紀伊半島の南端にある和歌山県で一番大きな島「紀伊大島」の観光名所、「トルコ記念館」と「樫野崎灯台(かしのざきとうだい)」へ行ってきました。
本州の最南端の「潮岬」からは、車でくしもと大橋を通じてすぐ近くです。
「ジオパーク」に認定された素晴らしい景観あり、トルコの異文化交流ありの名所なので、駐車場や食事も可能。
樫野崎灯台で管理人さんの熱弁を伺うこともでき、ここまで足をのばして本当によかったです。
紀伊大島の観光名所
紀伊大島は串本町の沖約1.8キロ、周囲は約28 km の島。
メインの観光名所は、
- 樫野崎灯台
- トルコ記念館
他に「トルコ軍艦遭難慰霊碑」「 アタテュルク像」 「魚見台」「 灯台旧官舎」が駐車場の地図で案内されています。
紀伊大島観光の駐車場
◆紀伊大島の観光駐車場とトイレ
紀伊大島の観光用に無料駐車場があり、100台以上とめられそうな広さがあります。
施設管理棟?みたいな異国情緒あふれるおトイレ。
11月中旬ですが、赤いハイビスカスがまだ咲いています(椿も咲いています)。
◆無料駐車場案内図
- トルコ記念館:9時から17時(大人:500円子供250円)
- 樫野崎灯台旧官舎:9時から17時
- 樫野崎灯台展望台:8時半から17時(無料)
いずれも灯台方向に向かって見学できます。
樫野崎唐灯台は日本最初の灯台
◆真っ白な樫野崎灯台
紀伊大島の「樫野崎(かしのざき)灯台」は青い海をバックに岬の果てに建っています。
◆樫野崎灯台展望台から・海と打ち寄せる波
展望台に上がると、島に打ち寄せる波のしぶきで、海岸沿いは霧のようにけむり、太平洋(熊野灘)が水平線を描いています。
樫野崎灯台と旧官舎
◆樫野崎灯台の入り口と旧官舎
「樫野埼灯台」は 日本で最初に設計された石造りの灯台。
慶応2年5月に徳川幕府がアメリカ・イギリス・フランス・オランダと結んだ江戸条約で8か所の灯台整備をすることが定められ、樫野埼灯台はその一つ。
明治3年6月10日に点灯開始し、日本最初の回転式灯台。
灯台は昭和29年に大規模な改築がされている。
旧官舎は石造平屋建、寄棟造(よせむねづくり)で当時のまま。
この日は「150年記念」で無料で公開していたところ、パンフレットを購入したら、管理人さんが旧官舎の歴史を熱心にお話くださいました。
20代後半の昭和天皇が行幸されたときの様子や石の壁に木目を描いていること、灯台設計の図面や道具などの展示品について。
通常は100円の入館料のようです。
樫野崎灯台・旧官舎 所要時間
所要時間は、樫野崎灯台では約30分、旧官舎見学約30分ほど。
トルコ記念館
◆トルコ記念館の外観
トルコ船の海難事故があったそうな、という無知のままトルコ記念館に入館。
トルコ船海難事故の経緯と友好の絆
◆トルコ記念館の内部 展示
内部には資料の展示と事故現場の岩を見ることができました。
ここは映画「海難1890」の元の話となったエルトゥールル号遭難事件のあったところ。
◆トルコ記念館 エルトゥールル号日本派遣の経緯
明治23年に日本に明治天皇に拝謁後、帰路の途中、熊野灘で台風にあう。
強風にあおられ串本町大島の樫野崎沖で座礁 、587名もの尊い命が犠牲になるという惨事が。
断崖から救い出された人たちが、住民の献身的な看護で69名の命が救われた。
このことはトルコの教科書にも記載されされるほどで、長く語り継がれているそうです。
日本人はあまり知らない出来事ですが、トルコの人にとっては串本はつとに有名だそう。
◆トルコ記念館から事故現場が見えるように
資料館の窓から事故現場の岩が見えます。
◆トルコ記念館テラスからも事故現場がわかるように
テラスにも事故現場がわかるようになっています。
事故現場は非常に穏やかという快晴の今日の海でさえ、岩にあたる波しぶきで白くけむっていますから、台風の強風はいかばかりか。
灯台の旧官舎の管理人さんが、おととい、昨日と波が荒れていたので、記念式典と灯台の開放はしていなかったということでした。
◆トルコ記念館 船の乗組員の人形
船に乗り組んでいたトルコの方たちは、がたいが大きく背が高いです。
日本とトルコの合作映画「海難1890」(2015年制作)にその真実が描かれています。
トルコ記念館所要時間
トルコ記念館そのものの見学時間は、約30分から1時間。
付近の食事(ランチ)につて
◆紀伊大島観光の無料駐車場にあるカフェとメニュー
駐車場にあるカフェでランチ(食事)があり、トルコの有名な家庭料理の一つ「ケバブライス」「チキンケバブライス」や 「でっかいおにぎり」などのメニューが。
トルコ料理はそうそういただく機会がないので、ランチタイムを見計らって観光に。
◆トルコ記念館そばにあるトルコの民芸品、トルコアイスを売るお店
トルコの民芸品やトルコアイスのあるお店もありますよ。
紀伊大島のそのほかの観光スポット
トルコ軍艦遭難慰霊碑・トルコ大統領像
◆トルコ軍艦遭難慰霊碑
すぐ近くに「トルコ軍艦遭難慰霊碑」や
◆トルコ共和国初代大統領アタテュルク像
灯台の手前には「トルコ共和国初代大統領アタテュルク像」もたっています。
海金剛
息をのむほどの絶景といわれる「海金剛」は、ここから少し南にあります。
またの機械にぜひ行ってみたいです。
キャンプ場あり
◆駐車場奥にあるキャンプ場
無料の駐車場の奥には、キャンプ場あります(大人1500円小人500円)。
紀伊大島の観光・まとめ
紀伊大島には、世界屈指のダイビングスポットもあり、トルコやアメリカとの交流の歴史がのこされている、素晴らしいところ。
ひきつけられるように行った観光名所ですが、大自然の雄大さや美しさを目の当たりにでき、とても気持ちが安まりました。
映画「海難1890」は近いうちに観てみたい。
紀伊大島の東の端にある「樫野崎灯台」や「トルコ記念館」へは無料駐車場にとめて一度に見学できます。
天気予報を数日前から確認して、風のない天気の良い日に行けてよかったです。
秋の深まりを感じる時期ですが、夏の花ハイビスカスと冬の花椿が一緒に咲いているのには驚きました。
このあと「橋杭岩」をみて、那智の大滝へ。
「橋杭岩」はあまりにも奇岩!ここからの日の出が素晴らしいみたいです。

車中泊に向くかな?と確認もしつつ

※2020年11月15日(日)訪問
和歌山県東牟婁郡串本町樫野1025−26 トルコ記念館"]
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