「有松絞りまつり」は毎年6月の上旬の土日の二日間で開催されています。
2023年は6月3日(土)・4日(日)に開催されます。
- 時間:午前9時から午後5時
- 場所:有松旧東海道一円 (名古屋市緑区有松)
- 第39回有松絞りまつりテーマ:「そうなる!?有松絞り」
問い合わせ先:第39回有松絞りまつり実行委員会052-621-0111(有松・鳴海絞会館内)
名古屋市緑区の鳴海町の「有松絞り会館」や横の駐車場、また古い家並みの並ぶ東海道の一帯で開催されます。
江戸時代から続く伝統工芸・有松絞り
有松絞りとは
江戸時代から延々と続く伝統工芸の有松絞り。
「絞り染め」の技法は、布に手作業で糸を巻き、染め残しの部分を白く模様にするもの。
絞りのバリエーションは100種類ほどもあります。
それぞれの技絞りは、熟練の専門家(70代80代の女性)によって施されいて、まつりの期間は実演もみられます。
有松絞り祭りは、絞りの実演、体験をはじめ、道や家屋を美術館のように見立てた展示、・パレードなどがあり、街をあげての大イベントです。
全国からのお客様を迎えるため、町並みツアー、山車飾り、ミス有松絞りなどなど毎年工夫を凝らして催されていて、毎年違った楽しみ方ができますよ。
有松絞りの技法はひとり一つ
◆絞りを実演する方々
有松絞りの種類は100種ほどですが、その一つ一つが熟練の技が必要です。
若いころから同じ絞りを訓練してずっとやっているそうです。
有松絞り祭りの期間は、見せていただくことができます。
◆絞りを実演する方々
前に置いてあるのは、巻き上げ絞りや手筋絞りをする際の道具です。
おしゃべりをしながら慣れた手つきで仕事が進んでいきます。
見物人からの質問にも快く答えてくれ、笑いが絶えませんでした。
有松絞りまつりの様子
まつり期間は、旧東海道に様々な絞り染めの飾りが施されます。
旧街道を彩る絞り染め
◆街道に飾られた絞りの反物
これは街道(通路)に飾られた有松絞りの木綿の反物の数々です。
◆街道沿いの展示
街道沿いの民家の展示。
手前は三つ葉葵の御紋を染めています。
◆有松・鳴海絞り会館内の展示
有松・鳴海絞り会館内では、絞り染めの種類がわかるよう主だった絞りが展示されています。
有松絞りまつりの街道の様子
◆旧街道沿い
旧街道沿いの様子です。
見たことのない絞りの浴衣が飾られ目を引きます。
◆有松の旧街道
現代でも街並みは保存されているので、ここを歩くだけでも風情のある街です。
木製の立て看板には、絞りのことや江戸時代の様子など、よもやま話が見つかります。
◆商家では絞りの反物・浴衣販売
道幅の広いところあり、昔ながらの店構えの家ありで、
絞りの反物・浴衣、シャツなどが並び、品定めに立ち止まる観光客が大勢います。
特に絞りの反物が高く積み上げられています。
これだけたくさんの絞り浴衣を見比べることができるのはこの有松絞りまつりのときだけでしょうね。
浴衣以外にも、男性用のシャツやネクタイ、小物入れお財布、テーブルクロスなど、布で作る小物のあらゆるものに、絞りが施されて販売されていました。
有松絞りの歴史について
有松絞りは、尾張藩が東海道の保全のため有松への移住政策をとったのが始まりです。
何か特産品をということで、竹田庄九郎という人が、名古屋城の築城に参加していた豊後(ぶんご)の人の絞り染めの衣服を参考にして、有松絞りが生まれました。
最初は三河木綿で豆絞りの道中手ぬぐいを染めて売り出し、それを土産物としたところ人気が出て、街道の特産品に。
以来倉を持つ商家が軒を連ねて発展しました。
今では絞りの浴衣は高級浴衣として定着していますが、絹の着物へも染められていて、豪華で見事な染物です。
令和5年は盛大にまつりが開かれます。
有松鳴海絞会館 所在地:愛知県名古屋市 緑区有松3008
愛知県名古屋市 緑区有松3008
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