VANLIFEであちこち巡りながら、「憧れの田舎暮らし」のことを考えています。
- 空気と水がおいしい所がいいな
- 風光明媚(海か山に近い)な所がいいな
- 温泉地に近い所がいいな
と想像して田舎の外見ばかりを気にしていたのですが、先日「田舎暮らしの教科書」という本を読んでハタと気づかされたことがあります。
それは、おしなべて田舎は「住民税が高い」ということ。
財政難であるほど高いというのです(そういわれてみればそうですよね)。
そしてもう一つ気がついたことがあります。
それは「水道料金が高い」こと。
田舎に暮らすにあたっては、都会より生活費がかかることもあるみたいです。
今日は田舎暮らしの「水道料金」について調べてみました。
月額上下水道料金に大きな差
水道料金は二か月に一回払ってますね。
料金は年間を通してほぼ同じ料金かと思います。
水道料金、田舎なら安いのでは?と思ったのですが。。。
一か月あたりの上下水道への平均支出額
まずは一か月あたりの平均水道料金、高い都市、低い都市など調べてみました。
高い都市ベスト3
- 千葉市:7196円
- 長野市:7131円
- 山形市:6706円
東京・大阪・名古屋の料金
- 東京23区:5391円
- 大阪市:4801円
- 名古屋市:4773円
安い都市ベスト3
- 徳島市:3599円
- 神戸市:3823円
- 鹿児島市:4083円
(以上は総務省家計調査年報家計支出編 二人以上世帯 一世帯当たり一か月の収入と支出 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 勤労世帯2018年より作成した資料による)
さあ、この平均を見てどうでしょう?
都心部だから高いというわけではなく、地域によってかなりの差があるようですね。
全国の美味しい水はどこ?
最近は浄水器を利用したり、ウォーターサーバーを利用するなど、水道水にたいするイメージがダウンしているような気がします。
そこで「美味しい水道水」のベスト5を調べてみました。
これは2015年に水ジャーナリスト橋本淳司氏が発表したものです。
<水道水がおいしい市町村ベスト5>
- 福井県大野市
- 熊本県熊本市
- 鳥取県米子市
- 静岡県富士宮市
- 栃木県塩谷町
日本にある17,000を超える市町村でのベスト5、一位は福井県大野市!
美味しい水の条件を全て兼ね備えた福井県大野市
日本一美味しいと判断された福井県大野市のお水はなぜ美味しいのか。
水ジャーナリスト橋本淳司氏によると、
「大野市は地下水を汲み上げた原水がすごくいい水で、それを念のためわずかに消毒し水道水として出している」から。
大野市の原水がよい理由は、周りが全部山に囲まれていて、冬に雪が多く雪水が地下に浸透し、良質な土壌を通ることで非常に上質なミネラルを適度に含んだ水が地下から出てくる、そうです。
地形が幸いして良質な地下水を利用できる素晴らしい場所なのですね。
美味しい水の2位以降も、美味しい地下水が確保できるところのようですね。
以前泊まった富士山のふもとの島田市のホテルでも、涌き水を利用しているため水道水がとても美味しかったのを覚えています。
東京の水道水料金は真ん中くらい
一方東京の水道水は、利根川や多摩川の水を原水とし、オゾン殺菌、生物活性炭を使って何段もの工程を経て、電気やお金を使いやっとおいしい水にしています。
そのため費用がかかるわけですが、利用する人も多いということで、上下水道料金は全国的に見ると真ん中くらいです。
で、大野市の水道料金はどうなの?
全国一となった大野市の美味しい水の料金は、いったいいくらか。
大野市と東京の水道料金比較
- 大野市:3270円
- 東京都水道局:2250円
(20㎥使用時の月額・水ジャーナリスト橋本淳司氏の計算による平成24年版)
全国で真ん中くらいの東京より、大野市の方が高いですね。
水道料金の安い!高い!ランキングトップ5
最後に平成27年7月1日現在の水道料金表からトップ5を見てみますね。
「公益社団法人日本水道協会」発行 水道料金表平成27年4月1日現在 を参考に作成したもの・水ジャーナリスト橋本淳司氏)
水道料金が安いランキングトップ5
- 富士河口湖町(山梨県):835円
- 赤穂市(兵庫県):853円
- 長泉町(静岡県):1120円
- 小山町(静岡県):1130円
- 白浜町(和歌山県):1155円
(20㎥使用時の月額)
水道料金が高いランキングトップ5
- 夕張市(北海道):6841円
- 深浦町(青森県):6588円
- 羅臼町(北海道):6360円
- 江差町(北海道):6264円
- 上天草市大矢野地区(熊本県):6264円
(20㎥使用時の月額)
全国をながめてみると、やはり水道料金は市町村によってずいぶん違うのですね。
美味しい水を求めるなら
田舎暮らしで美味しい水を求めるなら、大野市のような地形で、原水が上質なところがよいということになります。
ミネラルウォーターを水道から飲めるのはとてもありがたいことですね。
ただ上質だとしても水道料金も確かめた方がよさそうです。
富士山の涌き水を利用しているところでは月額1,000円に満たないところがあるかと思えば、場所によってはその6倍もするのですから。
一年に計算すると、大きな差になってきますね。
まとめ・田舎暮らしの水道料金
美味しいくて安い水が最高ですが、地方によりこんなにも料金が違うというのは驚きでした。
「田舎暮らし」は住居費などは安いようですが、水光熱費や住民税が高いのは気になるところ。
都心部は住民税が比較的安く、サービス面は充実していると感じています。
。。。田舎暮らし、デメリットも考慮しないとね。
ちなみに私が最近読んだ「田舎暮らしの教科書」清泉亮著 東洋経済新報社
では、各地の山野河海を何度となく移り住んできた著者が、永住を視野に入れて書かれたものです。
最悪の状況を理解して想定する田舎暮らしの本として参考になりました。
やはり多くの体験談を知っておくのは大切と感じた一冊です。
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