愛知県日進市にある「レトロ電車館」(名古屋市市電地下鉄保存館)にはあの懐かしい「路面電車」が展示されています。
見かけなくなってすでに40年以上が経っているようです・・・
乗車もできるので、座席に座ってみると往時の暮らしがしのばれます。(子供のころに乗ってました)
名古屋の路面電車は昭和2年から運行し、昭和49年には廃止されてしまいましたが、名古屋まつりの際には「電飾電車」「花電車」として街を華やかにしていたこともあるんですよ。
全国的には今も健在の路面電車がありますが、数えるほどしか活躍していませんね。
名古屋で懐かしい思い出のひとつ、路面電車、再びあえてうれしかったです。
レトロ電車館(名古屋市市電地下鉄保存館)で昭和2年から走った路面電車に乗る
名古屋で路面電車が運行を始めたのが昭和2年、レトロ電車館には当時は最高の技術をもって製造された路面電車が展示されています。(新しく再現しています)
子供のころ乗ったときのことを思い出しました、座席にひざをついて窓から外を眺めてましたっけ。
小さい子はみんな外の景色が走りすぎるのを見るのが大好きですからね。
路面電車は三両展示してあります。停車駅の看板もそのままに。
でもすっごくキレイな姿なので、昔っぽさがいまいち伝わりづらいです。
展示の路面電車の中には、電車の走る街の風景や、七五三の利用者、初詣のときの利用風景などの写真があります。
これは昭和30年ごろまでの路面電車と街と利用者の写真。
これは昭和22年の路面電車の料金表です。
一回15円、回数券、通勤通学定期券、全線定期券など、今と変わりない体系だった乗車料金表です。
路面電車には乗車できるようになっています。扉はあいていて、自由に乗り降りできます。
乗務員席でハンドルを操作することもできますよ。
木製の椅子も扉枠も、すぐにでもきしみ音がしてきそうです。
床も木製、そうでしたそうでした、鉄板もありましたねえ。
確か発車の合図で「チンチン」と音を鳴らしていたような記憶が・・・それで路面電車のことを一般には「チンチン電車」といっていましたっけ。
昭和49年3月にはサヨナラ電車の運行のお知らせが掲示されています。50年近く運行されていたのですね。
昭和40年代は、道路の整備や車社会の到来で、路面電車は各地で廃止されていきました。
名古屋の路面電車もすべて廃止されてしまい、市民の足は、市バスと地下鉄に代わっていきました。
名古屋の路面電車の仕組みや歴史
レトロ電車館(名古屋市市電地下鉄保存館)には路面電車三両の展示とともに、昔のポスター、記念の写真などなど、路面電車の歴史を知るうえで欠かせない展示品がたくさん掲示されています。
これは昭和30年の電車バス記念乗車券のポスター、名古屋まつりのですね。
名古屋まつりは平成28年の今年で62回を数えるので、昭和30年だと、え?第一回ってことです!
記念すべき第一回名古屋まつり(当時は名古屋商工まつりといったそうです)のものでした。オオ~~~
他にも、昭和32年の名古屋港開港50周年記念祭をお知らせするポスターとか、昭和46年の大みそかの徹夜運転のお知らせポスターなども。
昭和の時代をずっと走ってきた路面電車、ある程度の年齢以上の方は、なつかしさいっぱいで胸がキュンとなってきますよね、きっと。
もっとマニアックに路面電車のことが知りたい人、展示はこれだけではありません。
市電の運転手さんのレバー・・・主幹制御器というそうです。これ触ってOK。
市電の車両部分、これは触ってはいけないです。
路面に敷かれた丸八の板石もあります。丸八の板石行ったら解説よんでみてくださいね。
左にはは展示路面電車の車両のモデルがあります。
レトロ電車館の展示路面電車の市電2000型の特徴。無音電車とよばれていたそうですよ。
車輪にゴムを挿入して騒音や震動を少なくしてあるのです。
電車の音が静かすぎて危ないので、「警笛を大きく!」という批判も出たそうです。
そんなこんなの路面電車の歴史やら思い出やらが、いっぱい展示されています。
ハイテクの時代に育っている子供たちに見せてあげてもいいかも。
子供のころ名古屋の路面電車に何度か乗ったことがあるので、懐かしさでいっぱいになりました。
黄色い車体の地下鉄東山線の電車の展示もあります。これもまた懐かし~い。→「レトロ電車館(名古屋市市電地下鉄保存館)黄色の地下鉄電車「黄電」丸わかり・乗務員席に座ってみた」
駐車場・休館日などのことは→「レトロ電車館(名古屋市市電地下鉄保存館)無料で楽しい・駐車場・休館日など」
愛知県日進市浅田町笹原30 名古屋市交通局日進工場北側 名古屋市のレトロ電車館
愛知県日進市浅田町笹原30 レトロ電車館
(よっちゃん)
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