「尾張富士大宮浅間神社」から急坂を上がって尾張富士へ上っていきました。
最初は岩がゴロゴロしていたものの、たいした山道ではないなと思い上りはじめたのです。
石灯ろうや大きな献石がずらっと並んでいます。
幅も広い道だし、たいしたことはないだろうと・・・
ところがしばらくいくとだんだん坂が急になってきて、足元は岩だらけ、足元をいちいち確認していないと上がれません。
そしてどんどん坂は急になっていき・・・
尾張富士へ上る神社からの急坂はド急坂
この坂道は「ド急坂だわ!」と言おうとする前から息が弾んでしまい、声にならないくらい。
岩や角のとれた石ころやらがたくさんちらばっていて、足元を確かめていないと転びそうです。
9月初旬で名古屋は暑いですが、ここをあがる人たちは、長袖長ズボン、そして靴は丈夫な登山靴の方がほとんど。
登山ストックを利用されている人が多いです。
そんな人たちを見ながら、もしかしてスゴイ登山になるってこと?と不安をいだきつつ、普通のウォーキングシューズ、半袖8分丈のズボンで歩き出した私。
道の左右に献石が連なって建っています。一番古いもので明治33年のものでしたっけ。
かといえば、足元ばかり見ていると栗がイガのまま転がっていたり、どんぐりもあちこち転がっています。
「尾張富士大宮浅間神社」の中宮と奥宮
「尾張富士大宮浅間神社」の奥宮へはこうした岩だらけの急坂を上がって、約25分ほどで到着します。
この坂を下りてくるのは怖いなあと思っていたら、屈強そうな男性が半袖半ズボン姿で、なれた足取りで降りてきてびっくり。
普通の人は降りてこない方がいいと思います。
奥宮の手前にある中宮
ここでは休む人もなく、どんどん上に上っていきます。
道標で見ると浅間神社からは250メートル上がっただけなのに、息ははーはーと切れてます。
あと400メートルか、まあなんとかなりそうでしょう。
と再び歩き出し、献石がまだまだ続いています。とにかくたくさん献石があります。
晴天でした、木漏れ日が気持ちよいのですが。運動不足の私は不安になってくるかなり急な坂。
道すがらには「八百比丘尼の岩」も。
「人魚の肉をたべて八百歳生きた尼さんが、この地域五郎丸に住んでいた。
その尼さんが尾張富士の中宮以上は女人禁制であるのに上ろうとしたら、かたわらの岩に手が吸い付いて離れなくなった。
神様におわびをしたらようやく取れた。この岩にはその手形が残っているのです。
その夜尼の夢枕に尾張富士の祭神様がたたれ、「本宮山より高くなるよう石をあげよ」というお告げがあった。
それが「石上げ祭」の紀元であるといわれています。」
坂はますます急になっていき、坂の向こうが見えません。
汗は吹き出し、息はあがりっぱなしです。
相方は半ズボン。よろめきながら精一杯で上っています。
前を行く地元の女性は、軽々となれた足取りでのぼっていきます。
差がついてしまい、後ろからくる方たちに追いつかれそうになりながら必死でのぼりました。
ド急坂という言葉があるかどうか知りませんが、ものすごい上り坂です。絶対45度以上あるでしょう。
ゼイゼイいいながら、やっと奥宮にたどりつきました。汗が噴き出してとまりません。
奥宮には石垣があります。
「尾張富士大宮浅間神社」奥宮、尾張富士山頂でもあります。
奥宮の境内には「石上げ祭」で上げられ盛られた石の数々が山になっています。
献石もたくさんあります。
先月行われた「石上げ祭」の動画をとってくださっていた方があったので見てみたら、盛大で勇壮なお祭りでした。
尾張富士の頂上からの景色
「尾張富士」山頂にきました。入鹿池を見下ろせます。とってもすがすがしいところです。
入鹿池へは660メートル。
「尾張富士大宮浅間神社」へは800メートル、800メートル歩いてきただけなんだ。
名古屋方面も見渡せます。
山頂では、私たちの前を登っていた地元の方ともお話しできました。
その女性は朝畑仕事をしてから、上ってきたそうで、毎週2~3回は上るそうです。
お肌つやつやのきれいな方でした。
尾張富士の山頂には自販機はありませんので、飲み物をお忘れなく!
下りは今の道ではなく、舗装されたなだらかな道をみなさん下って行かれたので、私たちもそれに従いました。⇒「尾張富士からの下り道はサイクリングもできる・金銀明水の湧き水もあり(愛知県犬山市)」
「尾張富士大宮浅間神社へ・駐車場・尾張富士への入り口(愛知県犬山市)」
愛知県犬山市富士山3番地 尾張富士大宮浅間神社
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