◆吉野山 世界文化遺産 金峯山寺
吉野山はお花見やもみじ狩りでハイキングをするにも、とても気持ちのよい小高い山。
観光シーズンには軽い装備で十分なハイキングが楽しめます。
4月8日桜を見にでかけたときは、観桜目的の登山客と車やバス利用の軽装の人たちで大賑わい。
景観を楽しむ目的のおすすめコースを二つ紹介します。
そしてお弁当は用意するか、食事処でとるかの目安も参考にどうぞ。
吉野山のおすすめコース
◆吉野山 奥千本近くの道標
歩くのに自信がない人は、マイカーで駐車場にとめて、周辺の景観を楽しむことになります。
数時間歩くことができる人は、バスやケーブルを使ってあがり、奥千本付近から最寄り駅の「近鉄吉野駅」まで降りるのがおすすめ。
健脚で一日ハイキングができる人は、「近鉄吉野駅」からのぼり駅に戻るのが最も吉野山を堪能できると思います。
では具体的なハイキングコースを。
A・吉野山をハイキング・上から降りてくるコース
◆吉野山 奥千本口のバス停(修行門の前)
◆吉野山 奥千本口のバス停と金峯神社と西行庵 地図
体力には自信がないけど脚は悪くないという人(中高年向き)と思うのは、私たちが実際このコースで歩いた道のりです。
桜の見ごろのシーズンには、臨時観光バスが出るので、最も上の停留所「奥千本口」までバスを利用。
バスは金峯神社の前の坂道の手前にある「修行門」のところにとまります。
そして奥千本地域にある「金峯神社(きんぷじんじゃ)」や「西行庵」を見学して、見どころの桜を鑑賞しつつ上千本地域、下千本地域、そして吉野駅へと下ります。
奥千本地域で時間をとる
◆吉野山 奥千本の西行庵からの道(人ひとり歩ける道)
奥千本の地域では、どこまで見るかによって行程と時間が変わってきます。
自信と余裕があれば、世界遺産「大峯奥駆道」(標高857.9)へと向かうとよいですね。
私たちは「金峯神社」と「西行庵」に行きましたが、金峯神社から西行庵まで約20分、人ひとりが通れる道がほとんどで、ぬかるんでいるところも少し。
西行庵のところは見晴らしがよく、広場になっていたので、腰かけてお弁当を食べることができます。
◆吉野山 奥千本の西行庵
小さい東屋はありますが、ベンチなどはないです。
戻る道すがらに東屋がもう一か所あります。
奥千本地域を歩くには、ゴム底の歩きやすい靴がおすすめです。
下りながら寺社仏閣を見学
吉野山には有名な寺社仏閣がいくつもあるので、お参りや拝観を行程に入れるのもよいですね。
上千本地域にある「吉野水分神社」、中千本地域の「竹林院」・「桜本坊」・「金峯山寺蔵王堂」などが有名です。
他にも名所があるので、どこまで見学するかによって、時間はかなり増えます。
Aコースの所要時間
ざっくりですが、奥千本地域の西行庵まで行き、吉野駅まで降りてくるのに約2.5時間です。
わずかの休憩、お寺などにはよらない、時々景色を写真におさめるといった流れの場合です。
B・吉野山をハイキング・吉野駅から出発するコース
◆吉野山 上千本と中千本付近の主な散策ルートの地図
◆吉野山 金峯山寺から下千本付近の主な散策ルートの地図
吉野山の最寄り駅「近鉄吉野駅」から歩いて、奥千本まで歩き駅に戻るという健脚向けのコースは、一日を最も有意義に過ごせかと思います。
急坂もところどころあるものの、奥千本の入り口までは足腰丈夫な方ならハイキングとして楽しいでしょう。
地図にある主な散策ルートを通ることで、行ってみたい名所に随時寄ることができ、行きも帰りも桜の咲き誇る素晴らしい景観を楽しめます。
Bコースの所要時間
上りで奥千本地域の西行庵まで、約3.5時間。
わずかの休憩、お寺などにはよらない、時々景色を写真におさめるといった流れの場合、トータルで5時間ほどになると思います。
食事をしたり神社仏閣に寄るのに、その分の時間を組み込んで。
◆吉野山 主要地点への所要時間
お弁当持参か食事処か
観光シーズン中は食事処が営業しています。
中千本地域の「竹林院」あたりからロープウェイ乗り場あたりまで、食事処、軽食、土産店が続きます。
なかでも中千本地域にある「勝手神社」付近が一番飲食店が多いようです。
◆吉野山 中千本 勝手神社付近の食事処
観光シーズンの土日祝は、食事処はとても混みあいます。
丼物を中心に定食も用意されています。
お弁当を持参して見晴らしのよいところでいただくのは最高です。
ただ吉野山は、シートを広げられる場所は限られています。
おすすめのピクニック場所
◆吉野山 西行庵(奥千本)の広場と東屋
お花見しながらお弁当を広げられる場所でおすすめのところは、南からの順で。
- 奥千本地域の「西行庵」の広場(見晴らしよい)
- 西行庵を少し下った東屋(見晴らしよい)
- 高城山展望台(見晴らし素晴らしい)
- 花矢倉展望台(見晴らし素晴らしい・茶屋がある・上千本・注文が必要かもしれません)
- 上千本を下に見る道沿い
◆奥千本近くの高城山(たかぎやま)展望台 ベンチがある展望デッキと桜の景観
◆吉野山 上千本 花矢倉展望台
吉野山にはあまり広い広場はないですし、寝転べるところもありません。
自販機とトイレ
バス停や観光用の広い駐車場などに、飲み物の自販機あり。
また土産物店が続くところにも、随所に自販機あり。
トイレは近鉄吉野駅、有名な建造物の近くをはじめ、30分おきくらいにあります。
一番奥は、奥千本の「金峯神社」の手前で、それより奥にはありません。
ハイキングの服装と持ち物
吉野山のハイキングには、トレッキング向きのシューズがおすすめ。
スニーカータイプだと足に負担が大きいと思います。
一日歩くつもりの人は、トレッキングシューズにポールを持ち、カメラや水筒、着替えなどを入れるリュックを背負っています。
3時間程度のつもりなら、靴さえ疲れないものであれば、春秋は軽装でも大丈夫です。
そのほかの吉野山の観光コース
◆吉野山の有料駐車場 2021年は一回2000円
ハイキング以外で吉野山に観光するなら、駐車場が随所にあるのでマイカーでも。
シーズンオフならマイカーで、吉野山をぐるっと巡ることも可能。
お花見シーズンは、2021年は2000円(例年は1500円)。
ただし、桜の観光シーズンには交通規制があり、普段なら通行できるルートも規制されていることがあります。
得にお花見シーズンの土日祝は、マイカー乗り入れ禁止(原付・自動二輪も)に。
吉野駅の一つ手前の「吉野神宮駅」付近の臨時駐車場に、車を置いて、シャトルバスを利用することになります。
シャトルバスは無料。
吉野山そのほかの観光めぐりコース
◆坂道がきびしい人は
- タクシーを利用(奥千本の金峯神社の前まで行ける)
◆空から桜を見たい人は
- ヘリコプターで吉野山を空から
◆中千本付近にとまる
- 朝からゆっくりお花見できる(夜間ライトアップが見えるところもある)
吉野山をハイキング おすすめ2コースまとめ
◆吉野山 吉水神社(中千本)からの一目千本の景観(散り始め)
吉野山の桜はそれはそれは見事でした。
最も見晴らしがよく、うっとりする景色はここでしょう。
- 高城山展望台(奥と上の間)
- 花矢倉展望台(上千本)
- 吉水神社(中千本)からの一目千本の景観
例年なら3月下旬から下から順次咲き始め、約1か月間楽しめるとのことですが、2021年は奥千本の桜の満開が4月7日というはやさでした。
そのため交通規制の日程や、臨時駐車場・シャトルバスの日程も変わり、不明な点が多いまま出かけることになりました。
前日入りして、近鉄吉野駅にある「観光案内所」で情報を得てから行くことに。
コロナ禍でしたが、2021年は臨時の観光バス、およびマイクロバスに乗り込んで、30分間隔で運行されていました。
例年よりツアー客が少ないとは思いますが、平日にもかかわらず大勢の観光客が歩きました。
4月7日に奥千本は満開というHPの情報でしたが、散り始めも多く、やや吉野の桜としてはややさみしかったです。
やはり行くなら、7~8分咲きのころが一番かも。
観光に便利な駐車場のことは⇒「 これから書きます 」。
◆吉野山 中千本地域にある「桜本坊」にて 境内で般若心経読経・ほら貝の音
※2021年4月8日(木)訪問観光
吉野山観光協会HP⇒「吉野山観光協会のHP」
◆2021年4月10日情報◆
ライトアップ日時:3月27日(土)~4月17日(土)時間18時~22時
※お花見のときの駐車場について詳しくまとめました、バスとロープウェイの時間も⇒「【吉野山で桜お花見】駐車場を詳しく/アクセス/バス2社とロープウェイの時間【動画あり】」
奥千本/吉野山の桜その1/駐車場バス情報/車中泊で吉野山【動画】
吉野山の桜その2/奥千本口から下り吉野駅まで/還暦夫婦車中泊温泉旅【動画】
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