名古屋市中区にある大須商店街の中に忽然とある「万松寺」、ここは織田信長の父の信秀が織田家の菩提寺として天文9年(1540年)に開いたお寺です。
織田信長が若いころ「うつけ者」と呼ばれていたその基になった「抹香事件」がおこった寺といえば、分かりやすいでしょうか。
信長や家康をはじめとする戦国武将と縁の深いお寺として、歴史観光スポットにもなっていて、初詣に行った際も長い行列が出るほどの人気のお寺です。
曹洞宗で本尊は十一面観音菩薩。万松寺の初詣の様子はこんな賑わいでした。
アーケードになっている商店街の商店に混ざるように「万松寺」の入り口があります。
大須万松寺の入り口付近
2013年1月1日に初詣に出かけたとき、蛇年なのでお寺の入り口には牡丹に白い大蛇が描かれた大きな絵馬が飾ってありました。
ここから入りますが、入り口から少し出たところまで、参拝者が並んでいました。
しばらく進むと、手水(ちょうず)やがあります。お正月なので松や菊が生けてあります。
境内は狭く、屋根のある参道を順番にゆっくりとすすんで、参拝ができました。
大須万松寺・参拝と縁日
定休日はありません。参拝ももちろん無料。
商店街の中にあるため、車は乗り入れできませんし、駐車場もありません。
商店街付近にはコインパーキングや有料駐車場はいくつもありますし、市営地下鉄の名城線の「上前津」駅から徒歩で5分ほどでつきます。(8番出口から)。
地下鉄「大須観音」駅からでも徒歩数分です。市バス「上前津」からも徒歩3分。
からくり人形「信長」が上演されるのは、10時、12時、14時、16時、18時です。
雨や強風、工事などによっては、上演中止のこともありますが、ぜひ見てくださいね!
万松寺の正式名称は「亀嶽林 萬松寺(きがくりん ばんしょうじ)」です。
境内には信長の父の信秀公の墓碑があり、信長公ゆかりの身代わり不動明王もあります。
毎月28日には「お不動さんの縁日」が開催されています。この日は「身代わり餅つき」が行われ、参拝者に無料で振る舞われていますよ(18時から、きな粉まぶしのつきたて餅、美味しい!)。
「身代わり餅つき」は、織田信長が越前の朝倉城を攻めた帰り道に狙い撃ちにあいましたが、信長の懐にあった干餅にあたったためかすり傷で済み命拾いしたそうです。
それは不動明王のご加護によるものとされ、加藤清正が「身代わり不動」と命名して今日に言い伝えているそうです。それがこの「身代わり餅つき」。もう何十年も毎月欠かさず行われているそうです。
身代わり餅つきのお餅を食べれば、災難や不幸も除けてくれるかも。
この日は不動堂の方で「護摩焚き」があり、願い事をかいた護摩木を炊いて名前を読み上げて祈願していただけるそうです(祈願料一本200円)。
初詣は込み合うものの、しばらく待てば参拝できます。お正月といっても大須商店街が元気に営業中、近くの大須観音でも露店がたくさん並びます。
毎月28日と18日には大須観音の境内で「骨董市」が開かれていますので、28日の万松寺の「身代わり餅つき」と合わせて観光するのがベストな一日になるはずですよ!
「大須骨董市」の詳しい様子はこちらです⇒大須観音の骨董市(名古屋市中区)出店と開催日時と時間
(よっちゃん)
スポンサーリンク