えられています。

高山陣屋(岐阜県高山市)表側の庭

◆表側の庭

玉砂利と芝で整備されたお庭を通り、玄関へ。

高山陣屋(岐阜県高山市)玄関

◆高山陣屋玄関

高山陣屋(岐阜県高山市)玄関の間

◆玄関の間

1816年(文化13年)の改築時そのままの玄関。

石高10万石の格を示す2間半の大きな床、とても広い玄関です。

壁一面の青海波(せいがいは)模様は透き通るような品格があります。

式台は身分の高い武士が駕籠(かご)で乗り付けるために低くしつらえてあるそうです。

高山陣屋(岐阜県高山市)お役所

◆玄関の間右が御役所

順路は右方向、すぐにあるのが御役所で、郡代が詰める中心的部屋。

そして御用場へと続きます。

高山陣屋(岐阜県高山市)御用場

◆御用場

地役人の勤務する事務室で広さ35畳も。

この裏側になるのが大広間で、これらが御役所の中核となるお部屋のようです。

高山陣屋(岐阜県高山市)大広間

◆高山陣屋・大広間

三室に分かれた大広間、広い!

公式の会議などに使用された。

書院造りの部屋で、この部屋からは濡縁を通して素晴らしいお庭が見渡せるようになっています(1816年改築)。

高山陣屋(岐阜県高山市)床土間、通用門など

◆床、土間、通用門など

高山陣屋(岐阜県高山市)見学順路案内図

◆見学順路案内図

高山陣屋(岐阜県高山市)湯呑所

◆湯呑所

このほか書類書く部屋、用人の部屋、風呂、台所、女中部屋などが奥へと続いています。

高山陣屋(岐阜県高山市)庭の見える居間

◆庭の見える居間

広い庭の見える位置には居間が並んでいます。

真向兎の釘隠し

高山陣屋(岐阜県高山市)うさぎの釘隠し

◆真向兎の釘隠し

建物の中にある「真向兎」の釘隠し。

ぷっくりといてかわいらしい形ですね。

高山陣屋(岐阜県高山市)真向兎の釘隠しの解説◆真向兎のルーツ

復元した真向兎の釘隠し、部屋の長押(なげし)などに打った釘の頭を隠す飾り金具。

このデザインはうさぎが真正面を向いているので「真向兎」 という。

茶人小堀遠州や、加賀5代藩主前田綱紀 のコレクションにも あり、遠州好みの意匠として江戸時代に流行したと解説されています。

かわいらしい形ですね。

蔵が12もある

母屋の左に蔵があるのですが、一つの蔵が大広間ほどの大きさで、それが12も連なっています。

見学できるのは四つだけで、資料と米蔵を見ることができました。

高山陣屋(岐阜県高山市)御蔵の中の資料 飛騨のかごわたし

◆御蔵の中の資料

二代歌川広重の代表作である揃物「諸国名所百景」の一枚。

説明のところには、実態とはかなり違うようなことは書いてありますが、飛騨の山中の川をかごで渡ったのでしょうか。

ほかにも資料があるので、興味があれば時間をかけて。

高山陣屋(岐阜県高山市)御蔵の米俵の山

◆年貢米俵

「玄米四斗に 込米一升入れて一俵とした」と書かれていますが、ピンときません。

一俵についてしらべてみました

一斗は一升の10倍でお米では約15 kg、四斗は60㎏。

込米は「こみまい」と読む。

江戸時代に,年貢米を俵詰めするとき,何斗詰めであっても1升分余分に入れることをいう。

どうして余分にいれるかというと、領主が納入された年貢俵を調べるとき、4斗詰めなら3斗9升までは通常に量り、最後の1升は升に山盛りでなければ、その分を総俵数に掛けて追納を命じたのです!

そのため農民はあらかじめ1俵に1升ずつ余分に入れることにして、追納を要求されないようにしたそうです。

そんな時代だったのですね。

杮(こけら)葺きの見本

高山陣屋(岐阜県高山市)柿葺き

◆杮葺きの玄関のひさし見本

御蔵の外側に、杮葺き(こけらぶき)の玄関のひさしが見本で作ってありました。

御蔵の屋根もそうですね。

薄い板で作る伝統技法の屋根の造り。柿(かき)でなく杮(こけら)、字がそっくり。

以上で見学が終わります。

出るときは御蔵の方からになります。

陣屋前朝市

朝市の跡片付けが終わりそうなお昼におじゃましたので、朝市を体験はできませんでした。

陣屋前の朝市は民芸品・飛騨のくだもの・漬物などが並びお母さんたちと会話が楽しめます。

  • 4月から10月:7時から12時
  • 11月から3月:8時から12時
  • 年中無休

また高山にはもうひとつ「市川朝市」もあります。

場所:高山市下三之町(高山市街地の中央を流れる宮川沿いに立ち並ぶ朝市)

  • 4月から11月:7時から12時
  • 12月から3月:8時から12時
  • 年中無休

終わりに

なぜ徳川幕府は飛騨を直轄領にしたのか。

直轄領は幕府の経済的基盤をなした領地ということなので、豊富な山林資源(木材)と地下資源(金(きん)・銀・銅・鉛)が目当てだったということですね。(ホームページ参考にしました)

幕末には全国に60数ヵ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の主要建物が残っているのはこの高山陣屋だけです。

歴史好きには欠かせない観光名所ですね。

映画やドラマの江戸時代のお役所の様子と重なって、よいものを拝見させていただきました。

やはり実際見ると迫力や壮大さなど実感できますね。

詳細は⇒「岐阜県公式ホームページ」を

高山の古い町並み散策とランチ⇒「高山散策・古い町並みをぶらり/おすすめランチ/駐車場(岐阜県高山市)」

明治から昭和にかけての高山記念館も見ごたえ十分(無料)⇒「高山市政記念館・無料/時間/頑丈で格式の高い建築物拝見(岐阜県)」

※2020年8月5日訪問

岐阜県高山市八軒町1−5 高山陣屋

高山古い街並み散策と高山陣屋の動画です。




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