奈良公園は約511万平方メートルの広大な敷地に、寺院や博物館などの文化施設がある都市公園。
春は桜、秋は紅葉やイチョウの木々に彩られ、一段と景色が映えます。
奈良公園の春の桜や秋の紅葉の見頃には、ライトアップもあり、見どころスポットなどをまとめました。
奈良公園の桜 2024
奈良公園の桜は、ソメイヨシノ、山桜、彼岸桜、ナラノヤエザクラ、ナラノココノエザクラなど数種類の桜が約1,600本 ほど植えられています。
また広大な敷地となっているため場所や桜の種類によって開花時期や満開時期は少しずつ違うようです。
奈良公園の桜の見ごろは3月下旬~4月上旬頃です。
お花見スポットとしても有名で、若草山・浮見堂・春日野園地・東大寺東塔跡周辺などに約1,700本の桜の木が植えられています。
桜まつりのライトアップは?イベントは?
奈良公園では、桜まつりなどイベントは行われないようですが、広大な敷地内には桜のおすすめスポットがたくさんあります。
奈良公園の桜は、ライトアップされる場所がいくつかあります。
例えば、浮見堂は通年ライトアップされており、夜桜を楽しむことができます。
広大な敷地には鹿もいて桜と鹿の風情が楽しめるところです。
奈良公園の桜撮影スポット
奈良公園の桜撮影スポットとしては、東大寺の南大門前、春日大社の境内、奈良公園内の青銅鹿像周辺などが有名です。
また、奈良公園内には約1,600本もの桜が植えられており、場所や桜の種類によって開花時期や満開時期は少しずつ違うようです。
奈良公園の紅葉見頃/撮影スポット/紅葉ライトアップ
奈良公園は秋にも楽しめるところです。
奈良公園の紅葉の見頃はいつからいつまで?
奈良公園の紅葉は、サクラとイチョウが10月下旬から、モミジは11月中旬以降から下旬に最も見頃をむかえます。
常緑樹とのコントラストが鮮やかで、平日でも多くの観光客が訪れます。
奈良公園の紅葉撮影スポット
奈良公園の紅葉の風景は、見るだけでなくぜひ撮影して残しておきたい美しさです。
紅葉の撮影スポットとして人気のある場所はこの6か所です。
- 浮雲園地(うきぐもえんち)とその中心を流れる吉城川(よしきがわ):奈良県奈良市春日野町23-2
- 芝生広場である飛火野(とびひの):奈良県奈良市春日野町8
- 浮見堂:奈良県奈良市高畑町
- 大仏池:奈良県奈良市雑司町406-1
- 若草山:奈良県奈良市雑司町
- 春日山原始林:奈良県奈良市春日野町
浮雲園地(うきぐもえんち)とその中心を流れる吉城川(よしきがわ)
吉城川の両岸を埋め尽くすようにもみじが植えられ、紅葉が映えます。
水量の少ない川なので、川に入っての撮影も可能。
芝生広場である飛火野(とびひの)
11月中旬にはナンキンハゼそして下旬にかけてはもみじが鮮やかに彩ります。
浮見堂
奈良公園内の鷺池(さぎいけ)に浮かぶ六角形のお堂の「浮見堂」。
周辺は奈良公園の中では屈指の紅葉スポットです!
鷺池に映り込むモミジが浮見堂とのコラボレーションとなり絶景を撮影できます。
日の出からごろには多くのカメラマンが訪れています。
大仏池
東大寺大仏殿の北西に位置する大仏池では、周辺にイチョウの大木があり、黄金色の葉が落ちるとじゅうたんを敷き詰めたような光景に。
若草山
3つのこぶが連なる形の若草山は標高342m。
整備された道を歩いて30分で山頂につきます。
奈良市内を一望しつつ、夕方の時間帯の撮影がおすすめのスポットです。
春日山原始林(かすがやまげんしりん)
手つかずの豊かな森が広がる春日山原始林。
紅葉の見頃となるのは、11月下旬~12月にかけて。
あまり混雑することなく、ゆったりと撮影できる穴場的紅葉スポットです。
北コース、南コースそれぞれの入り口から数百mの範囲でも十分な大自然の紅葉風景がみられます。
紅葉のライトアップ
奈良公園では紅葉に限るライトアップのイベントはありません。
奈良公園内でライトアップが一年中あるのは、鷺池(さぎいけ)に浮かぶ桧皮葺(ひわだぶき)の六角堂、「浮見堂」です。
周辺の桜やサルスベリの紅葉も見られます。
- 浮見堂のライトアップ時間:日没から22時まで(年中無休)
イベント・興福寺の北円堂の夜間特別拝観
紅葉の見頃に合わせて、興福寺では国宝・北円堂の夜間特別拝観が行われます。
夜間の拝観はなんと21年ぶりだそうで、またとないチャンスです。
鎌倉時代の仏師・運慶作の国宝・弥勒如来坐像や無著・世親菩薩立像などが拝観できます。
- 北円堂の夜間特別拝観期間:2022年11月4日(金)~26日(土)
- 時間:17:30~20:00(拝観受付終了は19:45)
※日程:11月4日(金)、5日(土)、11日(金)、12日(土)、18日(金)、19日(土)、25日(金)、26日(土)
詳細は⇒「興福寺の北円堂の夜間特別拝観のページ」
奈良公園の料金・時間
- 入場料:無料
- 開園時間:24時間
- お休み:なし
秋色にそまる奈良公園は紅葉の見頃の10月下旬から11月下旬にぜひ予定を。
◆奈良公園の南東に位置する、大仏殿から徒歩数分の「春日大社」も紅葉素晴らしいです。
◆同じく奈良県の吉野山も紅葉の名所
さて奈良の観光といえば、シンボル的存在の奈良公園の鹿と大仏を見てみたいですね。
鹿は見た目はかわいいけど、ふれあうにはちょっとした注意も必要で、立札があったりします。
公園内には大仏殿、16mもの大きさの奈良の大仏様もおがんで、奈良観光をスタートさせましょう!
奈良公園に足を一歩踏み入れれば、そこは鹿たちの天国でした。
奈良公園の鹿・かわいい怖い
◆奈良公園の鹿 くつろぐ姿
奈良公園は660ヘクタール(一般に理解されている広さ)もの広大な地域で、山林部がその9割をしめます。
公園にいる鹿(ニホンジカ)は野生動物で、一年中いつでも見られます。
つぶらなひとみでこちらを見るので、とってもかわいい。
シカは約1300頭、ほかにタヌキ、イノシシ、ムササビ、リスなどもいますよ。
1300頭のうち、病気やケガで自力で餌が確保できない、妊娠中などの理由で鹿愛護会に保護されている鹿が300頭ほどいるそうです。
奈良公園の鹿がいるところ
公園内のいたるところに鹿がいますが、観光客が多い時期は「鹿せんべい」を売っているところのそばにたくさんいます。
観光客が減った(少ない)ときは、山林や公園周辺の方にいき、草やどんぐりを食べたりしています。
2021年4月9日に行ったときは、春日大社境内などでも鹿がたくさんいて、公園中心部は少なかったです。
若い芝や地面に鼻をつけるように、どんぐりを食べる鹿もみられました。
鹿せんべい以外に何を食べている?
鹿は新芽や柔らかい葉が大好きで、春から夏には芝やササの葉などをよく食べるそうです。
冬は食べ物が少ないので、奈良公園で、鹿愛護会によって「鹿寄せ」(ホルンをならして呼び寄せる)が行われ、集まった鹿たちにどんぐりの餌を与えています。
このどんぐりは 全国から寄付されたもの。
鹿せんべいを売っているところ
◆奈良公園の鹿たち 鹿せんべい販売所の前にたくさんいる
鹿せんべいを売っているところは、
- 公園内の売店数か所
- 公園内の鹿せんべい売り場・数か所あり
◆奈良公園内で鹿せんべいを売っている
鹿せんべいの原料は米ぬかと小麦粉100%の植物性の原料でできています。
◆奈良公園内の売店の店頭 鹿せんべい200円
店頭で200円で売られています。
人がお店に近づくと、せんべいをもらえると思った鹿が何頭も、その人にまとわりつきねだっています。
あげるとなると、せんべいを持った手にかぶりつきそうになる鹿もいるので、注意してくださいね。
怖いと思う人は、せんべいをすぐ手放してしまい、「あげた」という穏やかな気持ちではなくなるかも。
お腹が空いていると、鹿も気が荒くなるかもしれません。
鹿注意・どんなとき?
◆鹿注意のかんばん
奈良公園の鹿はみんなかわいくて人に慣れている。
でもあくまで野生動物のため、時に、かむ・たたく・突進する・突くことがあるそうですよ。
いったいどんなときに、こうした行動に出るのか?
調べてみたら。。。
じらすのはよくない
2017年度、過去最多の186人が負傷(186人のうち144人が海外から、うち122人が中国からきた観光客らしいです)。
体当たりされて骨折するケースもあったといいますが、ほとんどは軽傷で済んでいます。
攻撃にあった理由は、鹿特有の「頭を上下に振る行動」が見たくて せんべいをあげるのをじらす客が多いからのようです。
奈良公園の鹿は、せんべいをもらうときお辞儀をするという特徴が。
その様子を見たい ために せんべいをなかなか出さずじらす、その結果噛みつかれているということのようです。
あまりじらさない方が良いようです。
他の餌を与えてはいけない
奈良の鹿は国の天然記念物で、1300年前から生息する野生動物のため、人の食べる食べ物を与えていけないことになっています。
奈良公園開放時間
365日24時間、常に無料開放されています。
奈良公園から若草山を
◆奈良公園の東端の若草山
「若草山焼き」(毎年1月の第4土曜日)で有名な若草山。
春を告げる伝統行事は、テレビ放映され有名ですね。
2021年は花火や聖火行列などが中止され、規模そのものが縮小されていました。
若草山は一重目、二重目、三重目と三つの「こぶ」が連なった小高い山。
最も高い山の山頂が標高342m、山麓から三重目の山頂まで大人で約40分という軽いハイキングを楽しめます。
東大寺大仏殿と大仏様
◆奈良県 東大寺の大仏様
奈良公園の中心付近にある「東大寺大仏殿」と「大仏様」。
東大寺の大仏は、台座の下から頭の上まで 18メートルもの大きさ。
間近でみあげると、その大きさと穏やかな表情に圧倒されます。
大仏様は聖武天皇の発願により創建されたもの。
皇族同士の争い疫病や自然害から、仏法の力によって国を救おうという考えのもとに 建てられました。
大仏殿・拝観料金
- 大仏殿のみ:大人600円 小学生300円 未就学児童無料
- 大仏殿とミュージアムの共通券:大人1000円 小学生400円 未就学児童無料
ミュージアムはすぐそば、貴重な国宝などが拝見できます。
大仏殿・拝観時間
- 4月から10月:7時30分から17時30分
- 11月から3月:8時から17時
奈良・東大寺の大仏の歴史
◆奈良県 東大寺の大仏殿
ざっと東大寺の歴史をみてみましょう。
東大寺の歴史
◆創建当初の伽藍の様子を1/50に縮元したもの
奈良時代に聖武天皇の発願により建てられた寺院。
奈良の大仏様として有名な銅造の「廬舎那仏(るしゃなぶつ)坐像」と、大仏殿(東大寺金堂)は国宝指定。
治承4年(1180年)平重衡(たいらのしげひら)の軍勢により、大仏殿をはじめ伽藍の大半が焼失。
◆手前 大仏殿鎌倉期再建時の模型
翌年復興に着手、文治元年(1185年)後白河法皇により大仏の開眼供養が行われる。
復興はすすめられ建久6年(1195年)に大仏殿落慶供養が行われる。
永禄10年(1567年)三好・松永の乱により、わずかな建造物を残して灰となる。
その後120年間本尊廬舎那仏は雨ざらしに。
◆江戸期再建時の模型
公慶上人の努力により、元禄5年(1692年)大仏開眼供養が執行され、上人の没後に大仏殿完成。
18世紀後半に中門・東西廻廊・東西楽門・両脇侍の虚像も造立され現在の寺観となる。
東大寺の大仏様の大きさ
大仏様は下から見上げるだけでは、その本当の大きさはわかりにくいです。
周りにある他の仏像もとて大きいので。
お顔の部分だけですが、大きさを想像してみてください。
- 顔の長さ533センチ
- 顔の幅320センチ
- 目の長さ102センチ
- 鼻の幅98センチ
- 鼻の高さ50センチ
- 口の長さ133センチ
- 耳の長さ254センチ
奈良の大仏殿・見どころ
◆奈良の大仏と向かって右の如意輪観音
大仏殿の中に入ると、大仏が正面に、その右に金の如意輪観音。
◆奈良の大仏と向かって左の虚空蔵菩薩
大仏の左には虚空蔵菩薩が。
大仏の三分の二ほどの大きさがあります。
◆後方に控える廣目天
◆後方に控える多聞天
木造の廣目天と多聞天、迫力満点、ち密な彫りで圧巻です。
◆奈良大仏殿の中 大仏殿屋根にあるし尾のレプリカ
大仏殿の屋根にある「し尾」のレプリカ。
高さ3.33、幅2.48m、厚さ1.33m、重さ1.7トン。
奈良時代の宮殿や寺院の主要建物にはし尾が載っていた。
雨じまいを兼ねた装飾瓦で、魔除けや防火のまじないの意味を持っていた。
◆奈良の大仏殿にある「柱の穴くぐり」
「柱の穴くぐり」は当面の間できません。
ほかにも門が素晴らしいですし、阿吽像も迫力があります。
◆奈良大仏殿の外観
大仏様のおさまる大仏殿の外観も、それは素晴らしいです。
まさに日本の財産、奈良観光の中心的名所です。
奈良公園・駐車場
奈良公園へ行くにあたり、一番近い駐車場は、
◆奈良 大仏殿前駐車場
大仏殿のすぐ前にある「大仏殿前駐車場」は、県営だったようですが民営になっているようです。
最も近い駐車場は「TOMOパーキング大仏殿前」
- 平日、土日祝ともに:3時間1,500円、6時間3,000円
他に奈良公園、大仏殿前に近い駐車場が数か所あり、相場は、平日・土日祝ともに3~6時間が1,000円です。
大仏殿まで数分あるく距離では、一日800円が相場です。
奈良公園の雨の日は?穴場か?服装は?
奈良公園の雨の日は、これまた幻想的!で穴場!
雨の日はお出かけする人も少なく、奈良公園と紅葉、新緑、そして雨の幻想的な風景を楽しむことができます。
大雨でない限り奈良公園の緑や紅葉を楽しむには案外!穴場かも?!
雨の日は気温も下がります、服装や足もとの準備を完璧にしてください。
奈良公園の雨の日に準備したいもの/注意事項
- 雨にぬれてもいいレインブーツや靴
- 大き目のビニール傘(奈良公園の風景が見やすい!)
- 春や秋、冬には気温が下がりますので日中でもコートやジャンパーなど羽織ものを
- 客足は減りますが小雨程度なら土日には渋滞があるかも
- 透明の大き目の傘で相合傘がいい!カップルにはむしろおすすめの雨
奈良公園 紅葉見頃2022 スポット/鹿 大仏様の大きさ/拝観料/駐車場相場【動画あり】まとめ
奈良の観光名所として、鹿と大仏はぜひとも見て散策したいところ。
せっかく行ったなら、周辺には有名な歴史のある寺社仏閣が多くあるので、観光してみてください。
◆春日大社・東大寺・興福寺などの位置関係のわかるウォーキング用地図
興福寺・春日大社・聖武天皇陵などが徒歩圏内です。
※2021年4月9日(金)訪問 2022年11月15日紅葉情報追記
東大寺 所在地:奈良県奈良市雑司町406-1 下の行のワンクリックでコピーできます。
奈良県奈良市雑司町406-1
奈良公園/東大寺大仏さま/春日大社/還暦夫婦ブラブラ散歩【動画】
スポンサーリンク
コメント