◆奈良公園の鹿 橋の上で
奈良の観光といえば、シンボル的存在の奈良公園の鹿と大仏を見てみたい。
鹿は見た目はかわいいけど、ふれあうにはちょっとした注意も必要で、立札があったりします。
公園内には大仏殿、16mもの大きさの奈良の大仏様もおがんで、奈良観光をスタートさせましょう!
奈良公園に足を一歩踏み入れれば、そこは鹿の天国でした。
奈良公園の鹿・かわいい怖い
◆奈良公園の鹿 くつろぐ姿
奈良公園は660ヘクタール(一般に理解されている広さ)もの広大な地域で、山林部がその9割をしめます。
公園にいる鹿(ニホンジカ)は野生動物で、一年中いつでも見られます。
つぶらなひとみでこちらを見るので、とってもかわいい。
シカは約1300頭、ほかにタヌキ、イノシシ、ムササビ、リスなどもいますよ。
1300頭のうち、病気やケガで自力で餌が確保できない、妊娠中などの理由で鹿愛護会に保護されている鹿が300頭ほどいるそうです。
奈良公園の鹿がいるところ
公園内のいたるところに鹿がいますが、観光客が多い時期は「鹿せんべい」を売っているところのそばにたくさんいます。
観光客が減った(少ない)ときは、山林や公園周辺の方にいき、草やどんぐりを食べたりしています。
2021年4月9日に行ったときは、春日大社境内などでも鹿がたくさんいて、公園中心部は少なかったです。
若い芝や地面に鼻をつけるように、どんぐりを食べる鹿もみられました。
鹿せんべい以外に何を食べている?
鹿は新芽や柔らかい葉が大好きで、春から夏には芝やササの葉などをよく食べるそうです。
冬は食べ物が少ないので、奈良公園で、鹿愛護会によって「鹿寄せ」(ホルンをならして呼び寄せる)が行われ、集まった鹿たちにどんぐりの餌を与えています。
このどんぐりは 全国から寄付されたもの。
鹿せんべいを売っているところ
◆奈良公園の鹿たち 鹿せんべい販売所の前にたくさんいる
鹿せんべいを売っているところは、
- 公園内の売店数か所
- 公園内の鹿せんべい売り場・数か所あり
◆奈良公園内で鹿せんべいを売っている
鹿せんべいの原料は米ぬかと小麦粉100%の植物性の原料でできています。
◆奈良公園内の売店の店頭 鹿せんべい200円
店頭で200円で売られています。
人がお店に近づくと、せんべいをもらえると思った鹿が何頭も、その人にまとわりつきねだっています。
あげるとなると、せんべいを持った手にかぶりつきそうになる鹿もいるので、注意してくださいね。
怖いと思う人は、せんべいをすぐ手放してしまい、「あげた」という穏やかな気持ちではなくなるかも。
お腹が空いていると、鹿も気が荒くなるかもしれません。
鹿注意・どんなとき?
◆鹿注意のかんばん
奈良公園の鹿はみんなかわいくて人に慣れている。
でもあくまで野生動物のため、時に、かむ・たたく・突進する・突くことがあるそうですよ。
いったいどんなときに、こうした行動に出るのか?
調べてみたら。。。
じらすのはよくない
2017年度、過去最多の186人が負傷(186人のうち144人が海外から、うち122人が中国からきた観光客らしいです)。
体当たりされて骨折するケースもあったといいますが、ほとんどは軽傷で済んでいます。
攻撃にあった理由は、鹿特有の「頭を上下に振る行動」が見たくて せんべいをあげるのをじらす客が多いからのようです。
奈良公園の鹿は、せんべいをもらうときお辞儀をするという特徴が。
その様子を見たい ために せんべいをなかなか出さずじらす、その結果噛みつかれているということのようです。
あまりじらさない方が良いようです。
他の餌を与えてはいけない
奈良の鹿は国の天然記念物で、1300年前から生息する野生動物のため、人の食べる食べ物を与えていけないことになっています。
奈良公園開放時間
365日24時間、常に無料開放されています。
奈良公園から若草山を
◆奈良公園の東端の若草山
「若草山焼き」(毎年1月の第4土曜日)で有名な若草山。
春を告げる伝統行事は、テレビ放映され有名ですね。
2021年は花火や聖火行列などが中止され、規模そのものが縮小されていました。
若草山は一重目、二重目、三重目と三つの「こぶ」が連なった小高い山。
最も高い山の山頂が標高342m、山麓から三重目の山頂まで大人で約40分という軽いハイキングを楽しめます。
東大寺大仏殿と大仏様
◆奈良県 東大寺の大仏様
奈良公園の中心付近にある「東大寺大仏殿」と「大仏様」。
東大寺の大仏は、台座の下から頭の上まで 18メートルもの大きさ。
間近でみあげると、その大きさと穏やかな表情に圧倒されます。
大仏様は聖武天皇の発願により創建されたもの。
皇族同士の争い疫病や自然害から、仏法の力によって国を救おうという考えのもとに 建てられました。
大仏殿・拝観料金
- 大仏殿のみ:大人600円 小学生300円 未就学児童無料
- 大仏殿とミュージアムの共通券:大人1000円 小学生400円 未就学児童無料
ミュージアムはすぐそば、貴重な国宝などが拝見できます。
大仏殿・拝観時間
- 4月から10月:7時30分から17時30分
- 11月から3月:8時から17時
奈良・東大寺の大仏の歴史
◆奈良県 東大寺の大仏殿
ざっと東大寺の歴史をみてみましょう。
東大寺の歴史
◆創建当初の伽藍の様子を1/50に縮元したもの
奈良時代に聖武天皇の発願により建てられた寺院。
奈良の大仏様として有名な銅造の「廬舎那仏(るしゃなぶつ)坐像」と、大仏殿(東大寺金堂)は国宝指定。
治承4年(1180年)平重衡(たいらのしげひら)の軍勢により、大仏殿をはじめ伽藍の大半が焼失。
◆手前 大仏殿鎌倉期再建時の模型
翌年復興に着手、文治元年(1185年)後白河法皇により大仏の開眼供養が行われる。
復興はすすめられ建久6年(1195年)に大仏殿落慶供養が行われる。
永禄10年(1567年)三好・松永の乱により、わずかな建造物を残して灰となる。
その後120年間本尊廬舎那仏は雨ざらしに。
◆江戸期再建時の模型
公慶上人の努力により、元禄5年(1692年)大仏開眼供養が執行され、上人の没後に大仏殿完成。
18世紀後半に中門・東西廻廊・東西楽門・両脇侍の虚像も造立され現在の寺観となる。
東大寺の大仏様の大きさ
大仏様は下から見上げるだけでは、その本当の大きさはわかりにくいです。
周りにある他の仏像もとて大きいので。
お顔の部分だけですが、大きさを想像してみてください。
- 顔の長さ533センチ
- 顔の幅320センチ
- 目の長さ102センチ
- 鼻の幅98センチ
- 鼻の高さ50センチ
- 口の長さ133センチ
- 耳の長さ254センチ
奈良の大仏殿・見どころ
◆奈良の大仏と向かって右の如意輪観音
大仏殿の中に入ると、大仏が正面に、その右に金の如意輪観音。
◆奈良の大仏と向かって左の虚空蔵菩薩
大仏の左には虚空蔵菩薩が。
大仏の三分の二ほどの大きさがあります。
◆後方に控える廣目天
◆後方に控える多聞天
木造の廣目天と多聞天、迫力満点、ち密な彫りで圧巻です。
◆奈良大仏殿の中 大仏殿屋根にあるし尾のレプリカ
大仏殿の屋根にある「し尾」のレプリカ。
高さ3.33、幅2.48m、厚さ1.33m、重さ1.7トン。
奈良時代の宮殿や寺院の主要建物にはし尾が載っていた。
雨じまいを兼ねた装飾瓦で、魔除けや防火のまじないの意味を持っていた。
◆奈良の大仏殿にある「柱の穴くぐり」
「柱の穴くぐり」は当面の間できません。
ほかにも門が素晴らしいですし、阿吽像も迫力があります。
◆奈良大仏殿の外観
大仏様のおさまる大仏殿の外観も、それは素晴らしいです。
まさに日本の財産、奈良観光の中心的名所です。
奈良公園・駐車場
奈良公園へ行くにあたり、一番近い駐車場は、
◆奈良 大仏殿前駐車場
大仏殿のすぐ前にある「大仏殿前駐車場」は、県営だったようですが民営になっているようです。
最も近い駐車場は「TOMOパーキング大仏殿前」
- 平日、土日祝ともに:3時間1,500円、6時間3,000円
他に奈良公園、大仏殿前に近い駐車場が数か所あり、相場は、平日・土日祝ともに3~6時間が1,000円です。
大仏殿まで数分あるく距離では、一日800円が相場です。
奈良といえば奈良公園の鹿・大仏様の大きさ!拝観料・近くの駐車場まとめ
奈良の観光名所として、鹿と大仏はぜひとも見て散策したいところ。
せっかく行ったなら、周辺には有名な歴史のある寺社仏閣が多くあるので、観光してみてください。
◆春日大社・東大寺・興福寺などの位置関係のわかるウォーキング用地図
興福寺・春日大社・聖武天皇陵などが徒歩圏内です。
奈良公園の南東に位置する、大仏殿から徒歩数分の「春日大社」も名所中の名所です⇒「春日大社・ご利益と見どころ/藤の見ごろは?近くの駐車場とアクセス(奈良県)」
※2021年4月9日(金)訪問
奈良県奈良市雑司町406-1 東大寺
奈良県奈良市雑司町406-1 東大
コメント