◆久国寺にある岡本太郎の梵鐘
令和2年(2020年)はねずみ年(子年)、初詣はねずみ年にちなんだところにしたい。
探してみたところ、地元愛知(東海地方)では、ねずみを祀る神社は見つかりませんでした。
そこで子年の守護本尊である「千手観世音菩薩像」を祀っているお寺を探すと、名古屋市北区に「久国寺」が見つかりました。
「千手観世音菩薩」は千の手を持ち、あらゆる苦難から衆生を救ってくださるというありがたい仏様です。
ねずみ年の初詣のふさわしい!
初詣を待つつもりだったのですが、すごい梵鐘(ぼんしょう・鐘)があるのを知ったので、待てずに行ってきました。^^
すごい梵鐘とは、芸術家岡本太郎さんの作成した奇抜な梵鐘です。
- ねずみ年にちなんだお寺「久国寺」
- 千手観音菩薩
- 岡本太郎作の梵鐘
- 浅野祥雲作の像
- 御朱印について
- 駐車場
もくじ
久国寺と岡本太郎作の梵鐘を見てきた動画をまずどうぞ!
ねずみ年にちなんだお寺「久国寺」(千手観音菩薩)
天長山久国寺は曹洞宗のお寺です。
創建は慶長年間(1596年から1615年)で、現在の場所に移設されたのは1662年。
その後二度の火災に合うものの、その都度建て直しされて現在に至っています。
◆天長山久国寺本堂
千手観音菩薩とご利益
久国寺の千手観音菩薩のご利益は、出生・勝利・開運。
「千の慈悲の手をもち、あらゆる苦難から衆生を救い、また大いなる功徳を授ける」という、まことにありがたい仏様。
手にもつ一つ一つの持ち物にも意味があるそうですが、目にすることはできませんでした。
「観世音菩薩」は行基作と伝わります。
そのことが門の左に建つ石碑に刻まれています。
岡本太郎の梵鐘について
◆天長山久国寺の岡本太郎作の梵鐘
完成は1965年(昭和40年)、大阪万博の5年前です。
「歓喜の鐘」と名付けられた鐘は、まさにあっと驚く奇抜な形。
太いトゲを何本も突き出しています。
岡本太郎氏が曼荼羅をイメージして作ったものと言われていますが、鐘をよく見ると、生き物や魂、人物らしきものがうごめいている印象です。
勇ましい、力強い、情熱的、威嚇している。。。。
音はトゲのあるせいで、ほかの鐘とは違う響きだそうで、一度ついてみたいものです。
天才岡本太郎さんの、なんという発想なのでしょう、こんな鐘はないですよね。
鐘の下の方に名前入り。
鐘はつかないようにと注意書きがあります。
なんでもこの鐘の試作品5つの一つが、石川慎太郎氏の元にあり、息子の良純さんがなんでも鑑定団に出して8000万円の値がついたそうで、実際のこの鐘は10億円相当だという話もあります。
大晦日の夜は除夜の鐘で108人限定でつくことができるそうですよ。
浅野祥雲作の護国観音像
◆境内にある浅野祥雲作の護国観音像
護国観音像は太平洋戦争の戦没者慰霊のために建立されたそうです。
白い観音様、遠くを見据えてどっしりと構えているように見えます。
浅野祥雲さんといえば、日進市の五色園や犬山の桃太郎神社でのカラフルなコンクリート像を見ているので、雰囲気はずいぶん違います。
弘法大師・徳川家とのゆかりも深い
また弘法大師作ともいわれる「子育観世音菩薩」もあります。
創建は慶長年間に松平家の菩提寺である「法蔵寺」から、徳川家康の守護仏をもらい受けた長国守養が楠山久国寺を建てたのが始まり。
1662年には安祥長盛和尚が現在地に移設し、名古屋城の鬼門除けとした。
山号の天長山とはこの時、本丸の天長峰の名を借りて改めたものだそう。
徳川家とのゆかりも深いお寺なのですね。
御朱印について
◆天長山久国寺の御朱印箱と御朱印
御朱印は本堂の左手に、箱に入って置いてあります。
箱には印も朱肉も入っていて、説明によると「各自で朱印し、印代は賽銭箱にいれてください」とあります。
駐車場について
参拝者用の駐車場あり、40台(ここは20台分くらいでした)
2020年のねずみ年(子年)の初詣にふさわしい愛知・名古屋のお寺ですね。
「久国寺」へのアクセス
- 名鉄瀬戸線 清水駅 2番出口から徒歩5分
- 名鉄瀬戸線 尼ケ坂駅 2番出口から徒歩6分
※尾張三十三観音の29番札所
愛知県名古屋市北区大杉3丁目 久国寺
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