「浮遊浴」という入浴法、聞いたことがあるでしょうか。
「浮遊浴」というのは浴槽の縁に頭をのせて、膝をまげて足の裏を浴槽の底につける入浴方法です。
こうすると全身の力を抜いてリラックスできます。
温泉ソムリエになってからは、この入浴法をあちこちの温泉で試しています。
これがとっても気持ちいい♪
完全にリラックスできる最高の入浴法だと思うので、温泉地など大きな湯舟でぜひお試しください。
- 「浮遊浴」のやり方
- 「浮遊浴」が最高の入浴法だという理由
- 基本の入浴法7種のおさらい
では「浮遊浴」の詳しいやり方をお話しますね。
「浮遊浴」のやり方
「浮遊浴」というのは最初にもいいましたが、「浴槽の縁に頭をのせて、膝をまげて足の裏を浴槽の底につける入浴方法」です。
見本をお見せできないので、頭の中で想像してくださいね。
広い浴槽で、浴槽の縁近くまでお湯の高さがあるところでできますよ。
浴槽は平らであればOKです。
- 頭を浴槽の縁にのせる
- 手足の力を抜いて体を伸ばす
- 両膝をまげて足裏を底につける
このとき目は閉じるか半眼に。
何も考えないか「気持ちいいな」と感覚に身をゆだねるだけ。
ふわりと浮く体、吸う息によって少し浮き上がる上半身。
身をゆだねる心地よさに、リラックスモード全開です。
「浮遊浴」が最高の入浴法だという理由
「浮遊浴」が最高の入浴法ではないかなと思うのです。
- 心臓が水面に近くなり水圧の負担が少ない
- 肩までお湯につかることができる
- 体が浮き上がるので半身浴より気持ちがいい
- 呼吸に合わせて自然に体が浮き沈み、無重力空間にいるような気持ちよさがある
- 足には水圧がかかるのでむくみ改善につながる
- 「寝湯」のような特別な設備がなくてもできる
「浮遊浴」の態勢になると、全身の力が抜けゆったりと呼吸ができます。
そのため脳波がα波になりやすいのです。
足の裏だけ床についているものの、体重を支えるという意識さえありません。
「浮遊浴」を露天風呂でやってみると、最高にくつろげます!
最初はちょっと恥ずかしいですけどね。^^
それって「寝湯」のことじゃないの?
と思ったかもしれませんね。
「寝湯」という入浴法も理想的な入浴法なので、それについてこの次の「おさらい」で付け加えますね。
基本の入浴法は7つあります
基本の入浴法(全身浴や半身浴)はご存知のことが多いと思いますが、ちょっと確認しますね。
以下の7種類あります。
- 全身浴
- 半身浴(腰浴)
- 寝浴
- 浮遊浴
- 足浴(部分浴)
- 手浴(部分浴)
- 分割浴(反復浴)
どうせお風呂に入るのですから、一番適した入浴法でリラックスしたいですね。
ざっとおさらい程度に書いていきます。
全身浴とは、効果とリスク
本来の入浴スタイルである、肩までお湯につかる入浴法。
全身浴の良い点は、
- 下半身の血流を押し上げる効果・マッサージ効果でむくみ改善・デトックス効果が期待できる
- 体に負担をかけるので消費カロリーは大きくダイエット効果あり
- 温泉の場合は効果的に薬理成分を吸収させることができる
全身浴の欠点は、
- 心臓に負担をかけるのでリスクあり
- のぼせやすい
- 長湯しにくい
半身浴とは(腰湯)効果と特徴
半身浴は、下半身をお湯につけ心臓への負担を軽くする入浴法。
みぞおちのラインを目安にお湯につかります。
半身浴の良い点は、
- 下半身だけ温めることで、上半身の発汗を促進する
- 心臓への負担がない
欠点といえるかどうかはわかりませんが、
- 家庭では腰かけるものを置くか、湯量を調節する必要がある
- 温泉では浴槽に段差があるところでそこに腰かける
- 上半身が寒いなら、タオルをかける・そのときだけお湯につかるなどの工夫が必要
腰から下だけお湯につかるのは「腰湯」です。
寝浴とは・効果と気をつけること
寝浴というのは、非常に浅いお風呂に、首から下をお湯に浸かる方法。
全身が気持ちよく心臓への負担が少ないので理想的な入浴法です。
欠点・気をつける点として、
- 寝浴に適した浴槽がまずない
- 気持ちよいので寝てしまうことがあり、長湯になるのを注意
- 下半身のむくみ改善にはならない
ということで寝湯も理想的な入浴法、スーパー銭湯に時々ありますね。
足浴(部分浴)とは・効果と特徴
膝下のみをお湯につけて、温熱効果を得る入浴法。
足浴のよいところは、
- 循環器系に負担をかけない
- ケガや病気で入浴できないとき有効
冷たい水との交互浴にすると、血行が促進され疲労物質が出て、疲労回復の効果もあります。
手浴(部分浴)・効果と特徴
手と前腕をたらいのような器に つける入浴法。
5から10分お湯につけると、全身が温まってきます。
手浴だけでも、筋肉疲労や冷え性の改善に効果的です。
分割浴(反復浴)とは
分割浴は、心拍数を急上昇させずに血流をアップさせる入浴法。
短い時間入浴して浴槽のそばで休憩し、また入浴というのを繰り返します。
分割浴の目安
分割浴で深部体温が1度上がり、気持ちよく感じる目安があるので紹介します。
|
これなら自宅のお風呂でもできる健康法ですね。
ただこの時間にとらわれずに、自分が気持ちよく感じることが大切です。
まとめ
最高の入浴法は「浮遊浴」ではないかなと私は思います。
大きな湯舟で体がふわっと浮いている、とても気持ちよくリラックスできます。
「寝湯」も理想的な入浴法なので、見つけたら入るようにしています。
入浴方法によって体の機能アップや健康増進につながるので、目的をもってお風呂に入るのもいいですね。
お風呂・温泉に入るときは水分補給を忘れずにね!⇒「水分補給のタイミング・入浴(入泉)前後とはいつ?どれくらい飲むとよいか?」
(温泉ソムリエのよっちゃん)
スポンサーリンク
コメント