◆飛騨大鍾乳洞の中
「恋人の聖地」でもある「飛騨大鍾乳洞」は標高900mにあり、大自然の作り上げた神秘の世界が広がっています。
真夏に訪問しましたが、鍾乳洞の中は自然の冷暖房で、夏は12度という涼しさ。
全長800mに出口が三つあり、奥に行くほど急坂になるので、体力に合わせて見学計画を。
平成29年7月に「恋人の聖地」の認定を受け、社が新しくなった「子宝神社」も。
どうりで若いカップルが多かったような。
服装(スカート)についてもお話しますね。
鍾乳洞に入るには「大橋コレクション館」を通る順序になっています。
では料金や所要時間、見どころなどを報告しますね!
「飛騨大鍾乳洞」料金・所要時間
- 料金:大人1,100円 小・中学生550円
(各所の観光案内所に100円割引券があり利用しました、またHPにも割引券があります)
◆「飛騨大鍾乳洞」入場券売り場・入り口
入場券売り場・入り口は駐車場の隣に立つ大きな建物の一階。
訪問した2020年8月上旬はマスク着用でした。
営業時間
- 4月から10月:午前8時から午後5時
- 11月から3月:午前9時から午後4時
- 年中無休(休館日なし)
駐車場と食事処
無料、広い駐車場完備です。
◆駐車場にある飲食店
駐車場には食事・軽食がとれるお店が4件ほどありましたが、季節柄か2軒営業中でした。
大橋コレクションのうち石に関するコレクションの建物も。
大橋コレクション館を先に
入場券を購入し階段を上がると「大橋コレクション館」に。
入場券を見せてスタンプ印をうけてから入場。
ここを通過しないと、大鍾乳洞へ行くことができないです。
「大橋コレクション館」には飛騨大鍾乳洞を発見した「大橋外吉」さんが集めた、世界の美術品・工芸品・装飾品などが展示されています。
中でも目を引くのは、一角獣・二角獣の骨と戻ってきた金塊です。
撮影禁止なので、素晴らしい品々を目にやきつけて。
さて本命の飛騨大鍾乳洞へ。
◆大橋コレクション館から飛騨大鍾乳洞の入り口へ向かう通路
鍾乳洞は山の中、ごわごわした山に向かう通路を通って、いざ鍾乳洞へ。
「飛騨大鍾乳洞」見学
◆飛騨大鍾乳洞入り口・気温と見どころ
鍾乳洞の入り口にさしかかると、洞窟の中からひんやり冷たい空気が流れ出てきます。
夏は12度、冬は8度の気温だそうです。
もってきた薄手のパーカーを着こんで出発します。
◆「飛騨大鍾乳洞」断面と平面図
出口は三か所あり、鍾乳洞の入り口から第1出口までの100mが最も美しいところ、ゆっくり見ると約10分、さっと見ると5分の所要時間です。
第二出口まで見ると約15分、第3出口まで見ると約25分。
「第二出口から先は階段や上り坂が急になるので 注意が必要」と書かれています。
歩く道は濡れていますし、狭い急坂もあるのでかなり慎重に歩きました。
ただ手すりがあるので、普通に歩ける人なら問題なく最後まで見学できると思います。
第一出口まで・最も美しい景観
2億5千万年前までは海だった飛騨地方。
地殻変動でアルプスが誕生し、 雨で山が削られて地下に鍾乳洞ができました。
◆海底生物の化石
3億年前海底だったという生物の化石。
◆「飛騨大鍾乳洞」見どころにライトアップと名称
見どころごとに名称がつけてあり、よく見えるよう紫色のライトで照らされています。
◆鍾乳洞内の通路と壁面
通路はしたたり落ちる水滴でぬれているので、すべりやすいです。
手すりを利用して安全に。
◆解説が随所にある
◆洞穴・石灰岩・鍾乳洞について解説
◆ヘリクタイト(ねじれながら垂れる)鍾乳石
左右にねじれながら垂れる鍾乳石の解説、それをみつけるなどしながらすすみました。
頭上が覆いかぶさる低いトンネル状のところや、左右から迫るごつごつの壁面にも気をつけて。
◆低温貯蔵庫には瓶の地酒が
ここで第一出口の案内があります。
「これより先は急坂で急な階段になるので足腰の弱い人はここからお帰り下さい。駐車場まで80m」
という案内があります。
飛騨大鍾乳洞は、鍾乳石はストロー (鍾乳管)が多く見られ、白く繊細で美しいのが特徴。
また左右に曲がる(ヘリクタイト) 珍しい鍾乳石が日本の観光鍾乳洞ではもっと多く見られるということです。
第一出口までは坂道も少なく歩きやすいので、スカートをはいていても大丈夫です。
第二出口まで・坂が増える
◆鍾乳洞の中、第二出口までの様子
急な階段が続き、より狭い鍾乳洞の中を歩きます。
◆第二出口とそれ以降の解説
階段がさらに急になるので、足の弱い人や急ぎの人は第二出口を利用してください。
第一から第二出口までの間は、足元がよりすべりやすくなり急坂があります。
ひんやりした気温にも慣れ、スカートでも大丈夫ですが、ミニスカートだと体の芯が冷え込んでくると思います。
第三出口まで・険しい坂
◆急坂と急階段あり
ここまで15分以上はかかっているはずです。
湿気が多く冷えもピークにさしかかります。
◆「飛騨大鍾乳洞」より狭まった洞窟の中
より狭くなった洞窟の中は、神秘的だわ、という感動だけではなくなってきました。
メガネが曇り、早く出たくなってきました、ね。
◆聖火と月の世界
◆大仏の耳と多宝堂
なるほどという名称です。
◆終盤に差しかかった洞窟内
さてこれで鍾乳洞の行程はすべて終わります。
写真を撮りながら、約24分ほどで見終えました。
子宝神社
第三出口を出る直前に「子宝神社」があります。
◆鍾乳洞の中、子宝神社
なぜ子宝神社があるのかな?と解説を見ると。
「鍾乳洞の開発を始めた頃より鍾乳洞の石を子孫繁栄のシンボルとして信仰する風習が生まれた。
そのため別名子宝鍾乳洞とも言われてきた。
昭和43年に一般公開され、その後子宝鍾乳洞を象徴するシンボルとして「 総重量3トンの 日本一の男子宝物石器」を建立しお祀り。
この石を撫でると子宝に恵まれるといわれ、全国から祈願されるように」なったとのこと。
平成29年7月恋人の聖地に選定されたことで社を新築したそうです。
これで「飛騨大鍾乳洞」の見学はおしまいです。
飛騨大鍾乳洞内での服装
夏の鍾乳洞は注意した方がよいと思います。
夏は洞内は12度、何も羽織らないと途中で体が冷え冷えとしてきます。
一枚薄手の長そでを持っていると安心です。
女性の場合、スカートなら膝丈はあった方がいいかと思います。
涼しい気温に慣れても、素足にミニスカートだと足元から冷気があがってきて、とても寒く感じるのではないかな。
また途中から坂がかなり急なので、後続の人達もあるしミニスカートはやめた方がいいかと思います。
帰り道の通路
◆「飛騨大鍾乳洞」帰り道の通路
第三出口から出ると、木製の長い通路を歩いて駐車場へと向かいます。
長い通路なので、ここまで上ってきたのかとちょっとした感動がわきます。
通路の横に、「岩魚たちの楽園」という池が見られ、岩魚がたくさん泳いでます。
◆岩魚たちの楽園
大きな七福神の石像が並んでいたりと(扉をあけて七福神にお参りできるようになってます)、帰り道もひたすら降りるだけでない楽しみがありました。
帰り道の道のりは段差が解消してあるので、かなりの距離あります。
恋人の聖地(飛騨大鍾乳洞)
◆「飛騨大鍾乳洞」・恋人の聖地
お庭に設けられた「恋人の聖地」のモニュメントや鐘、白いハートのベンチ。
フクロウ(不苦労)と若葉(愛が芽生える)におもいを込めて飾られています。
◆二人の愛を誓う絵馬の数々
◆恋人の聖地、カップル向けのお土産品も
◆鐘をならしてみた(苦労なく幸せが皆さんに訪れますように)
この庭には滝があり、岩魚などの川魚がゆうゆうと泳いでいます。
8月上旬でしたが紫陽花がきれい。
まとめと終わりに
<所要時間のまとめ>
- 大橋コレクション館(5~20分)
- 鍾乳洞最後まで見るとして(20~30分)
<服装のまとめ>
夏でも12度なので、羽織ものが一枚あるとよいですね。
若いカップルは何も持たずに薄着のままでしたが、我慢すればなんとかなりそうのようです。
※鍾乳洞の中へペットはOK(大橋コレクション館はダメ)。
冬は氷の渓谷見られる
標高900mにある日本一高い「飛騨大鍾乳洞」は冬には高さ30mにもなる「氷の渓谷」を見ることがでます。
今降りてきた通路の横で、1月10日から3月10日まで。
氷の渓谷のライトアップは2月中旬の期間限定だそうですよ。
真冬なら鍾乳洞の中の8度はほんのりあたたかいかもしれませんね。
岐阜と全国の鍾乳洞
◆日本の主な観光鍾乳洞の分布地図
日本には観光鍾乳洞が大小合わせて80ヶ所あるそうです。
岐阜県にはほかにも四つの鍾乳洞がありますよ。
- 郡上:大滝鍾乳洞・郡上八幡美山鍾乳洞・郡上鍾乳洞
- 関ヶ原:関ヶ原鍾乳洞
夏に涼しい鍾乳洞は、旅のお出かけ先の一つに最適ですね。
飛騨大鍾乳洞の割引券、大人・小中学生とも100円の割引券がHPにも⇒「飛騨大鍾乳洞HP」
奥飛騨温泉郷の平湯温泉の日帰り温泉、よかった!⇒「【ひらゆの森】平湯温泉・料金と時間/人気の理由はこれ!(口コミ/岐阜県)」
古い町並みがステキな高山にも⇒「高山散策・古い町並みをぶらり/おすすめランチ/駐車場(岐阜県高山市)」
※2020年8月5日(水)訪問
岐阜県高山市丹生川町日面1147 飛騨大鍾乳洞
岐阜県高山市丹生川町日面1147 飛騨大鍾乳
飛騨大鍾乳洞の動画です。
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