◆四間道(しけみち)の白壁の土蔵
四間道(しけみち)とよばれる名古屋市西区の一画は、土蔵造りの並ぶ町並み保存地区です。
江戸時代の初めの慶長15年(1610年)、名古屋城築城とともに始まった清須越にともない作られた商人町です。
民家の屋根に社が祀られていたり(屋根神)、由緒ある浅間神社、土蔵の立ち並ぶ様子、狭い路地など、
まるで江戸時代にタイムスリップしたような町並み。
近くの円頓寺商店街とともに散策がおすすめで、料理店や雑貨屋さんなど多くのお店があります。
では四間道はどんなところか、詳しく紹介します。
四間道の場所と由来
四間道の場所
町並み保存地区の四間道(しけみち)は、名古屋市西区那古野町にあり、浅間神社から北に向かう地域です。
所在地:名古屋市西区那古野1丁目
四間道の歴史と由来
元禄13年(1700年)の大火の後、尾張藩4代藩主徳川吉通が、堀川沿いにある商家の焼失を避けるために、
中橋から五条橋までの道幅を4間(約7メートル)に拡張したのが始まりで、このことから四間道と呼ばれるようになったそうです。
四間道の見どころ
見どころは大きく四つあります。
- 四間道の南端の浅間神社
- 四間道の町並み
- 屋根の上にある社の「屋根神」
- 狭い路地と子守り地蔵尊
四間道の町並み
◆四間道の石垣の上に土蔵が並ぶ
1メートルほどの高さの石垣の上に、白い壁の土蔵が並んでいます。
この道幅が四間あるので四間道(しけみち)と呼ばれています。
黒の本瓦、白漆喰の壁、石垣が連続していて、四間道の代表的な景観です。
土蔵の西側には町家を利用して、おしゃれな雑貨屋さんやカフェが点在しています。
◆四間道の町家のお店
また西側の地域にも、幅2~3メートルの路地の両側に平屋建て、中二階、二階建ての長屋が建ち並んでいて、
都心ではとても珍しい下町情緒が残っています。
四間道の南端の浅間神社
◆四間道の浅間神社
四間道のはじまりにある浅間神社は、正保4年(1647年)の創建の由緒ある神社です。
境内には樹齢300年を超すクスノキやケヤキが7本あり、市の保存樹に指定されています。
◆四間道の浅間神社の参道・境内
奥深い境内で、手水舎の横には井戸があります。
本殿のほかにも、富士光稲荷、恵比寿社、天満宮社などがあります。
◆四間道の道標と北へ向かう道
浅間神社の向かい側には、「四間道」の石の道標があり、ここから北方向に進んで町並みがあります。
屋根の上にある社の「屋根神」
◆1階の屋根の上に祀られている屋根神様
四間道の民家の屋根の上には、小さな社が祀られています。
これが尾張地方独特の風習の「屋根神」です。
◆1階の屋根の上に祀られている屋根神様・正面
正面から見るととても立派なのがわかります。
津島神社、秋葉神社、熱田神宮を祭神とする、屋根の上に小さな社をまつるという形態は名古屋独特のもの。
疫病や火災などの恐怖から身を守るために、庶民の祈りを込めたものだそうです。
何軒かの屋根にあるので、みつけてみてください。
町家の風景は土蔵の立ち並ぶ西側にもありますし、その奥の道筋にもあります。
路地と子守り地蔵尊
◆四間道の子守地蔵尊
子守地蔵尊へは細い路地を通り、突き当りにあります。
その手前には趣のある町家が続き、このお店は「江戸うさぎ」江戸履物、芸処、貸座敷と書かれています。
細い路地に長屋がつながり、静かなたたずまいに落ち着く地域です。
四間道から円頓寺商店街への散策はおすすめ
◆四間道・御本坊筋・五条橋案内図
四間道の北に「円頓寺(えんどうじ)商店街」があります。
円頓寺商店街のはじまりは、慶長17年(1612)頃のことで、名古屋で最も古い商店街と言われています。
かつては市電が近くを走っていたために活況を呈していました。
現在も下町のスピリットは健在で、飲食店や日用品店などのお店が並び、レトロな雰囲気プラス新規参入のワクワク感ありのお店で魅力的です。
四間道と円頓寺商店街を散策して、徒歩10分で名古屋駅へ。
四間道へのアクセス方法・駐車場
地下鉄出でのアクセス方法
- 地下鉄桜通線「国際センター」駅下車、2番出入口より徒歩約5分
徒歩でのアクセス方法
- 「名古屋」駅から徒歩約15分
なごや観光ルートバスでのアクセス方法
- メーグル「四間道」バス停下車
駐車場
専用の駐車場はありません。
近くで安いコインパーキングを紹介します。
近くの安くておすすめなコインパーキング「四間道パーキング」
四間道パーキングは、24時間営業で休みなし、平地(自走式)、11台分。
<料金>
- 全日 8:00~22:00 30分¥100
- 全日 22:00~8:00 60分¥100
- 最大料金 全日 22:00~8:00 ¥400
- 最大料金 全日 24時間¥1500
<場所>
- 愛知県名古屋市中村区那古野1丁目41
浅間神社の60mくらい南になります。
四間道のランチやカフェ
◆カフェダイニングの月のうさぎ
四間道にはおしゃれな雰囲気のお店が多く、地元民もよく利用しています。
以前訪問したことのある、カフェダイニングの「月のうさぎ」さんの詳しいことはこちらにまとめました。
◆カフェダイニング 月のうさぎ
モーニングが美味しい、ランチメニューが豊富という口コミがありますよ。
ほかにも和食やうなぎの美味しいお店もあるので、またの機会に報告しますね。
四間道の観光・所要時間
四間道の要所を散策してみてまわる所要時間は、1時間半くらいでしょう。
目を引くお店が多いので、立ち寄る時間もくわえてくださいね。
円頓寺商店街もつながているので、あわせて散策をどうぞ。
商店街近くでは家康や秀吉の銅像なども、随所にみつけられるはずです。
四間道(しけみち)屋根神様と白壁土蔵/名古屋の町並み保存地区/名古屋駅近(西区)まとめ
四間道の町並みの景観を眺めつつのそぞろ歩きは、浅間神社からスタートすると一番よいと思います。
「四間道」は名古屋にある町並み保存地区四か所のうちの一か所です。
<関連ページ紹介>
◆名古屋の発展をになった堀川にかかる五条橋
◆名古屋城にある金シャチ横丁・食べ歩き・営業時間・ひつまぶしや店舗一覧
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浅間神社 所在地:愛知県名古屋市西区那古野1−29−3 下の行のワンクリックでコピーできます。
愛知県名古屋市西区那古野1−29−3
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