◆名古屋 多奈波太神社
たなばたという珍しい名称の「多奈波太神社」は、名古屋市北区の名古屋城から北北東、
距離で1キロもないところに位置します。
戦国時代に織田信長による焼き討ちで、社殿とともに伝書などを焼失したとされています。
創建年代は不明。
安産祈願と縁結びにお参りされる方が多く、乳銀杏という珍しいイチョウがあります。
- たなばた神社の由緒
- ご利益
- 乳イチョウには霊力が宿る
- 七夕祭りについて
地元民がお伝えしますね!
多奈波太(たなばた)神社の由緒とご利益
多奈波太神社の由緒
多奈波太(たなばた)神社は、平安時代に編纂された「延喜式」に「山田郡多奈波太神社」と記される格式の高い神社だそう。
主祭神は、天之多奈波太姫命(天之棚機姫命・あめのたなばたひめのみこと)。
天之多奈波太姫命は『古語拾遺』に出てくる機織の女神で、アマテラスが天の岩屋に隠れて出てこなくなったときに、献上する衣を織った神とされています。
「尾張名所図会」にも「田幡村にあり七夕の森といいて、例祭7月7日燈をかかげて諸人参詣す」とあります。
昔からの例祭風景が、七夕祭りとして現在も続きます。
社殿は昭和20年5月の空襲で焼失し、昭和39年に現在の木造銅板葺に復興再建。
たなばた神社のご利益
清掃のいきとどいた境内、目の前に拝殿が建っています。
ご利益は、安産祈願、縁結び、夫婦円満 無病息災。
多奈波太神社の乳イチョウと御神木
多奈波太神社の乳イチョウは、石の鳥居をくぐって本殿に進むと、本殿右手にあります。
◆多奈波太神社の乳イチョウ
これが「多奈波太神社」にある、珍しい「乳イチョウ」です。
若木でありながらこぶが豊か
イチョウの枝から「瘤(こぶ)」として下に垂れています。
その様子は確かに女性の乳房のような形、乳のようです。
「安産や豊かな母乳を願う女性に是非お参りして頂きたい」と神社にありました。
安産祈願の方が増えているみたいですよ。
この乳イチョウは、写真右の大きないくつもの垂れ下がるこぶのところで、地上160センチほどの高さです。
幹も太くなく、若い木であることがわかります。
◆多奈波太神社 乳イチョウ
少し下がって乳イチョウを見ると、こんな風に、右方向に延びる枝に、太く垂れ下がっているこぶがいくつも見えます。
アップで見ると、
◆多奈波太神社 乳イチョウ
こんな風です。じっくりと拝んできました。
5月下旬なので、青々としたイチョウの葉が目にしみます。
◆多奈波太神社の御神木
そしてこの「乳イチョウ」の木の左側に、多奈波太神社の御神木が立っています。
第二次世界大戦の際に、神社の敷地に高射砲陣地が置かれ、「七夕の森」と呼ばれた鎮守の森の多くが切り払われたそうです。
そして名古屋城天守閣が焼かれてしまった昭和20年5月14日の名古屋大空襲で社殿が消失。
現在の社殿は昭和39年に再建されたものです。
乳イチョウには霊力が宿る
◆乳イチョウの解説
石の鳥居をくぐる前に、そばにたつ看板に、「乳イチョウ」のことがかかれています。
読んでみると・・・「イチョウは柱状の「こぶ」(乳垂)ができることがあり、霊力の宿る神木と言われます。
多奈波太神社の乳イチョウは樹齢が若いにもかかわらず、多くのコブが垂れ下がっており珍しい存在です。
この乳イチョウの生命力にあやかり、健やかで豊かな母乳に恵まれたという逸話も聞かれ、参拝の皆様の健康と幸せに役立てば幸いです。」とあります。
多奈波太神社のたなばた祭り/例大祭
例年8月7日(七夕旧暦)には、例大祭があります。
夕方からは縁日で夜店などもあり、笹の木がずらっと飾られ賑やかになります。
1年で1度一番賑わう例祭です。
例大祭では、参拝者は誰でも願い事を短冊に書ける場所が設置されます。
近くの方は行ってみてね!
アクセス方法・最寄駅・駐車場
最寄り駅は、名古屋市営地下鉄名城線「名城公園」駅で、そこから徒歩8分。
駐車場は神社の東側に約5台分。
多奈波太(たなばた)神社 安産祈願と縁結び/名古屋北区/乳イチョウ/七夕祭り/まとめ
多奈波太神社は、名古屋市北区に位置する1000年の歴史ある神社です。
その起源は古く、地元の人々にとって長い間、信仰の対象となってきました。
珍しい乳イチョウがあることからも、安産祈願や縁結びの神様として信仰を集めています。
七夕祭りが例年8月7日に開かれているのでお出かけください。
ブログは⇒「多奈波太神社」
多奈波太神社 所在地:名古屋市北区金城4-13-16
名古屋市北区金城4-13-16
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