名古屋城本丸御殿は完成し、2018年6月8日から公開がはじまりました。
以下の記事は2015年10月の復元途中のものです。
名古屋城にある本丸御殿は昭和5年に国宝に指定されていたのですが、昭和20年に消失してしまい、以来基礎の石が残されていただけでした。
それを復元する工事が進んでいて、今は本丸御殿の「玄関」と「表書院」が公開されています。
建物は1615年(慶長20年)に立てられた書院造を復元したもので、天然のヒノキをふんだんに使って建てられています。
市も予算を組んでいますが、多くは心ある市民(他府県の方もあります)の寄付によって瓦や柱を賄っている建物です。
今公開されている本丸御殿の中、すごく立派なお屋敷の中は、ひとときお姫様気分(殿さま気分)になれる素晴らしい建物でしたよ。
名古屋まつりのため、特別無料開放されていました。
普通は大人500円入場にかかります。
正門から入ると、すぐにレプリカの金シャチが。これは記念撮影用。2メートル以上の高さがあります。
名古屋城本丸御殿の様子
写真をとっていいのですが、フラッシュは禁止になっていたので、よく見えないかもしれませんがその点よろしく。
名古屋城本丸御殿は尾張藩の住まいとして慶長20年(1615年)に徳川家康の命によって建てられた書院造を復元したもの。
将軍のお成御殿としてその後「上洛殿」が増設され、格式の高い御殿として知られていたのですが、昭和20年の空襲で天守閣とともに全焼してしまいました。
平成21年(2009年)1月から名古屋市が復元に着手し、平成25年5月から玄関と表書院を公開しています。
本丸御殿の外観ですが、これもまありっぱなこと!
当時の色彩を復元した虎の障壁画
下の写真の右にある木枠にすえてある障壁画が本物です。それ以外は復元でした。
建設当時の絵の具や筆を用いて、専門家が精密に再現しているんですよ。
となりの部屋の障壁画は近くで観ることができましたが、迫力ありました。来訪者を圧倒するためみたいです。
名古屋城本丸御殿の表書院の部屋や障壁画
ここ表書院は、御殿の中でもくつろいでいただく場のようです。
ぼけているので申し訳ないですが、豪華絢爛の壁、ふすま、柱の飾り、広ーい部屋!表書院だけで五部屋あります。
最高の格式の藩主様のお部屋だけでなく、すべての部屋が威厳をたたえていました。
まだ復元工事は続きますので、横の天守閣はこんな風に見えます。
天守閣からの景色
せっかくですから天守閣に登って、屋上階からの景色を眺めてきました。
紅葉が始まった名城公園を眼下に、濃尾平野が一望できます。
名駅のビル群を見渡す方角です。
名古屋城には何度も訪れていますが、本丸御殿がどのようなものだったのか知る由もありませんでした。
このたび復元が決まり、丁寧に再現されていくにつけ、栄華を誇ったまた最高の技術が再現されていくのはやはり日本の財産なんだ、すごいことだなとしみじみ思いました。
寄付された方の芳名簿、最初に作家の童門冬二さんのお名前が。さすが造詣が深い。
これから先の名古屋城本丸御殿の公開予定です。2016年6月10日(水)から「対面所・下御膳所」が公開開始されます。
公開カウントダウンニュースもこれから随時発表されるようで、第二期工事の様子も報道されるようになります。
新しいニュースを入手できたらお知らせしますね。
<追記>名古屋城本丸御殿は完成し、2018年6月8日から公開がはじまりました。
愛知県名古屋市中区本丸1-1 名古屋城
愛知県名古屋市中区本丸1-1 名古屋
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