◆光る君へ びわ湖大津大河ドラマ館
2024年大河ドラマ光る君への舞台となっている琵琶湖の大津。
紫式部が源氏物語の着想を得たと伝わる石山寺に、大河ドラマ館がオープンしています。
紫式部にとって琵琶湖の大津は、若く多感なひとときに文学を深く極め恋心を抱きつつ過ごした地域であったことでしょう。
石山寺には、国宝の本堂や大きくそそり立つ岩、そして見下ろせる雄大な琵琶湖、紫式部も同じように目にしたであろう風景がそのまま残ります。
ドラマ館が設けられ、大河ドラマ光る君へのテーマを掘り下げる映像やパネル、ドラマに登場する衣装小道具などが展示されています。
大河ドラマ館を見るとともに併設の展示会場「恋するもののあはれ展」も見ごたえがあります。
石山寺の本堂には紫式部が筆を通ったとされる「源氏の間」が、そして境内の奥深くには紫式部の銅像にも出会えます。
石山寺琵琶湖大津大河ドラマ館見どころスポット
◆光る君へ びわ湖大津大河ドラマ館
びわ湖大津の大河ドラマ館「光る君へ」は、ドラマの舞台裏や紫式部と源氏物語の世界を深く知ることができる場所です。
撮影セットや衣装の展示、映像体験、フォトスポットなど、様々な見どころが詰まっています。
また、大津市や滋賀県の魅力も紹介されており、ドラマの世界と現実の歴史・文化を繋げて楽しむことができます。
まずはドラマの舞台裏を楽しみましょう。
撮影セットの再現
◆びわ湖大津 大河ドラマ館 撮影セット
ドラマで使用された撮影セットが再現されており、実際に役者たちが演じた場所を体感できます。
特に、平安時代の宮廷を再現したセットは見応えがあります。
主演俳優や主要キャストが着用した豪華な衣装が展示されています。
繊細なデザインや色彩の美しさを間近で見ることができます。
紫式部と源氏物語の世界
紫式部がどのような人生を送り、『源氏物語』をどのように書き上げたのかを紹介する展示があります。
彼女の生涯と作品に関する情報を深く知ることができます。
『源氏物語』に関する資料やエピソードが展示されており、物語の背景や登場人物の関係性を理解することができます。
名場面を再現した展示も楽しめますよ。
インタラクティブな体験
大河ドラマの名シーンやメイキング映像を楽しむことができるスペースがあります。映像を通じてドラマの魅力を再確認できます。
紫式部や源氏物語の世界観を反映したフォトスポットがあり、来館者が記念写真を撮れる場所も用意されています。
特に、平安時代の衣装を身にまとった背景での撮影は人気です。
大津市とのコラボレーション
大河ドラマ館では、ドラマの舞台となった大津市や滋賀県の観光情報も紹介しています。地元の歴史や文化、観光スポットを知ることができます。
大津市内で開催される関連イベントや特別展示の情報も提供されています。訪問時期に合わせて様々なイベントに参加できる楽しみもあります。
訪れることで、平安時代の文化や歴史に触れるだけでなく、現代の大津市の魅力も発見することができました。
◆大河ドラマ館入館料金600円
石山寺境内の見どころと紫式部のゆかりのスポット
◆大津市 石山寺
石山寺は瀬田川のほとりに佇む古刹で、真言宗の大本山です。
奈良時代の天平19年747年に、聖武天皇の勅願で創建されました。
境内のいたるところに天然記念物である硅灰石(けいかいせき)の大きな岩がそそり立っており、山内のいくつものお堂は、その上に建てられています。
◆大津 石山寺 本堂前の巨岩
平安時代には京都の清水寺や奈良の長谷寺とともに霊験あらたかな三観音として、貴族や女流文学者たちの信仰を集めていました。
◆石山寺本堂の紫式部源氏の間
石山寺には霊石スポットと呼ばれる見所が10箇所あります。
くぐり岩
硅石灰(けいかいせき)でできた自然の造形で願い事を思いながらくぐると叶うと言われるパワースポットです。
天候により入れない場合がありますが、立ち入りしてない時は是非体験してみたいくぐり岩です。
硅石灰(けいかいせき)
石山寺の創建に大きく関わることになった巨岩です。
見るものを圧倒する大きさです。
この山全体が硅石灰(けいかいせき)だと考えられています。
石山寺本堂
◆大津 石山寺 本堂
硅石灰(けいかいせき)の上に建てられたお堂です。秘物のご本尊も台座ではなく岩の上に座しておられます。
天智天皇の石切場
ここで切り出された石材が660年頃に、飛鳥四大寺の一つである川原寺の礎石として運ばれています。
他にも霊石スポットが石山寺にはあるので境内を巡る時にぜひ見つけてみてください。
石山寺の源氏の間
◆大津 石山寺 本堂にある紫式部源氏の間
紫式部が源氏物語の着想を石山寺で得たという伝説があり、国宝の本堂に紫式部が筆を通ったとされる源氏の間は設けられています。
紫式部や物語の寺宝も多く所蔵されていて。物語が書かれた時代の足跡を辿り研究することもできます。
石山寺と紫式部展
◆石山寺と紫式部展 境内にて
例年春と秋に紫式部をテーマにした石山寺の所蔵展が開催されています。
2024年は大河ドラマの放送に合わせて春夏秋の3期にわたって約100点が展示されます。
源氏物語の世界を間近に鑑賞できるチャンスです。
◆大人入場料300円
霊石巡りおすすめルート・紫式部像
◆石山寺 境内案内図と散策ルート
石山などの境内には霊石巡りのできる散策おすすめルートが整っています。
所要時間は約60分。
◆大津 石山寺 境内にある紫式部像
春は桜、新緑の緑、秋は紅葉が素晴らしいところで、境内の奥は坂道もあり紫式部像のあるあたりは、足元の悪い場所もあるので気をつけてください。
◆大津 石山寺 月見亭
御影堂、灯篭、月見亭、多宝塔などの見どころがあります。
石山詣でが盛んに行われていました。
◆大河ドラマ館 大津 展示 懸帯
ドラマの場面でも、参詣用の赤い懸帯を身に着けての場面があり、「蜻蛉(かげろう)日記」を書いた藤原寧子(ふじわらのやすこ・財前直見)と出会うことになります。
石山寺入山料600円
石山寺詣でで出会う「蜻蛉(かげろう)日記」を書いた藤原寧子はどんな人?
『蜻蛉日記』を書いた藤原道綱母(ふじわらのみちつなのはは)は、平安時代中期の女性で、藤原氏の一員として貴族社会に属していました。
彼女の本名は不明で、「藤原道綱母」という呼び名は、息子である藤原道綱に由来しています。
藤原道綱母は、平安時代の有力貴族である藤原氏の一員。
藤原氏は、摂関政治を担った名門であり、多くの高位高官を輩出しました。
藤原道綱母の父親は藤原兼家(ふじわらのかねいえ)です。
藤原兼家は、摂政・関白を歴任した藤原氏の重要な人物であり、藤原道長や藤原道綱の祖父にあたります。
兼家はその政治力と影響力により、藤原氏の権勢を強化しました。
藤原道綱母の夫は、藤原兼家の従兄弟にあたる藤原道隆(ふじわらのみちたか)です。
道隆は、藤原氏の中でも高い地位にあり、摂政・関白を務めた人物です。
彼との間に生まれたのが藤原道綱です。
『蜻蛉日記』を書いた藤原道綱母の生涯と『蜻蛉日記』
藤原道綱母は、藤原道隆との間に藤原道綱をもうけました。
しかし、道隆は複数の妻を持つことが一般的であり、道綱母は夫の関心を引くために苦労したことが『蜻蛉日記』に記されています。
彼女の結婚生活は、夫との関係や嫉妬、孤独感に満ちていました。
『蜻蛉日記』は、彼女の結婚生活や感情を率直に綴った日記文学です。
彼女の内面の葛藤や夫との関係、母親としての思いが赤裸々に描かれています。
この作品は、平安時代の貴族女性の生活や感情を知る貴重な資料とされています。
藤原道綱母は、晩年には息子である藤原道綱に支えられて生活しました。息子の出世や家庭生活の安定が彼女の心の支えとなったと考えられます。
恋するもののあはれ展が同時開催されています
◆大津 大河ドラマ館 恋するもののあはれ展
大河ドラマ店の隣には、「恋するもののあはれ展」が同時開催されています。
「恋するもののあはれ展」は、平安時代の恋愛文化を現代的な視点から解釈し紹介する展示です。
◆大津 大河ドラマ館 恋するもののあはれ展 平安の色
展示は以下の3つのテーマで構成されています。
1. 紫式部と源氏物語
石山寺で『源氏物語』を書き始めたとされる紫式部に焦点を当て、彼女の背景と物語の創作過程を紹介します。月をモチーフとしたフォトスポットもあり、紫式部の世界観を感じることができます。
2. 恋の決め手は、美のセンス
平安時代の恋愛における色、香り、花をテーマにした展示です。来場者は、当時の美的センスを体験でき、デジタルおみくじで恋のアドバイスを楽しむことができます。
3. 千年の時を超える恋の歌
『源氏物語』の恋愛エピソードを現代風にアレンジしたイラストやオリジナル楽曲で表現します。展示期間中、イラストや楽曲の入れ替えが行われ、常に新しい視点で楽しむことができます。
◆大津 大河ドラマ館 恋するもののあはれ展 平安の花
さらに、会場限定のコラボMVも公開され、SNS投稿で展示イラストのシールをプレゼントする特典も用意されています。
展示期間は2024年1月29日から2025年1月31日までです。期間中無休。
大河ドラマ展とセットになっていて、大河ドラマ展と石山寺のセットで料金1000円。
びわ湖大津の大河ドラマ館・石山寺へのアクセス方法と駐車場
琵琶湖大津市の大河ドラマ館への行き方とアクセス方法についてお伝えします。
電車でのアクセス
1. JR東海道本線(琵琶湖線)
- 最寄駅: 大津駅
- 大津駅からのアクセス:大津駅から徒歩約15分。
2. 京阪電鉄石山坂本線
- 最寄駅: びわ湖浜大津駅
- びわ湖浜大津駅からのアクセス: びわ湖浜大津駅から徒歩約10分。
バスでのアクセス
1.近江鉄道バス
- バス停: 大津駅前バス停
- 大津駅前バス停からのアクセス: 大津駅前からバスに乗車し、びわ湖浜大津駅で下車。そこから徒歩約10分。
車でのアクセス
1.名神高速道路
- 最寄りインターチェンジ: 大津IC
- 大津ICからのアクセス: 大津ICから車で約10分。
駐車場
◆石山寺に最も近い駐車場
付近には複数の駐車場がありますが、特に観光シーズンやイベント開催時には混雑することがあるため、公共交通機関の利用をおすすめします。
一番近い有料駐車場の料金は一回600円でした。
大津から国府となった父とともに越前へ船で
大津の石山寺詣でをしていたその後、紫式部は父である藤原為時(ふじわらのためとき)が越前守(えちぜんのかみ)に任命され同行しました。
時期については、具体的な年が明確に記録されていませんが、概ねの推測では、
藤原為時が越前守に任命されたのは、紫式部が10代の終わりから20代の初め頃と推定されています。
一般的には、970年代後半から980年代前半の期間とされています。
この時期に紫式部は父に同行し、越前国(現在の福井県)での生活を送りました。
紫式部の父藤原為時の越前守の越前国の国司としての仕事
越前守は、越前国の国司(こくし・くにのつかさ)として、以下のような職務を担当しました。
◆行政管理:-越前国全体の行政を管理し、地方の役人や民衆に対する指導を行いました。
国の行政事務を取り仕切り、各地の郡司や里長と協力して地域の運営に当たりました。
◆司法:地方の裁判や紛争の解決に関与しました。地元の民事や刑事事件を審理し、公正な裁判を行うことが求められました。
◆租税の徴収:国の財政を支えるため、租税の徴収を行いました。地方からの年貢やその他の税を徴収し、それを朝廷に送る責任がありました。
◆治安維持:地方の治安を維持するため、警察権を行使し、盗賊や反乱の取り締まりを行いました。国の平和と安定を保つための対策を講じました。
◆公共事業:- 道路や橋の建設、河川の治水工事などの公共事業を計画・実施しました。これにより地域のインフラを整備し、住民の生活を改善しました。
◆儀式や祭事の執行:- 地方の神社や寺院での儀式や祭事を執行し、地域の宗教行事に参加しました。地方の信仰や文化を尊重し、その維持・発展に努めました。
越前守としての藤原為時の職務は、行政管理、司法、租税の徴収、治安維持、公共事業、儀式や祭事の執行など多岐にわたって多忙だったようです。
越前に住んでいるときの紫式部の生活はどのようだったか
紫式部は父に同行して越前国に住んでいた期間、地方の生活を経験し、その後の『源氏物語』に影響を与えたとされています。
この経験により、彼女は地方の風習や人々の生活を知る機会を得ました。
これらの体験が、『源氏物語』に登場するさまざまな地方の描写やキャラクターに反映されていると考えられます。
大河ドラマ 光る君へ/びわ湖大津の大河ドラマ館と大石寺 見どころ体験談・まとめ
びわ湖大津の大河ドラマ館と石山寺を訪れ、歴史と文化に触れる素晴らしい体験をしてきました。
大河ドラマ館では、紫式部の生涯と彼女が創作した『源氏物語』の世界を深く知ることができました。
ドラマの撮影セットや衣装、キャストのインタビュー映像などが展示されており、ドラマの裏側を垣間見ることができました。
また、当時の宮廷生活を再現した展示は、平安時代の貴族文化を身近に感じさせてくれます。
石山寺は、紫式部が『源氏物語』を書き始めた場所として知られており、文学ファンにはたまらないスポットです。
境内には、紫式部が月を見ながら物語を思い描いたとされる「紫式部の間」があり、彼女の創作の息吹を感じることができます。
また、石山寺の自然豊かな環境や歴史的建造物も見どころです。特に、四季折々の風景は訪れるたびに新しい発見をもたらしてくれます。
石山寺で同時開催されていた「恋するもののあはれ展」も見逃せません。
『源氏物語』の恋愛エピソードを現代風にアレンジした展示や、美のセンスをテーマにした展示は、平安時代の恋愛文化を新しい視点で楽しむことができました。
特に、デジタルおみくじやオリジナル楽曲など、インタラクティブな要素が多く、老若男女問わず楽しめる内容となっていました。
今回の訪問を通じて、平安時代の文化や歴史に深く触れることができました。
これらの体験を通じて、平安時代の貴族たちの優雅な生活や文化の豊かさを改めて感じることができました。
びわ湖大津と石山寺は、歴史と文化を愛するすべての人に訪れてほしい場所です。
今回の訪問を機に、平安時代の文化や歴史についてさらに深く学びたくなりましたので、
このあと、宇治の大河ドラマ館、そして福井の越前武生の大河ドラマ館にもいってみました。
◆京都宇治の大河ドラマ展のことは
◆越前武生の大河ドラマ館のことは
※2024年6月5日訪問体験
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