◆一乗谷復原町並の町人の暮らし 野菜売り
福井市にある観光名所といえば「一乗谷」、450年の時を経てよみがえった町並を歩いてきました。
発掘作業が始まったのは50年ほど前のことで、よみがえったのはまだ10数年前のこと。
2020年大河ドラマの明智光秀のゆかりの地ということで、脚光をあびています。
以前から気がかりだった「一乗谷がどうして埋まったままだったのかの知りたい!」
そんな想いで出かけてきました。
町並の遺産、当時の暮らし、武家屋敷の再現など、詳しいお話を町の人に直接聞くことができました。
では早速、一乗谷復原町並の散策といきましょう。
一乗谷朝倉氏遺跡・麒麟がくる明智光秀ゆかりの地・一乗谷復原町並【動画】
一乗谷復原町並の駐車場・料金・時間
一乗谷全体の観光は、相当な範囲におよぶので、まずは観光スポットのひとつ「復原町並」を歩くことにしました。
ここは有料で、所要時間はおよそ30分ほど。
復原町並の駐車場
◆一乗谷復原町並入り口の施設と駐車場
一乗谷復原町並の施設の入り口(南入場口)の横にある駐車場です、施設の南側になります。
無料、かなりの広さがあります。
オープンしたばかりの午前9時で、続々と観光客がやってきます。
一乗谷城やハイキングコースを行く人は、トレッキングスタイルの装備で、駐車場から出発していました。
他にも一乗谷には観光客向けの無料駐車場が何か所かあります。
◆一乗谷朝倉市遺跡案内図
地図で赤い文字で「現在地」となっているところ。
◆一乗谷復原町並の駐車場
ここにはトイレ、土産物店があります。
入場門・料金時間
◆南入場口
- 料金は大人220円(税込)・復原町並と資料館との共通券は250円(税込)
- 開場時間:9時から午後5時(ただし入場は午後4時半まで)
- 休業日:年末年始(12月28日から1月4日)
北側にも入場口があり、チケットを見せると再入場できます。
(コロナの関係で代表者の指名、住所、電話番号を記載、マスク着用)
◆ご来城記念符のご城印めぐり
ご来城記念符を購入できます。アマビエ御城印も。
一乗谷復原町並を見学・散策
◆一乗谷復原町並を見学
礎石や井戸の跡などから当時の家を再現してあり、通りこそアスファルトで歩きやすくなていますが、ほかはすべて当時のままのようです。
町人の家と暮らしぶり
◆一乗谷復原町並と通りを歩く町人
◆一乗谷復原町並の町人の家
一般的な町人の家は、入ると土間で井戸があり、商売をする扉のない部屋と仕切りのある部屋のみ。
2DKの間取りですね。
奥に庭らしきスペースがありそこに掘っ立て小屋のようなかわやがあります。
◆町屋の建築道具
町屋を建てるための建築材料や道具の解説、建て方などは町屋の中に解説が。
◆町人の家が続く
町人の家が通路に面して続き、屋根は瓦でなく板で石がのせてあります。
町屋がしばらく続くと、通りは広場のようなところに出て、当時の服装でお茶をいただけたりします。
◆一乗谷復原町並で話したり休憩する町人たち
本物の一乗谷の住人(観光用です)が話したり、休憩したりしています。
ここを行ったり来たりして、挨拶してくれるので、本当にここで暮らしているみたいに錯覚してしまいます。
◆一乗谷復原町並の町人たち
将棋に熱中している人、野菜を売る人、お茶をふるまう人など、本当に本物だ。
私たちと同じように、疫病がはやると鼻と口をおおう顔の前掛けをしていたそうです(確実に史実に基づいている)。
◆当時のマスクをつけた旅をするお侍さん?
当時のものは下側をとめるものがないので、ひらひらしていますね。
着物の生地で作って、現代は裏に不織布をあてて使っているそうです。
頭も布でおおっているので目しか見えず、みな美男美女に。
◆食器販売店の店頭
450年前には中国との貿易が盛んだったそうで、足羽川を利用して船で食器などを運んでいたそうです。
この日はコロナのため、店頭での販売、お茶のふるまいなど一切なかったので、お話だけはきかせてもらいました。
◆当時のマスクをつけた町人にお話を聞く
町屋はどこも入ることができ、いろいろとお話を伺うことができました。
手前の囲いは井戸でもう一人の男性とともに囲み、これぞ井戸端会議。
家の入り口の石が450年前のもので、「一回踏むと3年長生きする」と教えてくれたので、10回くらい踏み踏みしてきました。^^
中流武士の家と暮らし
◆中級武士の屋敷復原
このお屋敷は中流武士のお屋敷で、約30 m四方の標準的な家屋で、周囲に土塀をめぐらしています。
母屋は畳敷きの部屋三部屋、台所と納戸。
◆中級武士の屋敷 鎧兜や刀
鎧兜や刀、本物はなかったですが長い槍の絵がかかっていました。
常に戦の準備をしていたのですね。
◆中級武士の屋敷の台所
使用人に台所仕事や庭の手入れなどをさせ、離れに使用人の住居があります。
◆中級武士の屋敷 離れ座敷
◆中級武士の屋敷の土塀から北方向を見た
◆中級武士の屋敷の土塀からお城方向を見た
遠見遮断方式で攻撃側から見えにくい
◆北側の施設にある模型
歩いてきた南北の通りは、「遠見遮断方式」になっていることがわかる模型。
復原町並の北側にある施設の中にあります。
敵が攻めてきた時に攻撃側からは見えにくく、守り手の方からは全貌が見える仕組みに。
ここでは南から見てる模型になっているので、北からも見て全容を把握すると面白いですね。
。。。歴史に弱い私はこれ以上説明はできません。。。
◆戦国城下町の実像を語る映像
北側の施設内に戦国の城下町の様子を詳しく解説した映像がありますよ。
知識メモ
- 1971年に一乗谷城を含む278haが国の特別史跡に指定される。
- 1991年には諏訪館跡庭園(すわやかたあとていえん)、湯殿跡庭園(ゆどのあとていえん)、館跡庭園(やかたあとていえん)、南陽寺跡庭園(なんようじあとていえん)の四庭園が特別名勝に指定される。
- 2007年には遺跡出土品のうち、2,343点が重要文化財に指定される。
- 特別史跡であり特別名勝であり、重要文化財=国の三重指定を受けています。
このあと、朝倉氏遺跡のうち、唐門と庭園を見に行ってきました
◆一乗谷 朝倉氏遺跡をめぐる/博物館とモデルコースで約2時間(福井県福井市)
時代衣装に着替えて見学
◆お侍戦の衣装
お侍さんの戦の衣装、鎧兜に身をつつんでの見学はいっそう思い出に残るかも。
◆女性用時代衣装
女性は外出する際にかぶる笠があり、衣装を身につければ450年前の時代にタイムスリップ。
この日はコロナの関係で、開店休業でした。
一乗谷の観光/朝倉氏遺跡復原の町並を歩く/所要時間/450年前の町人に/福井市【動画あり】・まとめ
一乗谷は全体を観光しようとすると、谷だけでなく一部山道をあがることになり、広範囲にわたります。
所要時間
復原町並だけなら20~40分程ですが、遊歩道を歩きつつ全体を見ようと思えば半日以上かかるかと思います。
◆史跡見学コース案内
見学の標準コースが、この復原町並の南側の駐車場からのコースで、庭園を見て約1時間。
お寺やお城の方面まで行く、城下町探訪で3時間、石仏探訪で2時間、山城探訪で3時間などとなっています。
◆一乗谷の地図 見学コース案内 資料館のパンフレットより
今回は町人に扮した方たちが町を行き来していましたが、こうした催しは毎年あるものの、期間は二回とききました。
- 敬老の日前後の土日祝
- 体育の日前後の土日祝
のみということでした。
そして今年2020年はこの日が最後の日で、ラッキーでした。
一乗谷朝倉氏遺跡と資料館
◆一乗谷 朝倉氏遺跡をめぐる/博物館とモデルコースで約2時間(福井県福井市)
東尋坊の迫力の絶景をもう一度
◆東尋坊を観光♪一番近い駐車場から遊覧船に/足が震えるょ(福井県坂井市)
※2020年10月11日(日)訪問
◆一乗谷朝倉氏遺跡 復原町並 所在地:福井県福井市城戸ノ内町28−37
福井県福井市城戸ノ内町28−37
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