寂光院は、愛知県犬山市にある真言宗智山派の寺院。山号は継鹿尾山。
尾張地方の最古刹として有名なお寺で、貴重な文化財も保存されています。
ご本尊の千手観音菩薩は、ねずみ年(2020年令和2年)の守り本尊です。
本堂へは、300段を数える急な石段を上がらなくてはなりません。
ちょっとひるんでしまいそうですが、上る坂道にはなんと「七福神」が順次お出迎えのように現れます。
神様たちに見守られながら導かれるように、本堂へと進んでいけるようになっています。
本堂からの景色は絶景です!
「もみじ寺」の別名もある寂光院は、紅葉の季節が特に素晴らしいですよ。
階段には、七福神にちなんだ名前がついています。
【動画】寂光院の紅葉/愛知県犬山市/Autumn leaves of Jakkoin Temple/Inuyama City, Aichi Prefecture, Japan
寂光院の七福神坂の神々様
恵比寿坂から始まる
見上げると延々と続く階段です。
ですが、辛い階段も楽しみながら上がれるよう、工夫されているところがいいですね。
寂光院の七福神坂を歩き始めて最初に出会うのが、恵比寿様です。
にっこり笑顔が素敵です。
アップで見ると、
これから順次神様の石像が出てくるみたい・・・と期待がふくらみます。
恵比寿坂はこんなに急なんですよ。。。。
次は大黒坂をあがります
ここからは大黒坂ということで、大黒様が登場されます。
やはり満面の笑顔でほっこりします。
大黒天は、財福を象徴する神様として知られ、特に豊穣と繁栄を司る神とされています。
一般的なお姿は、米俵に乗り、打出の小槌と大きな袋を持った姿で描かれます。
この袋の中には七宝が入っているとされていますよ。
大黒様は、恵比寿とともに商売の神としても信仰されています。
しばらく階段をあがるたびに、次の坂の名前とともに、神様が登場します。
毘沙門坂にさしかかります
これは毘沙門天様の石像。
「威光」の文字がせまります。
ここからは毘沙門坂になり、まだまだこれからという意気込みが湧いてきます。
弁天坂でほんのりいやされ
そして弁財天様石像が微笑んでお出迎え。
ここからは弁天坂になり、あともう少しといった雰囲気で、下に長い階段が見下ろせます。
弁財天は七福神唯一の女性の神様で、ふっくらとされています。
男は度胸、女は愛嬌といいますが、その「愛嬌」ですね。
弁財天の主なご利益は、財運向上、学問や芸術の向上です。
弁財天をみるにつけ、つい心の中で財運を願ってしまう浅はかさを思い知ります。。。
福禄寿坂では人望について考えてしまいます
福禄寿は、幸福、富、長寿を象徴しています。
背が低く、長頭で、長い髭を持ち、杖に経巻を結びつけている姿で表されることが多いです。
福禄寿は、人々が普通に求める幸福を叶える神とされ、特に派手さはないものの、
今ある幸せに満足し、それを大切にすることで幸せになれるという教えがあります。
そのことからでしょうか、「人望」という言葉を階段をあがるにつれ考えさせられます。
寿老人の建つ寿老人坂
寿老神の石像が建つ、寿老人坂にさしかかりました。
いよいよ最後かなと、脚を気遣い頭をあげて前方を見てみます。
寿老人は、主に長寿と健康を司る神様として知られています。
寿老人は、福禄寿と似ているのですが、見極めるための特徴がいくつかあります。
寿老人は、杖とひょうたんを持つことが多く、白い髭を生やした仙人の姿で描かれることが一般的です。
寿老人は長寿を意味する鹿を連れていることが特徴です。が、ここでは連れていませんね。
寿老人はうちわや桃を持つことがあります。うちわは災難を払う意味があり、桃は長寿を象徴します。
寿老人に頼むと健康で長生きするとされ、不老不死の境地やあらゆる病気を治す能力を持つとされています。
布袋坂
布袋坂があったと思いますが、息があらくなり疲れてきてしまったので、写真をとりわすれてきたようです。
行かれるときはぜひお見逃しなく。
というように順に七福神の坂の名前とともに、神様の石像が待ち構えているため、励まされるようにして階段を上っていけます。
あと一息で本堂に
疲れたなあ、と思ったあたりで、こんな励ましを見つけます。
「ご本堂にお参りせずして寂光院を語れません。あと一息」
「千手観音の千のお手引で必ず登れます。きっと心豊かになれますよ!!合掌」
こんな言葉をかけられて、疲れも吹き飛びます!
息を整えて、あと少し頑張ろうという気持ちが猛然と湧いてきます。^^
他にも見られる寂光院のカワイイお地蔵様
寂光院の本堂への坂道で目にとまるのは、七福神だけではありません。
数々の可愛らしいお地蔵様がいらっしゃいます。
坂道の横にそこかしこに見つけることができますよ。
またこんな石碑もあります。
「念ぜれば花ひらく」
花もチラホラみかけることもできますし、急な坂道も楽しみながら登れます。
時に気持ちを和ませながら上ることができるので、上り切ったあとは爽快です。
寂光院の本堂と絶景の展望
◆寂光院本堂 紅葉
寂光院の本堂につくと、ひとまずホッとします。
本堂にお参りをして、境内の中を散策してみました。
案内がちゃんとあるので、やはり迷うことはありません。
◆寂光院の本堂参拝順路案内
寂光院本堂付近にある「佛手石と佛足石」もお見逃しなく。
◆佛手石と佛足石
健康健脚と智恵技能をいただけるとのことです。
さてここ寂光院の本堂からの展望がとても素晴らしいです!
◆織田信長の眺めた尾張・美濃の看板
織田信長様もこの場所から同じ景色を眺めたということです。
とても広々とした雄大な眺めです。
また、弘法大師様の筆塚もあります。
◆弘法大師様筆塚
◆見晴らしのよいところにある弘法大師様の石像
展望が最高。
ここより東海自然歩道への道がつながっていて、起伏はあるものの素晴らしい景観を楽しみながらハイキングができます。
私達はこのあとさらに継鹿尾山山頂めがけて登り、「三角点」というところでの絶景を楽しみました。
登りにかかったのは約30分。
さらに素晴らしい木曽川畔の景色や濃尾平野が一望できました
寂光院には階段のほかにも「スロープカー」であがる方法もありますから安心です。
降りるときも急階段は気をつけておりてくださいね。
寂光院の駐車場や電車・バスのアクセス方法について
寂光院 所在地:愛知県犬山市継鹿尾山
愛知県犬山市継鹿尾山
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