◆名古屋城 本丸御殿 上洛殿
名古屋城の本丸御殿は、「近世城郭御殿の最高傑作」として天守ともに、1930年(昭和5)に旧国宝第1号に指定されていました。
ですが、1945年(昭和20)の戦災により、残念ながら焼失。
そのあとは大きな礎石が残るのみでしたが、
2018年(平成30)に上洛殿が完成し、全面公開となりました。
400年前の姿を忠実に再現したものとして、御殿の中を見学することができます。
名古屋城は現在(2022年10月)入城できませんが、目のくらむような本丸御殿をご観賞ください。
四百年前の本丸御殿そのままを復元
◆名古屋城 本丸御殿 正面
建物は1615年(慶長20年)に立てられた書院造を復元したもの。
天然のヒノキをふんだんに使って建てられています。
鮮やかに豪華に400年前の姿が復元された様子をみてきました。
入り口には長い列ができ、入場にあたり人数制限があり、注意事項をきいての観覧になります。
見どころ・本丸御殿を観覧
◆本丸御殿 玄関および大廊下
最初に観られるは、玄関の様子。
撮影はOKですが、フラッシュはダメです。
今にも動き出しそうな虎たちです。
◆本丸御殿 表書院の解説
◆本丸御殿 表書院
◆本丸御殿 表書院
素晴らしい障子画で埋め尽くされています。
◆本丸御殿 対面所に描かれる風俗画
◆本丸御殿 対面所に描かれる風俗画
対面所には一室には京都の、もう一室には和歌山県の風俗画が描かれています。
◆本丸御殿 鷺の廊下
◆本丸御殿 鷺の廊下
天井にかかるまでの空間を埋める金箔障子に白い鷺の画。
ここを歩けるだけでもお姫様になったような気分です。
◆本丸御殿
奥にすすむほど、さらに豪華なしつらいになっていきます。
欄間が金銀極彩色の彫刻に。
◆本丸御殿 上洛殿へ向かう廊下
◆上洛殿への廊下の彫刻
ここから先はまさに極楽?これは廊下の彫刻です。
鮮やかな孔雀が美しい花に飛び交います。
上洛殿
◆本丸御殿 上洛殿
上洛殿は三代将軍・家光が京都に向かう途中で名古屋城に宿泊するために増築された部屋です。
本丸御殿で最も格式の高い部屋で、天井は美しい板絵です。
あまりの豪華さに手荷物を落としそうになりました。
◆本丸御殿 上洛殿 天井の板絵
◆本丸御殿 上洛殿 極彩色彫刻の欄間
欄間がすごすぎ。
ときの将軍をお招きする場所なのですね、すごい。
◆本丸御殿 上洛殿
声もでない。
本丸御殿の中でも特に絢爛豪華に飾られた上洛殿。
狩野派による襖絵、天井板絵、彫刻欄間、水墨画など、当時の最高峰の技術が集められています。
ここに1時間くらいいても見尽くせないほどの素晴らしい技の数々。
釘隠しもまたすごいのです。
◆本丸御殿 釘隠し
◆本丸御殿 釘隠し
はあ、ほお、と見とれるばかり。
鍵隠しは本丸御殿に約3,000個もあるそうです。
現代だから見られるけれど、これを実際に見た人は、江戸以降のおえらいごく一部の人と、ここ数年の一般の人だけということに。
他にも御殿の中にはすばらしいものがありますよ。
本丸御殿の料金・時間
- 名古屋城本丸御殿入場料:大人500円(名古屋城入場料のこと・中学生以下無料)
- 入城時間:9時から午後4時半(入場は午後4時まで)
本丸御殿復原までの道のり
名古屋の本丸御殿は、復元が完成されるまで、長い年月がかかりました。
工事そのものは、2009年(平成21)に始まり、3期にわたって整備が進められ、
- 2013年(平成25)に玄関、表書院公開
- 2016年(平成28)に対面所、下御膳所を公開
- 2018年(平成30)の上洛殿の完成で全面公開となる
最初手がけられたのは本丸御殿障壁画復元模写で、1992年度(平成4)に始められました。
本丸御殿の大きさ
日本を代表する書院造りで総面積3,100㎡の大きさを誇ります。
徳川義直が公式の対面に使用した「表書院」、身内との対面に使用した「対面所」、第3代江戸幕府将軍徳川家光上洛のために造られた「上洛殿」、
清須城内にあった家康の宿を移築したと言われる「黒木書院」などで構成されます。
本丸御殿へのアクセス方法・駐車場
最寄り駅は市役所駅
◆地下鉄市役所駅7番出口
アクセスは最寄り駅が、地下鉄市役所駅の7番出口です。
7番出口から正門または東門から入り、どちらも徒歩8分ほどです。
駐車場
本丸御殿は名古屋城内にあり、近い駐車場は「名城公園正門駐車場」と「二の丸東駐車場」で料金はどちらも同じです。
詳しいことはこちらのページをご覧ください↓↓↓
◆名古屋城を観光・無料と近い有料駐車場(料金時間)土日を紹介
◆金シャチ横丁・食べ歩き/営業時間/ひつまぶし/店舗一覧/お土産も
本丸御殿/名古屋・観光の見どころ/料金時間/アクセス駐車場・まとめ
400年前の建物をそのままに再現した絢爛豪華な本丸御殿、中にはいればお殿様お姫様気分。
混みあわないように入場制限がありますが、平日は待ち時間はほとんどなく観賞できると思います。
今後は名古屋城の木造での再建が待たれます。
※2022年10月16日訪問で内容更新
名古屋城天守からの景色
今は入城できないので、以前訪問したときの天守からの景色を残しておきます。
紅葉が始まった名城公園を眼下に、濃尾平野が一望できます。
名駅のビル群を見渡す方角です。
天守の金シャチが地上に降りたところ
◆天守からおろされた金シャチ 雄(2021年3月)
◆本丸御殿 所在地:愛知県名古屋市中区本丸1
愛知県名古屋市中区本丸1
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