◆湖北のかきもち
滋賀県湖北地方の伝統的なお菓子「かきもち」は、日本の餅菓子の一種です。
湖北にはほかにも、お土産になるお菓子には、「菊水飴」や「寿浜(すはま)」がありますが、
今回は「かきもち」を買って帰りました。
サクサクっとした食感は子供のころに、ストーブで焼いて、アチチといいながら食べた覚えがあります。
今では伝統的なお菓子として、地域の人が守り続け「道の駅 みずどりステーション」で販売されていました。
自分でも作ってみたくなったので、作り方をしらべてみました。
保存がきくので、昔は家庭で作ってお客さんにふるまっていたそうです。
かきもち(かき餅)の作り方
◆生かきもち
湖北地方のかきもちの一般的な作り方です。
原材料
かきもちはもち米を主原料としています。
もち米は、粘りが強く餅に適している米の品種です。
もち米の準備
まず、もち米を水で洗い、一定時間(通常は一晩以上)水に浸しておきます。
蒸し
水に浸したもち米を蒸籠で蒸します。
この過程で米は柔らかくなり、餅にするための準備が整います。
つき
蒸したもち米を「臼」と「杵」を用いてつきます。
この過程で米が粘り気のある餅に変わります。
成形
ついた餅を適当な大きさに切り分け、平たく成形します。
または、型にはめてととのえます。
乾燥
成形した餅を乾燥させます。
乾燥することで保存性が高まり、硬くなります。
食べ方
◆道の駅湖北みずどりステーション・かきもち
乾燥したかきもちは、焼いたり、揚げたり、お湯で戻してから食べたりすることができます。
電子レンジでもできるかきもちの食べ方
乾燥した生のかきもちを、電子レンジで加熱して食べることができます。
600Wで1分加熱でできあがり。(動画のかき餅の場合↓)
◆湖北食事文化研究会の動画
湖北では、食事文化研究会で、かき餅の作り方を詳しく動画で紹介しています。
ここに電子レンジでの食べ方が紹介されています。
かきもちの伝統的な由来
◆生かきもち(乾燥後)
かきもちは、滋賀県湖北地方の豊かな自然環境と密接に関連しています。
この地域は米作りに適した土地であり、高品質なもち米が収穫されていました。
かきもちは、この地域で収穫されたもち米を活用して作られるようになったと考えられています。
また、かきもちは保存性が高いため、昔の人々が非常食や携帯食として利用していた可能性があります。
冬の寒い時期に作られ、春まで保存して食べることができたことから、農閑期の食糧源としても重要でした。
かきもちが伝統的なお菓子として珍重される理由は、そのシンプルさと保存性の高さ、そして地元の米を使った地域密着の製品であることにあります。
今日でも、かきもちは滋賀県湖北地方の伝統と文化を象徴するお菓子として、地元住民や観光客に愛され続けています。
かき餅は保存がきく、別名「こおりもち」
かき餅の別名として「こおりもち」という名称が用いられることがあります。
この名称は特に、かき餅が寒い季節に作られ、外で自然に凍らせて保存する伝統がある地域で使われることが多いです。
“こおりもち”(氷餅)という名前は、餅が外で凍る様子から来ています。
かき餅(またはこおりもち)は、もち米を蒸してついた後に薄く伸ばし、乾燥させて作る餅です。
冬の寒い時期に作られ、自然に凍らせて保存されることが多いため、その名前がつけられました。
凍らせて保存することで、長期間保存することができ、必要な時に焼いたり、煮たりして食べることができます。
地域によっては、この餅を祭りや特別な日の食べ物として楽しむ習慣もあります。
湖北以外にどこでかき餅が食されているか
かきもちが伝統的に食されている地域は、日本全国に広がっています。
◆かき餅
かきもちは、もち米を用いた餅の一種であり、日本の多くの地域において伝統的な食文化として根付いています。
石川県の中能登町にある、「道の駅 織姫の里 なかのと」には、毎年3月から販売になる色とりどりのかき餅が吊るされています。
石川県のかき餅は、湖北のものより大きくて厚い大判のサイズです。
岐阜県には、地域によって様々な餅の食文化があり、お土産品にかき餅を見かけることがあります。
千葉県の香取市には「おかき」の伝統的なお菓子があります。
ほかにもお餅そのものが伝統的な食べ物として存在していますから、お餅を工夫したお菓子が地域の気候や風土、文化に根差して作られているかと思います。
滋賀県 湖北のお土産/かきもちの作り方と食べ方/焼く 揚げる/レンジでもOK・まとめ
かき餅は家庭でも簡単で作れるかなと思い調べてみましたが、
型を作ってから2日間放置すること、そして薄く切るということが重要になります。
固いお餅を薄く切るのはちょっとした力仕事かなっと思います。
湖北食事文化研究会の作り方のように手の込んだものは難しいかもしれません。
が、カチカチになる前のお餅を薄く切って焼くということは、以前やったことがあるので、覚えておきたいなと思いました。
◆道の駅 湖北みずどりステーションのかきもち
今日は手作りの湖北のかきもちを、ザクザクっといただきます。
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