長良川の鵜飼いは、日本の伝統的な漁法のひとつで、1,300年以上の歴史があります。
鵜匠のあやつる技を間近に見ながらの屋形船の乗船は、今も多くの人を魅了しています。
古くは貴族や武士の娯楽であった鵜飼い。
岐阜の観光には、ぜひ体験しておきたい観光スポットです。
2024年の岐阜長良川の鵜飼いの期間や時間、料金や食事についてまとめて紹介します。
2024年長良川鵜飼いの観覧船・料金・食事
◆長良川 屋形船 鮎塩焼き
屋形船は、金華山を背景に、清流長良川に浮かぶ屋形船でゆったりとした時間を過ごすことができます。
家族や友人との団らん、親睦会やクラス会などで利用されてはいかがでしょう。
20234の長良川の鵜飼いの日程・時間
- 2024年の鵜飼いの期間:5月11日~10月15日
- 鵜飼お休み:9月17日および、増水等により鵜飼観覧を実施できない場合を除きます。
長良川の鵜飼いの時間は、夕暮れ時から夜にかけて行われるのが一般的です。
具体的には、夏季(例:6月〜8月)では、19:00頃から約21:00頃までが主な時間帯となります。
ただし、これは一般的な目安であり、季節や天候、イベントの有無などによって開始時間や終了時間は異なることがあります。
※公式ページに本日の鵜飼いの時間が公開されています。「ぎふ長良川の鵜飼」
ベストシーズンとおすすめの時期
毎年7月中旬から9月まではたくさんの方が乗車されるので、大変混み合います。
そのため、ややすいた6月と9月下旬がおすすめです。
鵜飼いの漁はどのようにするか?
訓練された鵜(ウ)を操り鵜匠が魚を捕ります。
鵜がとるのは川魚の鮎です。
鵜は漁師の指示のもと、魚を捕まえますが、首に巻かれた紐により大きな魚を飲み込むことはできません。
鵜匠は鵜がつかまえた魚を口からださせてつかまえます。
長良川鵜飼いの観覧船の種類
◆長良川 鵜飼 観覧船
長良川鵜飼いの観覧船は、鵜飼いを間近で見ることができる絶好のチャンスを提供してくれます。
多くの観光客に利用されている観覧船の主な種類を紹介します。
特別観覧船
鵜飼いをより間近で見るための船で、通常よりも料金が高め。
ガイド付きで、鵜飼いの歴史や漁の方法について詳しく説明があります。
座席が指定され、予約が必要な場合が多い。
一般観覧船
多くの人が利用する観覧船。
予約不要で、当日の先着順で乗船することができる。
鵜飼いを楽しむだけでなく、長良川の風景を楽しむこともできる。
個人や小グループ向けの小型船
小規模なグループや家族、カップルなどが利用することができる。
予約が必要で、よりプライベートな雰囲気で鵜飼いを楽しむことができる。
夜の観覧船
鵜飼いは夜に行われることが多いので、夜の観覧船ももちろんあります。
篝火(かがりび)の明かりのもと、鵜が魚を捕る様子を観察することができる。
高級観覧船で優雅な鵜飼いを
◆高級観覧船 花篝
高級観覧船には、「白月(しらつき)」、「藍山(あいやま)」、「花篝(はなかがり)」があり、それぞれが特徴ある屋形を備えています(令和4年5月から)。
その日に体感する最高の鵜飼観覧が楽しめるため、とても人気の観覧船です。
高級観覧船に乗船する特別感
◆高級観覧船 藍山
高級観覧船にのると最高の鵜飼観覧体験ができます。
狩り下りと付け見せ、どちらのスタイルも楽しめる。
- 狩り下り:観覧船と鵜匠の舟が並行。鵜飼を直接観覧。
- 付け見せ: 観覧船停泊時、通過する鵜匠の舟を観覧。
鵜匠の特別説明
- 観覧船停泊時に、鵜匠が鵜飼の詳細を説明。
- 注意: 御料鵜飼日は除外。
「あがり」の鑑賞
- 鵜飼終了後、鵜匠の漁の片付けを直接鑑賞。
- 注意: 納涼鵜飼の1回目は除外。
専用タラップによる乗降
- 高級船専用のタラップを使用。
- 注意: 河川の水位により使用不可の場合あり。
高級観覧船の利用料
利用料:白 月 10名 89,400円、藍 山および花 篝は15名 134,100円
長良川の鵜飼いの料金の目安
◆長良川鵜飼のりば
長良川の鵜飼いを楽しむための屋形船の料金は、提供されるサービスや利用する船の種類、利用する時間帯やシーズンなどによって異なります。
料金の目安はこのようになっています。
◆一般観覧船:約1,500円〜3,000円程度。大人と子供で料金が異なる場合が多いです。
◆特別観覧船:3,000円〜5,000円程度。ガイド付きや特定の席が確保される場合など、より高価になることがあります。
◆屋形船:グループ利用を前提として、10人以上での利用が基本。1人当たりの料金が5,000円〜10,000円程度、さらに高級なコースではそれ以上の価格になることも。
◆高級観覧船(夜に食事つき):大人1人当たり:10,000円〜20,000円以上。中にはそれ以上の価格帯のものもあります。
※これには、船上での食事(多くの場合、地元の食材を使用した会席料理や懐石料理など)、鵜飼いの観覧、お酒や飲み物、ガイドの説明などが含まれることが多いです。
※この価格はあくまで目安であり、具体的な料金やプラン内容は各運営会社や提供者によって異なります。
鵜匠の格式について
ぎふ長良川鵜飼の鵜匠は現在6名が活躍中です。
鵜匠は、「宮内庁式部職鵜匠」に任命され、この称号を持つのは、全国で長良川鵜飼の6名と小瀬鵜飼の3名の合計9名だけ。
各鵜匠家には独自の屋号が存在し、鵜匠同士はこの屋号で呼び合うことが一般的です。
鵜匠としての役職は一般的な職業ではなく、特定の家系に生まれた男性のみが継承可能なのです。
鵜匠家には「世襲」の伝統があり、1家に1人の鵜匠が存在し、先代が病気や死亡などで退任する場合は息子が跡を継ぎます。
長良川鵜飼・いつから始まった?歴史をひもとく
最初に長良川の鵜飼い歴史をざっとみてみましょう。
長良川の鵜飼いの歴史は古く、1,300年以上前から続いていると言われています。
特徴は古来の漁法であること、歴史の記録、貴族や武士の娯楽として、観光としての鵜飼いへと発展してきました。
古来の漁法
鵜飼いは古来からの日本の伝統的な漁法であり、長良川では1,300年以上の歴史があるとされています。
鵜飼いは他の地域でも行われているが、長良川のものはその伝統と格式が特に知られています。
歴史の記録
鵜飼いの最初の記録は奈良時代にさかのぼります。
古文書や絵画、古典文学にも鵜飼いの様子が描かれており、日本の文化と深く結びついていることがうかがえます。
正倉院に所蔵されている文献のうち、美濃国のものとされる大宝2年(702)の戸籍には、「鵜養部目都良売」という人物の記述があり、
この人物は、鵜飼を生業とする集団の出身と推定され、これが長良川鵜飼1300年以上の歴史の原点となっています。
貴族や武士の娯楽
平安時代には、鵜飼いは貴族や武士の間での娯楽としても楽しまれていました。
今日まで権力者によって守られ、江戸時代、鵜飼は徳川幕府と尾張家の保護下にありました。
特に夏の夜、涼しげな長良川での鵜飼いは、雅な風情があり、多くの人々を魅了してきた。
観光としての鵜飼い
近代になり、鵜飼いは単なる漁法から観光の対象としての側面も持つようになります。
多くの観光客が長良川を訪れ、伝統的な鵜飼いを体験することで、日本の文化や歴史を感じることができます。
現代の鵜飼い
現在、鵜飼いは主に観光の目的で行われているが、その伝統的な方法は受け継がれており、鵜匠(うしょう)と呼ばれる漁師が鵜と共に漁を行っています。
長良川の鵜飼いで観覧船にのった人の体験クチコミ
鵜飼い漁の観覧船に乗った際の体験や感想をさがしてまとめてみました。
◆「長良川の鵜飼い漁を実際に目の前で見ることができる観覧船は、一度は体験すべきだと思います。
暗闇の中での火の明かりがとても幻想的で、古き良き日本の情緒を感じることができました。鵜たちが水中から魚を捕らえる姿は迫力満点で、その技術や連携には驚きました。」
◆「観覧船から見る鵜飼いは、まるで時間が止まったかのような静謐な時間を体験できます。水面に映る火の光と、鵜たちの独特な鳴き声、そして漁師たちの掛け声。すべてが絶妙に調和していて、心に残る風景でした。」
◆「子供の頃に学校で習った鵜飼いを、実際に目の前で見ることができて感激しました。漁師たちと鵜たちの息の合った動きや、昔ながらの伝統を今も守り続けている姿に、日本の伝統や文化の深さを感じました。」
◆「船上からは違う角度からの景色が楽しめ、鵜匠の方の掛け声や動き、鵜との連携がすごかったです。非常に価値のある体験だったと思います。」
長良川鵜飼2024いつから?期間や料金/食事つき/特別観覧船/鵜匠の技/歴史・まとめ
もちろん、岐阜県長良川の鵜飼いに関する情報をまとめてお伝えします。
岐阜県長良川の鵜飼いは1300年以上の歴史がある伝統的な漁法で、訓練された鵜(ウ)を用いて魚を捕ります。
漁の仕方を見物しながら、日本の伝統の技を体験する鵜飼いは、 毎年、5月から10月までの期間に実施されます。
夜に行われる鵜飼いは、かがり火を使って魚をおびき寄せる方法が取られ、このため、観光客には幻想的な景色が楽しめます。
この伝統的な漁法は、岐阜県の文化や歴史の一部として、また地域の観光資源として大切に守られ今にいたります。
岐阜県長良川といえば「鵜飼い」、日本の伝統技をぜひ楽しんでください。
長良川の鵜飼いの公式⇒「ぎふ長良川の鵜飼」
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