夏の温泉旅行は、意外と穴場の旅先です。
というのは気温も温泉もあついけど、避暑地となれば涼しさ満点、景色が良くて人も少なめ。
あつさにバテ気味でも、秋のような気温なら、食欲もわいて英気を養うことができそうです。
中には夏だけしか開いていない温泉宿とかもあるのです。
また、お湯の温度の低い温泉にはいってみるのも良いかもしれません。
夏ならではの青々とした緑の山を眺めながらのびのびと、オツな味わいがありますよ。
夏に涼しい温泉地
温泉イメージ
温泉は寒い季節だけのものではありません。
夏の暑い日でも、いわゆる「避暑地」といわれる地域なら、一日中「涼しい」と感じられる温泉地があります。
また気温の低い高地にある温泉地は、冬は道が通れず休業ということもあります。
そのため夏こそ出かけたい場所ともいえますね。
そこで、真夏でも涼しい温泉地はどこ?っと探してみたら、
関東圏に標高の高い温泉地が多くありました。
人気のあるところ、比較的行きやすいところをピックアップしてみました。
関東圏の夏でも涼しい温泉地
◆草津温泉 湯畑
最初に関東圏の夏でも涼しい温泉地を紹介。
- 栃木県 奥日光:中禅寺温泉(標高約1,500m)
- 栃木県 那須高原:那須温泉(標高約1,100m)
- 群馬県 草津:草津温泉(標高約1,200m)
- 群馬県 水上:水上温泉(標高約1,000m)
- 群馬県 嬬恋村:万座温泉(標高約1,800m・標高日本一の温泉街)
- 群馬県 中之条:四万(しま)温泉(標高約700m)
関東圏は「東京都・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・神奈川県」。
いずれも避暑地としても名高いところがありますね。
中部圏の夏でも涼しい温泉地
- 長野県 軽井沢:奥軽井沢温泉(標高約1130m)
- 長野県 蓼科:親湯温泉(標高約1,350m)
- 長野県 志賀高原:熊の湯温泉(標高約1,700m)
中部圏は、「富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県」
長野県は中部圏ではありますが、東京方面からも短時間で行くことができます。
東北圏の夏でも涼しい温泉
- 福島県 南会津:湯野上温泉(標高約500~600m)
- 秋田県 須川温泉(標高約1,100m)
東北圏は、「青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県」の6県。
関西圏の夏でも涼しい温泉
- 和歌山県 田辺市龍神村 龍神温泉:標高約600m
- 奈良県 洞川温泉 標高約820m
- 大阪府 犬鳴山温泉 標高558m
関西圏は、「大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県」の2府4県。
いかがでしたか?
標高1000mなら昼間も涼しい
標高1,000mにつき温度は6℃違うので、日中に35℃の都心部から標高1,000m級の温泉地に向かえば、日中は最高気温29℃。
日中に32℃の都心部から標高1,000m級の温泉地に向かえば、日中は最高気温26℃。
屋外でも活動できそうな気温になります。
また温泉に入る夕方~夜ともなれば、さらに気温は下がりますから、
夏ならではの景色を眺めながら気持ちのよい風に吹かれて温泉に入ることができはずでですね。
日本で一番標高の高い温泉はどこ?
◆温泉街イメージ
涼しいこと請け合いの、日本で一番標高の高い温泉はどこでしょう。
それは富山県にある「みくりが池温泉」。
富山県北アルプスのみくりが池湖畔にあるこの温泉の標高は2,410m。
眼下に広がる雲海を眺めながら入浴できる、まさに「日本一」を体感させてくれる温泉です。
温泉の源泉は地獄谷にあり、無加水・無加温、男女別の展望内湯が一つずつあります。
白く濁る硫黄の香りの100%掛け流しのお湯が、旅人を癒してくれます。
マイカー規制があり、車で行けるのは富山地方鉄道立山線立山駅まで。
そこから立山ケーブルカーで7分、美女平で立山高原バス室堂行きに乗り換えて50分、さらに徒歩15分という奥深いところにあります。
2024年の営業は営業期間 4月15日から11月24日まで(宿泊可能日)。
ただし「入浴できる温泉として一番標高が高い」という条件付きです(火山の噴気も温泉法の温泉なので、火山の噴気孔の標高を調査しないと分からない)。
日本で一番標高の高い露天風呂
さて、つぎに紹介するのは、露天風呂の標高日本一。
露天風呂の標高日本一は、長野県の本沢温泉で標高2,150m。
平地より約12~3度低い場所です。
標高が高いので素晴らしい絶景を堪能できます。
ただし車では途中までしか行くことができず、温泉にたどり着くためには1時間以上は歩くことに。
ひょいっと出かけるわけにはいかないですが、体力のある方はぜひ体験してみてください。
夏だからこそ出かけたいおすすめ温泉
夏限定で営業の岩間温泉
標高が高い地域の温泉は、当然雪も深い地域です。
たとえば石川県にある日本三名山「白山」のふもとにある秘湯「岩間温泉」。
標高800m。
岩間道の入り口にあたる新岩間温泉の一軒宿「山崎旅館」は、世界遺産「白川郷」につながる「白山白川郷ホワイトロード(旧・白山スーパー林道)」のそばにあり、夏季限定で楽しめる温泉。
冬季は豪雪地帯のため林道と共に閉鎖されてしまうということですから、まさに「夏にしか行けない温泉」なのです。
そもそも温度が低い下部温泉
(温泉イメージ)
源泉の温度が低いため、そのままの温度がむしろ夏向きという温泉を紹介します。
- 山梨県「下部温泉」:日本の名湯100選に選ばれている温泉
その昔武田信玄が川中島の戦いで受けた傷をいやしたと伝えられる歴史ある名湯。
2種類の源泉があり、そのうちの1つが28℃〜30℃前後のぬる湯で有名です。
暑い夏でもこの温度ならプール感覚で楽しめますね。
温泉というのは入りやすい温度(38度~45度くらい)に調整してあることがほとんどですが、
ムリせずに入れる温度なら、源泉のままの温度(28度~36度くらい)で提供されている温泉もあります。
源泉がちょうどいいぬる湯というところも、夏に向いている温泉といえます。
夏に温泉旅行へ/涼しい避暑地の穴場のおすすめ/関東 中部 関西にあります・まとめ
夏でも涼しい地域なら、温泉でリフレッシュして元気回復。
標高が高いところは、自然豊かで静か、そして景観もすばらしい。
紹介したような夏に涼しい地域は、冬は豪雪地域だったりします。
冬は閉鎖・休業している温泉地や宿があるので、そういう意味では標高が高く行きづらい場所は、夏こそがその温泉地を目指す時ともいえます。
上記ではひとつしか紹介できていませんが、源泉そのままが「ぬる湯」として最適という温泉はまだまだあります。
普通に入るにはぬるいので冬はあまり好まれないかもしれませんが、ほかの湯舟は加温してありますから、ぬるい湯と熱い湯を交互に入るのもオツなものですよ。
夏に温泉??と言われても、温泉好きは夏でも温泉に入りたい。
※標高は宿(旅館)により若干違いがあると思います。
標高日本一の温泉はいったいどこにあるの???⇒富山県 みくりが池温泉 所在地:富山県中新川郡立山町室堂平
富山県中新川郡立山町室堂平
(温泉ソムリエのよっちゃん)
スポンサーリンク
コメント